リアクション
第二十二篇:シャーロット・モリアーティ×セイニィ・アルギエバ
特に事件なども起こらない極ありふれたパラミタの日常。
シャーロット・モリアーティ(しゃーろっと・もりあーてぃ)は草原にセイニィと一緒に座っていた。
お互いに隣にいるのが当たり前と感じられるような2人の日常生活
何か特別な事をするわけでもなく、事件に巻き込まれるわけでもなく、二人はのんびりと穏やかな時間を過ごす。
素直に感情を表せないセイニィ。しかし、特に言葉にしなくてもシャーロットを思う態度やその事を良く理解し、愛するセイニィに自然に接するシャーロット。
二人のそんなのんびりと穏やかで、尊い時間は流れていく。
かつてプロポーズした相手であるセイニィ。だが、シャーロットはいまだその返事を聞けずにいた。
返事を聞きたい、でも聞くのは怖い気もする。待つのが苦じゃないといえば嘘になるけれど、焦れて急かすのも嫌だ。
そして、なによりセイニィの意思を尊重したいから、セイニィから言ってくれるのを待つつもり――それがシャーロットの出した答え。
煮え切らない状況。でも、今はそれでいいのかもしれない。
ふとそんな風に思い、セイニィに向けて微笑んだシャーロットであった。