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飲みすぎにはご用心!?

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飲みすぎにはご用心!?

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 レンたちが空京神社へと急いでいる間も、もっくんの暴走は続く。

「なぁーにが子供たちが怖がり過ぎるだぁー!! 腐れメガネーっ!!」

 昔テレビ局のプロデューサーにそう言われ何度もオーディションに落ちてきたもっくん。酔っ払ったついで昔のことを思い出し、感情のままに暴れ回る。

「こっ、これはスクープだよ!」

 そんなもっくんを見て興奮するゆる族がひとり。ウサギの姿をしたその名もうさぎの プーチン(うさぎの・ぷーちん)
 そしてプーチンはすぐさま契約者の葛葉 杏(くずのは・あん)に連絡を入れる。
 自宅でのんびりとお正月を過ごしていた杏。だが突然響いた携帯電話の着信音に飛び跳ねる。
 すぐにケータイを手に取って出てみれば相手はプーチン。杏はけだるそうな声をあげた。

「なにー、どうしたのよプーチン?」
「か、怪獣なんだよ! これはぜひともカメラに収めないといけないんだよ!? 高視聴率ゲットなんだよ!!」
「怪獣?」

 興奮してそう捲したてるプーチンとは裏腹に現場にいない杏にはまったく意味がわからない。

「プーチン。あなた空京神社に初詣に行ったんじゃないの?」
「そうなんだよ! そうしたら怪獣が現れたんだよ!!」
「……はあ」

 杏は大きなため息をついた。

「そうなんだ。すごいね。じゃあしっかりね」


 ぷつん。ツーツー。


「……切れちゃた」

 プーチンは切れてしまったケータイを見つめる。
 だがすぐに気を取り直して、いつも持ち歩いているデジタルビデオカメラを取り出した。
 地球で放送されているパラミタスクープハンターというテレビ番組の中でスクープハンター役として出演しているプーチン。
 いついかなる時もスクープを狙う彼はさっそく暴れるもっくんをバックに撮影を開始した。

「こんばんわ、プーちゃんです。今回は緊急事態です。なんと神社に巨大怪獣が出現しました! 本来なら逃げるところでしょうがプーちゃんもスクープハンターの一人、この怪獣の撮影に命をかけたいと思います!!」