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イチゴの化け物!?

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イチゴの化け物!?

リアクション

一方、白雪 魔姫(しらゆき・まき)ミュア・ストロベリーパフェ(みゅあ・すとろべりーぱふぇ)はメンバー達とはぐれ、森の中に居た。
「たしか人影は……こっちの方だったはずよ」
 魔姫は、人影が森の中に見えたのを見て追いかけている最中だった。
 すでに、シャンバラ教導団員達から怪しい人影を何度も付近でみたという情報を得ており。
 また、その人影は学生達とはまた違うのではないかと言った事まで聞いていた。
「イチゴ〜」
 ミュアはイチゴを早く食べたいためにか、犯人を追いかけるのは乗り気ではなかった。
「犯人を捕まえれば、普通の人よりもイチゴをもらえるかもしれないわよ」
「えっ、本当!? じゃあがんばるわよっ!」
 ミュアは水を得た魚のように、急に走り出した。
 その走り出した先には、黒いローブを被った人が3人立っていた。
「……こいつらね」
 魔姫は何も言わずに構えを取る。
「なんで、子供か」
 ミュアを見てローブの男が言った。
「あなたたちが、イチゴを食べられなくした犯人ね!! あなたたちをお仕置きよ」
 ミュアは問答無用とばかりに、杖でローブの男に殴りかかった。
 ローブの男に軽くそれをよけられてしまう。
「捕まえた!」
 魔姫達の後ろから、突然ルカルカ・ルー(るかるか・るー)の声が響く。
「やっと見つけたんだから! 淵、お願い!」
 ルカルカがそう叫ぶと、木の影から現れた夏侯 淵(かこう・えん)によってローブの男は衝撃と共に地面にたたきつけられた。
「ふん、思ったより弱いの」
 淵はすでにルカルカの横に立っていた。
「くっ、お前達こんなことしてタダですむと思ってるんだろうな!」
 残った二人のローブのうち一人の男が言った。もう一人は介抱している。
「あなたたちこそ、何の目的でイチゴをモンスターにしてるのかしら」
「そうよ! おいしいイチゴをあんなことして。タダではすませないわよっ!」
 ミュアは、そう言うとローブの男達をにらむ。だがローブの男は不敵な笑みを浮かべた。
「ふっ、俺たちはラッディ・ディバイン。イチゴモンスターを従えることで俺たちは巨大な力を手に入れる」
「この人達……バカなのかしら、自分たちの計画を簡単に……」
「うるさいっ! 行くぞ!」
 ローブの男二人組が魔姫とルカルカに襲いかかってくる。
「ミュア」
 魔姫がミュアを呼ぶと、ミュアはローブの男に足をかけてこけさせる。
 一方ルカルカは、ハンドガンを乱射することで猛一人のローブの男は右往左往していた。
「本当ににこの人達は、ブラッディ・ディバインなのかしら……」
 魔姫は小さくため息をついた。
「くっ、おぼえておけー!」
 ローブの男達は、山の下り道へと逃げていく。
「逃がさぬ」
 淵が嵐の使い手を使い、男達の追跡をしようとする。
 だが、追跡は男達につくまでもなくかき消された。
「あの人達、別の風を起こして嵐の使い魔をはじき返したのね」
「そんな馬鹿な」
 魔姫の解説に淵は驚いた。
「それよりも、イチゴ! イチゴを取りにもどるよっ!」
 ミュアは、先になって果樹園へ向かっていった。