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桜吹雪の狂宴祭!?

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桜吹雪の狂宴祭!?

リアクション

第七章

「そ、それじゃ失礼します……」
「お、お疲れ様でした……あの、大丈夫ですか?」
「は、はい……あれは作り話、あれは作り話……」
 何やらブツブツと呟き、ガクガク震えながら泪は帰路に着いた。
「……むしろ今お酒飲ませた方が良かったのよ?」
「やめてくれ、収拾がつかなくなる」
 そんな泪の背後を見て呟くさくやに、涼司が突っ込む。
「というか、最後になんで怪談話なんてしたんだ?」
「こうやって終わらせるのが惜しい祭りを締めくくるのよ……楽しい事は何時までも続けたくなるけど、終わらせる事も必要なのよ」
「……ひょっとして、昔からやってた?」
「やってたのよ? それが何か?」
 そんな事やってるから人が来なくなったんじゃないか、と涼司は言いかけて止めた。

――人気が無くなった広場。
「……ふぅ、これで全部ね」
村主 蛇々(すぐり・じゃじゃ)がゴミ袋の口を縛り、呟く。ゴミ袋には大きく『燃えるゴミ』と書いてあった。
「蛇々お姉ちゃん、燃えないごみ、終わったよー」
 リュナ・ヴェクター(りゅな・う゛ぇくたー)が、小さいゴミ袋を持って蛇々に言う。
「こっちも終わったぞ」
 エヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)が、大きめのゴミ袋を五つほど抱えて歩いてきた。
 彼女たちは、人気が無くなった広場のゴミ拾いをしていた。呼びかけはしていたものの、やはりゴミは出る。かなりの量のゴミが残っていたのを、彼女たちは回収していたのだ。
「お疲れ様。こっちも終わったからちょっと休憩しよう」
 そう言って、蛇々とリュナが腰を下ろす。
 その横で、エヴァルトは紙コップを取り出すと何か注ぎ始めた。
「何してるの?」
 その様子を見て、蛇々が聞いた。 
「いや、誰も居なくて静かだからな。ちょっと一杯やろうと思ってな。こう言うのも悪くないだろ」
 そう言ってエヴァルトは紙コップを傾けた。
「おまえらもやるか?」
「悪いけど、私達未成年」
「それは俺もだ……これはただの緑茶だよ」
 まあそれなら、と蛇々が言った時だった。
「おチビ二人、ちょっといいか?」
 アール・エンディミオン(あーる・えんでぃみおん)が、蛇々とリュナに向かって言った。彼は見逃したゴミがないか、見回っていたのだ。
「誰がチビよ!」
「チビじゃないもん!」
「あっちの方に変な物があるんだが、ちょっと見てくれ」
 二人の抗議を無視し、アールが言う。何か抗議しようとしたが、無駄だと悟り蛇々は溜息を吐く。
「わかった、今行く」
「私も行くー」
 蛇々とリュナが腰を上げた。
「手伝うか?」
「いいよ、私達だけで何とかなるだろうし」
 蛇々はそう言って、アールの後へついていった。

「それにしても、さっきの話怖かったね……」
 人気の居なくなった道を歩きつつ、リュナが蛇々に言う。
「やめてよ……まだ鳥肌立ってるんだから……」
 先程の話を思い出したのか、蛇々がブルッと身を震わせた。
「ああ、ここだここ」
 先導していたアールが立ち止まる。
「これなんだが、何に分類されるんだ?」
 そう言って指差したのは、桜の根元。
 その土から生えていたのは、人の腕、身体、頭……
 頭が動く。そして顔を上げ、唇を震わせながら口を開いた。
『た……す……』
「ひ……」

「「ひゃああああああああああああ!!!」」
 二人の悲鳴が、響き渡った。

『……あ、あの……たしゅけ……て……がくっ』
 埋められていた者達が、力尽きたように倒れた。 

「……最後まで喧しいなぁ」
 遠く聞こえた悲鳴を聞き、エヴァルトは呟きつつ茶を一口啜った。

「……埋めたのすっかり忘れていたのよ」
 その光景を、桜の上から眺めていたさくやが呟いた。
 桜の根元に居た者、それは昼間無礼を働いたりしてさくやが埋めていた者たちだった。
 本来ならば反省したら開放していたのだが、すっかり忘れてしまっていたようだ。
「……まあ、新しいネタができたからいいのよ」
 何処か期待を含ませ呟くさくやは、来るべき次回を想像していた。
 今度はどうなるのだろうか。どんな者達が来るのか。何をするのか。
 そう考えるだけで、暫くは退屈せずに済みそうだ。さくやは一人、そう思った。

担当マスターより

▼担当マスター

高久 高久

▼マスターコメント

ここまでお付き合い頂きありがとうございます。今回GMを担当しました高久高久です。
この度御参加頂いた皆様、本当にありがとうございました。そして心より謝罪を。そりゃもう色々と。
感想等はマスターページで後程語らせていただきます。

さて、皆様はお花見は楽しめたでしょうか?
前回はっちゃけすぎたので今回は控えめに楽しんでいただけるよう頑張ってみました。
少しでも楽しんでいただけたのならば幸いです。

ここでお知らせというか謝罪を……
今回、宴会ということで多くの飲酒に関するアクションがありました。
しかし『年齢・外見年齢が20歳未満のキャラクターの喫煙、飲酒アクションはNG』ということでして、仕掛けたアクションと別の結果で描写させていただきました。
これらの注意事項を詳しく説明せず、本当に申し訳御座いません(外見年齢が未成年のキャラが多かったので……)。

色々と反省、課題が多くなりましたが、精進していこうと思います。こんな未熟者ですが、暖かく見守っていただけたらありがたいです。
また機会がありましたら、皆様と御一緒出来る事を楽しみにしています。