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リアクション
「がははっ!! さぁてめぇら! おっぱいを揉ませろ!」
「揉ませろー!」
バスを前に、変態発言をするゲブー・オブイン(げぶー・おぶいん)とモヒカンの皆さん。
「目標補足! 狙い打つ!」
そしてそんなのお構いなしにとパワードレーザーを乱射するゲイルバンの相沢 洋(あいざわ・ひろし)。
「んなっ!? てめえ! いきなり何しやがる!」
「敵戦力、ほとんど減少が見られません」
「なんだと……?」
洋の横でサポートしている乃木坂 みと(のぎさか・みと)がオブインの言葉をスルーしてサポートを続ける。
「人の話を聞けー!」
「変態の話はあまり聞きたくないですよ」
怒鳴り散らすオブインを見て苦笑するバスガイガーの永倉 八重(ながくら・やえ)。
「あんだと? お、そこにもおっぱいが!」
オブインは低い声を出しながら八重を睨むがそれが女子だと分かるとすぐさま元に戻る。そして手をわきわきさせて八重へと近づく。
「揉ませろ!」
「い、いやです!」
「しょうがねぇ……力ずくで行くしかねぇなぁ!」
「ならこちらだって……! バスガイガーメイクアップ!」
八重の全身が魔力の輝きに包まれ服装、黒の髪と瞳が紅色へと変化する。
「聖服機甲バスガイガーレッド! 推して参ります!」
武器である大太刀を構え、走り出す。
「うっしゃ! 行くぜ! てめえら! 俺様達のおっぱいのために!」
「おう!」
一方オブインは多数のモヒカン達と共に八重を迎え撃つ。
「八重を援護する。発射!」
洋が再びパワードレーザーを乱射する。しかしそれでも未だに多数のモヒカンが残っている。
「洋さま足りません!」
「くっ、レーザーチャージの時間が必要だ。みと! 時間を稼ぐと共に八重の援護を!」
「了解しました。広範囲魔導砲撃。最大出力。行きます! サンダーブラスト!」
広範囲に降り注ぐ雷が正確にモヒカンを狙って降り注ぐ。その中を八重は走り、オブインへと突撃する。
「はぁっ!」
「よっと、そこだぜ!」
八重の一振りをオブインは悠々と回避。そして、カウンターとばかりにパンチを繰り出してくる。
「くっ!」
それを大太刀で受け止めて一度間合いを取る。
「その程度か? それじゃあ、俺様には当たらないぜ! がははっ!!」
「変態発言ばかりしてる割には強いんですねっ……!」
もう一度とばかりに八重が大太刀を振るう。
「これでも腕には自信があるんだよっ!」
一瞬の隙をついてカウンターを繰り出すオブイン。八重はすぐさま距離をとる。
「おらぁ!」
しかし、そこにはモヒカンがおり、血煙爪を八重へと振り上げていた。
「しまった……!」
「し――ぎゃぁぁぁぁ!!」
だが、振り下ろす前にみとのサンダーブラストが直撃。その場に崩れ落ちる。
「ありがとうございます。みとさん!」
しかし、すでに周囲をモヒカンが包囲していた。
「多勢に無勢。ピンチかな……」
「がははっ! さぁ、おとなしくおっぱい揉ませるんだな!」
「い、いやですよっ!」
「しょうがねぇなぁ。てめぇら! そいつを――」
「あははははははははっ!!」
「なんだ!?」
オブインが命令を出そうとしたとき、どこからともなく高笑いが聞こえてきた。声の方を向くと高くて逆光になる場所に仁王立ちしているフィーア・四条(ふぃーあ・しじょう)の姿があった。
モヒカン達がフィーアに気を取られている間にモヒカン達の間にこそこそと紛れ込む立花 眞千代(たちばな・まちよ)。
「誰だ貴様は?」
そしてさもモヒカンの誰かが言いましたとばりにフィーアに向かって叫ぶ。
「貴様らに名乗る名はない! 瞬着!」
「了解だ」
フィーアの近くで待機していたのは魔鎧のシュバルツ・ランプンマンテル(しゅばるつ・らんぷんまんてる)。そのままフィーアへと装備される。
そして、フィーアは飛び降りレーザーブレードを手に持つ。
「ガイガーケイン!」
着地と共にレーザーブレードでモヒカン達を斬り抜ける。
