リアクション
空京では、コウたちとショッピングを楽しむアンジェラたちの姿があった。
いつものスーツでなく、思い思いの装いで、アンジェラはロングドレス、マリアはミニのスカートで脚線美を強調している。
「パンツ、じゃなくてランジェリーを買いましょうね」
ベアトリーチェの下着選びのために、インポートショップを見て回っていたのだ。
「私、3枚1000円で良いです…」
「それじゃあ、傭兵のアンジェラ隊の一員とは言えないわよ〜」
最強の鍵ジョイン ジョイント’キィがそれをこっそりつけている。
真珠と赫夜はある生徒に呼び出された。
「ケセアレさんから実は伝言を預かってきてるんだ」
「え? あなたもあそこにいたの?」
それを無視して生徒は続ける。
「『当然だ。愛する者のためなら、命など要らぬ。それがルクレツィアであろうと、真珠であろうと、私の愛した者たちだ』…これが俺が聞いたケセアレさんの最後の言葉」
赫夜と真珠にケセアレの言葉を伝え、ついでにお勧めのお茶・ティセラブレンドティーを渡す。
その時、はっと真珠が気がつく。
「アッサムもいいけど、これもいい茶葉を使ってるんだぜ」
「あなた、あのときの仮面の人…?」
「しぃっ。内緒だぜ?」
とウインク一つするトライブだった。
天文部と剣道部を掛け持ちすることになった赫夜につきあって佑也は時々、星座を見に行く。
「今日は流星群がここの山頂で見られるらしいんだ」
「夜は寒いみたいだよ。しっかり防寒具は持った? 赫夜さん」
「大丈夫! 婆やが夜食を持たせてくれたし。私は卵焼きしか作ってないけど、山頂で食べよう!」
「楽しみだな、赫夜さんの卵焼き」
小型飛行艇を飛ばし、夕暮れに消えていく二人。
その姿を見つめた牙竜は呟いた。
「まさに、大円団だな」
【終わり】
おはようございます、こんにちわ、こんばんわ。杉井 幾です。
十二星華 蟹座セルバトイラの赫夜、最終回を迎える事が出来ました。
途中で私が体調を崩したり、利き手が使えない状態でしたので遅れてしまい、申し訳ありません。
なんとか、エンディング、大円団まで持ってこられたのはプレイヤーのみなさんのおかげです。
最初、赫夜も真珠ももっと性格が内向きで暗かったり、人の気持ちを考えない子たちでした。
赫夜は特に真珠のためになら、親しくなった友達でもばっさり切り捨てるような性格だったのですが、最後にはちゃんと筋を通せる娘に育ってくれました。
真珠も最後には自立への道を歩み始め、娘二人を育て終わった気持ちです。
これもひとえに皆様の温かいアクションのお陰と思っております。
ありがとうございました。
素晴らしい扉絵を描いて下さいました、TOH.絵師様にも感謝しております。
ありがとうございます。
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あと、私から個人的なお知らせがあります。
このシナリオをもちまして、当分の間、休業させて頂くことになりました。
詳細について、誤解のないようお話しさせて頂きたいと思います。
私は血管が余り丈夫ではなく、MRIで脳内に血管腫や血管瘤が出来ていないか、何年に一度チェックしていたのですが、たまたま、2006年に脳内に動脈瘤が三つほど見つかりまして、2007年に1cmあったものを手術致しました。
正式な病名は「未破裂多発脳動脈瘤」、手術名は「脳動脈瘤コイル塞栓術」と言います。
ただ、この際に2mm、3mmの脳動脈瘤が間口が広く、コイルで栓をすることができませんでした。
海外では血管を支えてコイルが血管内に落ちてこないようにするステントが使われていたのですが、その当時、日本では認可されておらず、それがこの秋には認可される予定となり、主治医とも話し合った結果、手術に及ぶ可能性が出てきたのです。(まだ、可能性の段階で、検査次第です)
これは既に、4月下旬には主治医との間で出ていたお話しです。
この手術自体はそれほど難しいものではなく、二週間ほどの入院ですぐに社会復帰される方もいるのですが、私は前回、まず、歩くこと自体が出来ない(手術で体力を使ったのだと思います)状態で、社会復帰に3ヶ月かかりました。
そういう状況ですので、シナリオガイドを出してリアクションを滞らせると言う状態も充分、考えられましたので、休業とあいなりました。(最悪、リアクション自体を返せない状況になることも考えられましたから)
手術自体はなんというか、右の足の付け根からカテーテルを入れ、その当時1本7万のプラチナコイルを脳動脈瘤に入れて詰めていきます。(前回は7本で49万円でした。私が死んで火葬されてもプラチナは残ります。…親族に奪われないようにしないと…)
ただ、血管には麻酔が効かないそうで、しかも患者側に意識が無いといけませんので、部分麻酔なのですね。
手術時はもう、コントでした。
私「先生、今なんか血管をずるずるって通った!! いてえ!」
執刀医「あー、今血管の継ぎ目を通ったから痛かったネー」
私「先生、目の裏側が痛い!」
執刀医「あー、今、そこカテーテル入れてるから」
私「先生、咳が出る」
執刀医「三十秒我慢して」
…そんな調子でございましたよ。いや、ホントに痛くて辛いんですよ? 検査のアンギオの時点で3時間かかり、この世のあれこれを恨みましたもの。
私はちょっと特殊な病気ゆえにあちこち、体を切り刻んでますが、意識があるのに、体内に異物が入ってくるってファンタジックですね。ははは。今度は2つ、しかもステントなんぞを入れると聞いてちょっとくらっとしております。
閑話休題。
ただ、お休みを頂くだけですので、いずれ、体調が戻り、物語を書く余力が出てきましたら、またゲームマスターとしての末席に加えて頂ければ、と思います。
運営元の皆様のバックアップにも大変、感謝しております。
みなさんの蒼空のフロンティア生活が充実したものでありますよう、願っております。
ではこの辺で。
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PS.赫夜は7月中旬に予定されているシナリオに登場するかもしれません。お楽しみに。
杉井 幾