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リアクション
第1章 本日の授業の場所は…実戦現場orお教室
何度か魔道具を実際に扱ってみたり、地価訓練場でアイデア術も成功したのだから、そろそろ実戦を行ってもらってもよい頃だろうと、エリザベート・ワルプルギス(えりざべーと・わるぷるぎす)とラスコット・アリベルト(らすこっと・ありべると)は、生徒たちを特別訓練教室の扉の前へ生徒たちを集合させた。
「空京のホームセンターで突然、小さな動物が暴れてしまったり〜、お掃除に使う洗濯機が人を襲ったりしていますぅ〜!これは、グレムリンたちが悪戯に間違いないですぅう!!」
「売り物に入るとかありえないものね。でも、買った洗濯機なら入ってみたい♪とか思う人いたりするかもしれないけどね」
「そりゃもう変人すぎるだろ、ルカ。まぁ…変ったやつならありえるかもしれないけどな」
「入ってみる?カルキ。ちっちゃい流れるプールっぽくなると思うの」
「やめろ、風呂代の節水とか言って回す気だろ!」
ルカルカ・ルー(るかるか・るー)なら“スイッチ押しちゃった、てへ♪”とかやりかねない、と全力で却下する。
「大丈夫よ、そんなことしないから♪」
低く屈み魔法学校の校長にカメラを服につけてもらいながらニコッと微笑む。
「2人共、カメラをつけ終わったならさっさと行くぞ」
のんびりコントをしてる暇なんてないと、ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)は階段の方へ顔を向ける。
「はぁ〜い♪」
元気よく返事をするとルカルカは階段を駆け上がる。
「明日香には、私がカメラをつけてあげますねぇ〜♪」
教室に残る生徒のために、見学用の小型カメラを神代 明日香(かみしろ・あすか)の服につける。
「落とさないように気をつけますね♪」
つけてもらったカメラの位置を確認しようと指先で触れる。
「教室に何人か残るから、袖につけさてもらってもいいかな」
「はい。見て学んでもらうことも大切ですからね」
ベアトリーチェ・アイブリンガー(べあとりーちぇ・あいぶりんがー)はラスコットに小さく頷き、いつもの制服の袖にカメラをつけてもらう。
「そろそろ気候が暖かくなってきましたから、今回はジャガイモの冷製スープを作ってみました」
「いつもありがとうね」
「魔性祓いが終わったら、カメラを返しに戻ってくるわ」
「うん、頑張ってね。リボンのお嬢ちゃん」
「じゃあ、行ってくるわね!行こう、ベアトリーチェ」
小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)はラスコットとエリザベートに大きく手を振ると、パートナーと共に空京センターへ向かう。
「あの…エリザベート校長先生。1つ…確認してもよろしいでしょうか?」
「何ですかぁ〜、フレンディスさん」
「も、もしもの時は…、その…っ加減は…」
相手が説得を聞きれてくれなかった場合を想定し、フレンディス・ティラ(ふれんでぃす・てぃら)は遠慮がちに小さな声音で問う。
「まだ悪戯レベルですし〜、ちょっとイタイビンタのお仕置き程度にお願いしますぅ〜」
「必要以上に追い詰めないように…ということですね」
少しキツイ仕置きをしてやる感じでよいのか、と校長の説明に頷いた。
「早く行かないと、他の連中に置いていかれるぞ」
ベルク・ウェルナート(べるく・うぇるなーと)は親指をくいっと階段の方へ向け、さっさと行くぞと急かす。
「あわわ…っ。は、はい、マスター」
幼い校長にぺこりと軽く頭を下げるとフレンディスは、パタパタと走りパートナーの後を追う。
「おねーちゃん。おにーちゃんたち、ちゃんとお夕飯食べたかな?」
エリザベートに小型カメラを服につけてもらいながら、ノーン・クリスタリア(のーん・くりすたりあ)は御神楽 陽太(みかぐら・ようた)たちがちゃんと食事しているかな、と首を傾げて言う。
「最近は妻が夕飯も作っているみたいですわよ。さきほど、このようなラブラブメールが送信されてきましたわ」
エリシア・ボック(えりしあ・ぼっく)はそう言うと、携帯の画面をノーンに見せてやる。
「今日のお夕飯は、和食なんだね」
「夫の健康を考えて、バランスの良い食事を作っているらしいですわ」
「おにーちゃん、幸せそう」
うっかり食べさせてもらっているシーンを撮影してしまい、それに気づかないまま、画像を添付して送信したようだ。
「まったく…。見てるだけでお腹いっぱいになりますわね。ふぅ…あちらは休憩中のようですけど、こっちは今から仕事ですわ」
「んー、授業じゃないの?」
「授業でも実際の仕事と同じようなものですわよ」
「おーい、まだか?」
「今行きますわ」
「お待たせー」
現場に入ってからでは、合流するのは難しいだろうと思い、ラルク・アントゥルース(らるく・あんとぅるーす)たちの方へ駆け寄る。
「真宵、何をもたついているのです?事件は空京ホームセンターで起きているのですよ、急ぐのです!!」
「(年くらい教えてくれたっていいじゃない…っ)」
急かすベリート・エロヒム・ザ・テスタメント(べりーとえろひむ・ざてすためんと)の言葉を無視し、日堂 真宵(にちどう・まよい)はジーッとラスコットを見上げる。
「考え事なら、後にしてほしいのです。他の人たちはもう、校内を出ているのですよ」
「(このノートに、いっぱい書いて聞いてやるんだからっ)」
テスタメントに引きずられながら、こうなったらさりげな〜〜く、ノートに書き込んでみようかと考える。
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