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【第六話】超能力の可能性、超能力の危険性

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【第六話】超能力の可能性、超能力の危険性

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 戦闘終了後 エッシェンバッハ派 秘密格納庫
 
「法二っ!」
 “シュピンネ”から降りるなり、彩羽は“ヴルカーン”bisに駆け寄った。
 今回もまた、コクピットブロックの自爆装置が作動するより前に漆黒の ドレス(しっこくの・どれす)を纏った中願寺 綾瀬(ちゅうがんじ・あやせ)
 そして、魔王 ベリアル(まおう・べりある)の二人が乗るサタナエルにより、爆発に紛れて助けだされていたのだ。
 
 すぐさま“犀”もとい、享によってハッチが開けられて助け出される法二。
 今回は前回、“鼬”――賢志郎が同様の状態になった時よりも軽傷で済んでいたのが幸いだった。
 とはいえ、法二はすぐにコンテナの上に寝かされる。
 
 そして、“蛾”と名乗った青年――シンの手によってすぐさま精密検査が行われた。
「今の所、内臓や骨格に深刻な損傷はありません。念動力で骨は繋げておきますが、後は契約者であれば自然回復できるでしょう」
 手をかざしながら言うシン。
 その様子を見て彩羽はホッと息を吐いて安堵すると、格納庫を後にする。