リアクション
36. 二日目 エーテル館 大ホール 午前四時二十四分
「おんどりゃあー。朝っぱらから、マイクでがたがたうるさいんじゃあ。わしゃあ、外で寝とるんじゃ、せめて、音ぐらい静かにせいや」
ホールを窓の外から覗き込む巨大な顔。
かわい家の敷地で野宿している身長十八メートルの巨熊イオマンテが、マイクを使ったイレブンの推理発表に起こされ、苦情を言いにやってきた。
「わしはなあ。でかすぎて、まともな出番が少ないんじゃ、そんなわしにこの仕打ち。どういうつもりや」
ホールにいるものたちは、みんな、いったんは、窓の方を見たが、女中たちが急いでカーテンを閉めてしまうと、なにごともなかったように、元の雰囲気に戻った。