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十人十色に百花繚乱、恋の形は千差万別

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十人十色に百花繚乱、恋の形は千差万別
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第二十篇:風祭 隼人×ルミーナ・レバレッジ
「もしルミーナさんが今回の件はあくまで事件の解決のために協力してくれるのだとしても、俺にとっては依頼を受けたからだけではなく、ルミーナさんは最も好きな女性だから……好きな女性と恋物語を紡ぎたい」
 遊園地でのデートの最中、ベンチに座った風祭 隼人(かざまつり・はやと)は隣に座るルミーナ・レバレッジ(るみーな・ればれっじ)の瞳を真っ直ぐ見つめながら、そう静かに切り出した。
 ――1つのドリンクを2本のストローで飲んだり、お姫様抱っこしたり、手を「恋人つなぎ」にして歩いたり、観覧車の中で沈む夕陽を2人っきりで眺めたり……隼人が個人的に憧れるそうしたシチュエーションを色々体験した後、彼は思い切ってルミーナに聞いてみることにしたのだ。
「ルミーナさんは俺のこと、どう思っていますか?」
 緊張の瞬間、ほんの数秒しか時間が経っていないにもかかわらず、隼人には何時間にも感じられた後、ルミーナは静かに口を開いた。
「わたくし、今まで恋愛というものをあまりしたことがなくて……あまりよくわかりませんの――でも、あなたとでしたら恋愛をするのも良いかもしれません。わたくしは、そう思いますわ」
 そう言って穏やかに微笑むルミーナの笑顔は、夕陽に映えていたのだった。