リアクション
第四章 結果発表
「不思議な事に調査した部分と同じ内容がテストに出てたんだよな」
「御陰で助かったけど……」
アッシュ達の元には追試の成績表が配達されてきた。上記の者、追試試験――合格とする。
「遺跡調査の話ってあれから来ないね?」
「そうなんだよ、海に聞いたら調査は終わったって言ってて場所は教えてくれなくてよ」
モナ達にあれから調査の話は音沙汰も無く、代わりに三月達からご褒美のデザートの話があり其方へ向かっている最中だ。
――ある人気テーマパークにて。
「早く、セレアナ」
「慌てなくても大丈夫よ」
セレアナの手を引きながら、シャーレットは駆け出した。
「良いじゃない、やっと追試から開放されたんだから」
「ひゃっほ〜〜い♪」
郁乃の声が玄関から聞こえてきた。
「どうしたんです?」
「来たよ!合格通知!」
郁乃は揺花にしっかりと見せるように腕を突き出した。
「本当だ……」
「ねえ、今日は私が料理しようか?」
「ぇ……」
「サッカー大当たりだった。むしろサッカーしか出なかった」
「俺も何となく公式を入れていったら、解けたよ」
「まあ、これで夏休みは安泰だな」
「さっさと冒険に出ようぜ」
「ぅう、あれは何だったんだ」
堪える様に某は呟いた。試験中に身体が動かなくなり、そのまま保健室へ運ばれてしまった。
「原因はオレも良くわかりませんが……」
「呪われてるのか、俺?」
「準備はオレ達がやるので、もう少し休んだらどうです?」
「食うだけっていうのもな、三月の方の手伝いに回るよ」
「涼司くん、柚ちゃん。もう少しでモナちゃん達が来るけど、準備は大丈夫?」
テーブル周りを用意しながら、加夜は全体の進行状況を確認していく。
「俺はもう終わるが、柚は?」
「私ももう直ぐ完成です」
柚はケーキへクリームを新たにデコレートしていく。
「ルカさんはダリルさんとテントを運んでくれますか?」
「はいはい、ダリルはそっち持って」
「承知した」
はじめまして。そしてこんにちは。
村野 憂規と申します。ノーマルシナリオ『夏の追試を迎えて』に参加して頂き、ありがとうございました。
夏休み終了まで残り僅かといった時に、だいたい遊び足りないと感じることが多いです。
今回は、夏休みの学生をテーマにやらせて頂きました。PL様の夏のひと時の思い出になれば幸いです。
皆様、これからも宜しく御願い致します。
御参加頂き、ありがとうございました。