「ガイガークラッシュ!」
「あべしっ!!」
フィーアの言葉と共に斬られたモヒカン達が爆発を起こす。
「ここのモヒカン達は僕が相手をしよう。君はあいつを頼むよ」
「分かりました! ありがとうございます」
八重は一礼してオブインと再び対峙する。
「さて、君達の相手は僕がするよ」
八重を見送りモヒカン達の方を向くフィーア。
「おっぱいだ!」
「おっぱいだな!」
「…………」
フィーアを余所にちらちらとフィーアへと視線を向けつつ集まって会話するモヒカン達。
「……僕を放置するとは良い度胸だね」
静かにレーザーブレードを構えるフィーア。それを見てモヒカン達も慌てて武器を構える。
「お、お前達! いくぞ!」
怖気つつもフィーアへと果敢に挑むモヒカン。
「ガイガーケイン!」
フィーアはレーザーブレードでモヒカン達を斬り抜けていく。
「ガイガークラッシュ!!」
「ぎゃあぁぁぁぁす!!」
再び爆発。先より規模が大きくすごい数のモヒカンが爆殺されたのだった。
「しゃおらぁ!」
オブインのパンチを回避する八重。一進一退の攻防を繰り広げていた。
「ふぅ、やるじゃねぇか!」
「はぁ、はぁ……くっ!」
互いに少し疲労の色が見えてきている。
「こうなったら……。ゴースト!」
八重が叫ぶと現れたのはバイク型機晶姫ブラック ゴースト(ぶらっく・ごーすと)。八重はそのままゴーストへと飛び乗る。
「くそっ! 奥の手を隠していやがったな!」
「ゴースト行くよ!」
「任せろ」
「これが人機一体よ! ガイガーブレイク!」
「了解! 全速で行く! 落ちるなよ!」
八重の言葉にゴーストは限界まで速度を上げ、そのままオブインへと突撃する。
「ちょ! おま――」
もちろんそこまでの速度で突撃するものを避けられるはずもなくオブインは宙へ。八重自身もオブインより高く跳ぶ。
「食らいなさい! フェニックスブレイカー!」
大太刀に集めた炎の魔力が鳳凰の姿となり、オブインを飲み込み、地面へと叩きつける!
「ぐはっ!」
着地の事を考えず必殺技を放った八重をブラックが受け止める。
「よっと」
「ありがとう、ゴースト。これで終わりですよね……?」
八重は倒れているオブインへと近づく。
「おうおう! やるじゃねぇか!」
オブインはガバッと起き上がった。
「嘘……!? あの攻撃を受けてまだ立てるの!?」
「がははっ!! 俺様のモヒカンパワーとおっぱいへの不屈の執着心があればあの程度へでもないぜ……と言いたいところだが、流石にこたえたな。さぁて、散々やってくれたし、今度はこちらからお見舞いしてやるぜ」
手をわきわきさせながら八重に近づく。
「いやだと……ぅ、しまった……」
フルパワーで必殺技を放ったのと疲労の反動で思うように動けない八重。
「八重!」
「おっと、ここは黙ってみててもらうぜ!」
ゴーストが八重の元の行こうとするが、モヒカン達が道を塞ぐ。
「その変態行為そこまでにしてもらおう!」
「んだと?」
オブインが振り向いた方には洋の操るバス。
「みと! チャージはどうなっている!?」
「はい、フルパワーチャージ完了です! いつでもいけます!」
「変態め、全て吹き飛ばしてやろう!」
バスから出ている大型のパワードレーザーに光が収束される。
「お、おいおいおい! それは流石にまずいだろ!」
さすがのオブインも後ずさる。
「射線上味方ゼロ! 今です!」
「フルパワーパワードレーザー、発射!!」
洋がボタンを押すと同時に放たれる超ド級レーザー。それはオブインとモヒカン全てを巻き込んでいく。
「ぎゃあぁぁぁぁ!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!」
「今回は俺様の負けだ! だがな! おっぱいとこのモヒカンがある限り! 俺様は何度でも現れるぞ! がははははははっ!」
迫り来るレーザーの中そんな台詞をはいて彼方へと飛んでいったオブインだった。
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