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ぼくらの栽培記録。

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ぼくらの栽培記録。
ぼくらの栽培記録。 ぼくらの栽培記録。

リアクション

 

2日目)13時:天気 晴れ  担当 牛皮消 アルコリア、ナコト・オールドワン、樂紗坂 眞綾


おひるからもどってきたよ〜

がっしょくで〜カレーをたべたんだよ〜

おいしかったよ〜 ちょっぴりからくてあまくてねぇ〜…


アルコリアです、埒が明かないのでまぁやちゃんから交替しました。ここから本格的に書いていきます。

相変わらず二号さんの具合が悪そう。

茎が倒れてしまいそう見える……医者に連れて行って診てもらうのが最善ではないだろうか……

肥料をもっとあげれば復活?


ナコトですわ。

なんだかタネ子がとっても気になります。

いつ襲ってくるか気が気じゃありません。まぁ襲って来たらわたくしの魔法で焼き払ってさしあげますけどね。



「あたしもっとかく〜〜」
 眞綾が言ってきたので、慌ててアルコリアはノートを閉じた。
「今日はもういっぱい書きましたよ、十分です」
「そっか〜じゃあ あしたにする〜〜」
 アルコリアとナコトは、顔を見合わせて笑った。


2日目)15時:天気 晴れ  担当 真口 悠希


三時です。

一冊のノートにみんなが書き込んでいくのはちょっと大変ですね。

でも好きな時に好きなだけ書けますし……それに一人でやっていたら、続けられない人もいるかもしれませんからやっぱりこちらでOKです。

花が咲いたら、静香様に……あ、あぁ、今回タネ子さんはなんだか大人しいです。

温室奥に突入しようとしている人がいないからだと思いますが……奥……触手……

そう言えば。

ちぎった触手を持って、どりーむさんとふぇいとさんと留美さんが遊んでいました。

遊んでいたと言うより……どりーむさんが執拗に二人を追い掛け回していました。

手の中で奇妙にうごめく触手を、二人の顔とか体とかに擦り付けて……

心の底から楽しそうに微笑んでいました。目がちょっとイってる感じがして、怖かったです。

でも、ボクも静香様にもあんなことが出来たら……



2日目)16時:天気 快晴  担当 アデレイド・ワーズワース


北斗が土をいじって遊んでいた。

なんだか近寄りがたい雰囲気だったので遠目から見ていたのだが、泥団子を作って

「おいしそうでしょう〜? おいしそうでしょう〜?」

と、しきりにソーマに聞きまくってた。

ソーマは聞えていない振りをしていたが、あれで『うん』と言ったらどうするつもりだったのだろう?

「くだらねえことしてんなよ、服が汚れるぞ?」

と言う声が聞こえたが北都は聞く耳を持たず、今度は矛先を変えて弥十郎と斉民に詰め寄って泥団子を食べさせようとしていた。

冗談だと思いたいが、目はマジだった……。



2日目)17時:天気 快晴  担当 カロル・ネイ 海宝 千尋


らびうさちゃんが果物を取りに、ちょっとだけ奥に入っていったよ。

ちひろん先輩とそれを見てたんだけど、ルッカちゃんが必死に追いかけて危険だからって諭してたの。

えるえるが側に行こうとしたんだけど危ないからってルッカちゃんが止めて。

その時、触手が襲い掛かろうと背後まで迫ってた!


ここから先は私、千尋が説明するわ。

エルシーさんが「危ないです、ルミさん! 触手が!!」と叫んだ。

本当に襲われたと思った。

でもルミさんは、うるさそうに空を切ると。

今にも襲いかかろうとしていた触手が、細切れになって、どざざざざと、地面に落ちていったわ。

ぴちぴち跳ねて、まるで魚のよう。

ラビさんは果物を片手に、ルミさんに引き連れられて戻ってきて、エルシーさんがほっとしていた。

強いね、ルミさん。二人をしっかり守ってるんだね。



「──そんなところに隠れて何をやってるんですか!」
 草の陰に隠れて様子を窺っていた剛太郎は、びくっ! と肩を跳ね上がらせた。
 辺りはもうだいぶ暗くなっていた。
 この薄暗がりに紛れていれば、上手くコーディリアを撒けると思っていたのだが、甘かった。
 まるで隠していたエロ本が見つかってしまった時のような衝撃!
 コーディリアが鋭い視線を向けてくる。
「え、あ、い、いや……これは……」
「……っつ、っふぁ!」
「!?」
 必死に背中で隠していたが漏れ聞こえてくる声までは隠せなかった。
 ぐいと横に追いやられると、ベストポジションの場所が曝される。
「あぁ〜〜! そういうことですかぁ〜〜〜」
 目の前で、何故か真由歌と留美が触手の餌食になっていた。
「イヤァ……あぁ…」
 留美が歯を食いしばって懸命に堪える。ミニスカからすらりと伸びた脚とたわわに実った巨乳が、触手によって玩ばれている。
「…っ! っひゃん!!」
 真由歌の口からも可愛らしく切ない声が漏れた。
 しかしその様子を助けることもせずに無言で見つめる巨大なノウマンの姿があった。
 彼女の命令があればその通り実行するのだが、曖昧すぎる命令だと動けない。
「たす…っけ、もう……ボク、だ…」
「………」
 真由歌の言葉は、ノウマンには届かなかった。
「ご、ごめんなさいっ!!」
 剛太郎は幼い子供のように謝ったが。
「あやまってすむ問題か〜〜〜〜!!」
 コーディリアは、思い切り剛太郎を突き飛ばした。
 咳き込みながら、よろよろと後ろに下がり、そして──

 ねちょ。

 触手に捕まった。
「うわ、うわわ、たすけ……」
「しばらく反省しなさい!」
「い、い、い、い、いやぁあああぁ〜〜〜〜〜!!!」
 剛太郎の悲鳴が、温室中に響いた。