リアクション
大きな薔薇の花束片手に部屋の中に入ってきたのは変熊 仮面(へんくま・かめん)。 『初体験』 「あっ……ダメ。それ……初めてなんです……私怖い……」 「ふふふ……奥さん誰でも最初は初めてなんですよ……。さぁ、力を抜いて」 男は半ば強引に女性を押し倒す。 「待って……!」 「今さら引き返してなんになると言うんです?」 「そ、そうですけど……」 「もう前準備はしっかり整えてあります。ばっちりですよ」 女性はごくりと喉を鳴らした。 それは期待からなのか、恐怖からなのかはわからない。 もしかしたらどちらも入り混じった感情なのかもしれない。 「いやっ! 大っきい! こんなの入らない……!」 「我慢して」 男は額に汗の粒を光らせて、女性のナカに異物を挿入する。 「奥さん粘膜が吸いついてきて、実に具合がいい。相性ピッタリですよ」 「硬いっ! 出し入れすると硬くて擦れるっ! 血が出てきたわ!」 年配の女性は痛そうに口を押さえました。 「そうですか? あ、この入れ歯あたりが強いですね。削っておきます」 「先生。私入れ歯なんて初めてで……ですから違和感なくお願いしますね」 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 「う? 余が入れ歯を使うようになるのはもっと先の話だと思うのだが?」 アランは澄んだ瞳で変熊仮面を見つめる。 「そ、そんな綺麗な目で私を見つめるなぁー! いや、もっと見るが良い!!!」 「どっちなんだ?」 セバスチャンは変熊仮面とアランのこのやりとりを見て、こっそり吹き出していたという。 |
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