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リアクション
~プロローグ~
「よく集まってくれたのですぅ」
威厳のある椅子に腰掛けているイルミンスール魔法学校校長エリザベート・ワルプルギスは、目の前に集まっている契約者たちに向けてそう言った。
集まっている契約者の顔ぶれは、イルミンスール魔法学校に所属する者たちだけではない。
蒼空学園やシャンバラ教導団など他の学園の制服を着込んだ契約者たちも多く見受けられる。
そのことから、この調査隊が急遽編成されたものであるということに契約者たちは気づいた。
そしてそれと同時に、この調査隊が名ばかりであるということも、ここに集まった契約者たちは見抜いていた。
そんな契約者たちに向かってエリザベートはこれまで起こった事を簡単に説明していき、最後にこう締めくくった。
「ズバリあなた達にやってほしいことひとつですぅ。”禁術の調査のついでに、迷子になったイルミンスールの生徒たちを見つけてほしい”ということなのですぅ~」
その言葉に契約者たちは苦笑いを浮かべる。
プライドが高く、他人に助けてと素直に言えないエリザベートなりに、これはかなり歩み寄った言い方なのだろう。
つまりここに呼ばれた契約者は調査を目的とするのではなく、事件を解決するトラブルシューターとして集められたというわけだ。
エリザベートの話を聞き終えた契約者たちはこの事件の解決を約束する。
そして事件現場となっているイルミンスールの森へ向かって急行するのだった。
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