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リアクション
牢屋区での座談会
校長室には捕まった、加夜を始めセレンフィリティやセレアナが思い思いの椅子に座ってテーブルに設置された監視カメラを見たり、くつろいだりしていた。
そこへ涼司が入って来る。そして、加夜がそこにいたことに気付く。
「加夜も捕まったのか」
「はい。あのオイルヴォミッターに足を取られてしまって」
「そうか。……しっかし加夜もいるせいか元の場所に戻ってきたみたいだな」
「そうですね。でも、仕事を始めてはいけませんよ? 捕まってるんですから!」
「う……」
涼司が自分の席で仕事を始めそうな気配があった為、加夜はさりげなく注意をする。
「……しつれーしまーす」
小さく隙間を開けたドアからルカルカの声がして、中にアコと共にするりと入って来た。
「あ……加夜」
「ルカルカさん」
部屋にいる加夜を見て、ルカルカとアコは気不味そうな顔をする。
「あの、さ」
「はい。どうしました?」
「……っさっきは」
「「ごめんなさい!」」
バッと頭を下げる二人に加夜は慌てる。
「あ、あの顔を上げて下さい! 私は別に気にしてませんから。ね?」
そう加夜に言われ下げていた頭を上げるルカルカたち。
「本当?」
「ええ。今回の企画はそういうモノなのですから」
笑って許す加夜にルカルカとアコは笑顔を取り戻す。
「良かったー」
「ここに来るまでの間」
「ずっと気になって仕方なかったんだ」
「許してくれて」
「「ありがとね」」
交互に話し、最後は声も言葉もそろえて礼を言う二人だった。
「安心したら喉かわいちゃったー」
「涼司、そこにある小型冷蔵庫からジュースをもらってもいい?」
「あぁ。そういえばストックしていたヤツが何本かあったな」
「簡単なお菓子も入っていませんでしたか? 糖分補給のために」
加夜の言う通り、冷やされたお菓子が入っている。
「勝手知ったる蒼学校長室の七つの秘密の一つ」
「なーんてね」
そう言いながらジュースをセレンフィリティとセレアナにポイポイと投げていく。
「ありがと」
「ねぇ、他の六つの秘密もしってるのかしら?」
「「それはねぇ。ひ・み・つ♪」」
声をそろえて笑う二人。
「ねー涼司」
「打ち上げって企画されてるの?」
「打ち上げ……とくに用意はないが」
「でしたら食事など用意して皆を労うのはどうですか?」
「親睦会も兼ねてさ」
「あと、これからもこういったイベントをする時があったらだけど、賞品とかつけてよ」
「賞品の事は独断では判断しかねるが、打ち上げ云々の案は良い考えだ」
捕まって時間もある事だからと、打ち上げに必要なモノはなにかといった事を話しあって行く捕虜のメンバー。
いつのまにがセレンフィリティやセレアナも混じっている。
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