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実録! 空京万博!

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■□■3■□■ 閉幕

多くの人が万博を楽しんだ。
そして、今日も、無事に空京万博は閉幕した。


打ち上げにて。

樹月 刀真(きづき・とうま)が、
「蒼空学園の今までとこれから」のゲストたちへと礼を言っていた。
環菜のために、夫の御神楽 陽太(みかぐら・ようた)も誘っていた。

「涼司、忙しい所をわざわざありがとう、助かったよ」
「気にすんなよ。また何かあったら一緒に何かしようぜ」

「雅羅、今日は有り難う……おやつ気に入ってもらえたかな?
気に入ってもらえたなら今度喫茶【とまり木】に遊びに来て下さい」
「芋ケンピ、美味しかったわ。
ぜひ、また今度ね」

「御神楽さん、
今日は有り難うございました、鉄道頑張って下さい。応援してます」
「どうもありがとう。あなたも、元気でね。
これから、どうするの?」

「誰であれ何であれ助けたいと思ったら助けるよ、
思わなかったらどうなろうと知らない……今までそうしてきた、
そしてこれからもそれは変わらない」

パートナーたちは、それぞれに別の感想を抱く。
漆髪 月夜(うるしがみ・つくよ)は。
(刀真が捻くれた事言ってる、
いざとなれば直ぐ助けに飛び出すんだから、最初から素直に言えば良いのに……)

玉藻 前(たまもの・まえ)は。
(刀真がお礼の挨拶をして何か言っているが……
お前は『討つモノ』だろう、それだけでは足りないよ)

玉藻前が進み出る。
「刀真が言って無いから我が言っておいてやろう……
誰であれ何であれ障碍となるなら全てを討ち払う、
努々忘れるな。
一歩違えばおまえ等はそういう存在にもなるという事を……いたたっ、月夜痛いよ」
「玉ちゃんは変な事言わないの!」
月夜が、玉藻前の耳を引っ張った。
「そして、我らがそんな刀真を護る……当然だな」
恨めしそうに耳をさすりながら、玉藻前が言った。


その横で。
「影龍を抑える事ができるためにも、
蒼空学園を建てて下さった事、
そしてその学園で過ごす皆さんが協力してくれたおかげで
影龍を浄化する事ができました……ありがとうございます」
改めて礼を言う、封印の巫女 白花(ふういんのみこ・びゃっか)に、
環菜が、返答する。
「別に、影龍のことだけが理由で建てたんじゃないんだけどね。
まあ、でも、あなたがこうしてくれているのは、私もうれしいわ」
(環菜さん、柔らかくなられた気がします)
白花は、そう思った。


そして、最後に全員で記念撮影を行った。

(ありがとう蒼空学園、そしてさようなら。
と言っても白花の花壇があるし、時々は来るだろうけどね)
刀真が、旅立ちの感慨にふける。