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第四師団 コンロン出兵篇(序回)

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第四師団 コンロン出兵篇(序回)

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 ヒラニプラ南部を覆う巨大な雲の下にある、南部の水源。そこから流れいずる川が、かつて様々な土豪達が割拠した最南の土地を通り、空域へ流れ落ちる。空の滝である。
 この川を、船団がくだってくる。そのまま飛沫をあげる空の滝へ、落ちる……と思われたとき、船は大きな翼を広げ、舞い上がった。
 どの船も立派に武装されており、旗艦はじめ後陣の船には、新星、獅子、龍や豹の軍旗が掲げられている。
 シャンバラ教導団の武装飛空艇である。
 旗には「四」の文字も見える。
 この船は、何処へ……
 


 
「ここが……」
 辺りは夜のように暗く、ひんやりとしている。
 空にはぽつぽつと、雲が流れていくのだが、星は見えない。「時刻は、ほぼ正午なのに、か……」
 ちゃぷちゃぷと音を立てて、先ほどの立派な飛空艇に比べればどれほども質素なボートと言ってもいい小さな船が島の岸辺に着く。士官と思われる女性がおりるよう、合図した。七、八人程の軍服らがおりる。その後に一艘、二艘……と到着した。メイド姿も混じっているらしい。
 島は、彼女らからはわからないが、上空から見下ろすと三日月の形をしていた。
 これからここは「クレセントベース」と呼ばれ、この地で起こることになる大きな争い……における一つの重要な地点となる、筈である。