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リアクション
■■■Ｎｉｇｈｔｓ ｏｆ Ｒｅｃｋｏｎｉｎｇ（１）
３４ターン。
ラドゥのドロー。
ラドゥ
残りライフ ６３００
手札 ６枚
クリーチャー
佐伯梓
セオボルト・フィッツジェラルド
リュミエール・ミエル
真奈美
残りライフ １０００
手札 ４枚
クリーチャー
鈴木周
アルツール・ライヘンベルガー
佐野亮司
風森巽
青葉旭
ラドゥは敵のクリーチャーを観察した。
今となっては、仲間の防御力を引き上げる『青葉旭』の能力が厄介だ。
悩んでいると、セオボルトが取引を持ちかけてきた。
「ライフ２０００と引換に、芋ケンピを１つ回復できるのですが、是非どうですかな？」
今のセオボルトには芋ケンピが１つ乗っている。
ラドゥがライフを仮に６０００点支払えば、芋ケンピは４つだ。
これで任意のクリーチャー２体を除去できる。
「いいだろう、貴様が伝説のクリーチャーだと言うのなら、その伝説をこの場で示せ！」
ラドゥはライフを６０００支払って、芋ケンピを３つ購入。
ただちに芋ケンピ２つを消費して、『青葉旭』を放逐。
ラドゥの残りライフ、３００。
「クリーチャー召喚！ 『“タシガン馬術部部長”鬼院 尋人（きいん・ひろと）』！
『鬼院尋人』は同時に立つ仲間によってその能力を変える！
場に薔薇学生がいるときには、イエニチェリとして戦うのだ！」
レベル６１ 鬼院尋人 戦闘力６１００
特殊能力『イエニチェリ』
効果：このクリーチャーは槍を奮って戦う。このクリーチャーが攻撃を行い、ブロックした相手を破壊した場合、相手の戦闘力を超過したぶんだけ敵の本体にダメージを与える。
「さらに『“お手伝いします！”マティエ・エニュール（まてぃえ・えにゅーる）』を召喚するぞ！」
レベル６２ マティエ・エニュール 戦闘力６２００
「マティエ・エニュールは場に出ている仲間クリーチャーの戦闘力を、自身の戦闘力の０．２倍だけ上昇させることができる（１０の位以下は切り捨て）
つまりマティエを除くすべてのクリーチャーの戦闘力は１２００増えるのだ。
さらにエンハンス『コントラクターブレイカー』を『佐伯梓』につかう！」
これを聞いて真奈美は不審に思う。
「前にも同じ名前のカードを使わなかったか？
たしか、マジックカードだったはずだぜ？」
「それは『コントラクトブレーカー』だ」
（ちなみにグランドシナリオで使われたのは『コントラクターブレイカー』が正しい）
『コントラクターブレイカー』
効果：このカードは、場に登場しているクリーチャーに装備することができる。
装備したクリーチャーのレベルは＋５される。
このカードを装備したクリーチャーと戦闘になったクリーチャーは、契約状態が解除される。
この恐るべき銃を装備しても、梓は「えへへー」と緊迫感なく笑っている。
「念には念を入れるとしよう……
マジック、『シャンバラ山羊のミルクアイス』だ！」
『シャンバラ山羊のミルクアイス』
効果：のカードの使用を宣言すると対戦相手の場に出ている全てのクリーチャーがアイスに夢中になり、１ターン行動不能となる。
ただしカードの効果を出す為には、デュエル中に観戦者にシャンバラ山羊のミルクアイスを配らなくてはならない。
「さあ、存分に味わうがいいぞ！」
ラドゥの号令と共に、シャンバラ山羊のミルクアイスが配られ始めた。
ところが１０分後、アイスが足りないという報告が入った。
お菓子を探しに出ていった、ファル・サラームが食べてしまったのだ。
「しまった！ ちゃんと見はっておくべきだった！！
まあ過ぎたことは悔やむまい、『佐伯梓』でアタックだ！」
「まずは『アルツール・ライヘンベルガー』の特殊効果発動！
『ディスペル』で『コントラクターブレイカー』を破壊する！」
『ディスペル』は『魔法』の属性や記述があるカードである場合、その効果を無効化し墓地に送る効果だ。
「『コントラクターブレイカー』が魔法銃なのは有名な話だぜ！
それから『風森巽』の特殊効果を発動！
変身によって『仮面ツァンダーソークー１』に変える！」
カード名：仮面ツァンダーソークー１ クリーチャー
効果１：「ヒーロー」：この能力を持つクリーチャー／イコンは、自身のカードの戦闘力以下のクリーチャー／イコンを攻撃できない
効果２：「マスクを被れ！」：任意のクリーチャー／イコンに効果「ヒーロー」を付与する
「さらに『ソークー１』の能力で『佐伯梓』をヒーローに変えてブロックするぜ！」
レベル７０ 佐伯梓 戦闘力８２００
レベル６４ ソークー１ 戦闘力６４００
戦闘力の差は大きいが、今の佐伯梓はヒーローだ！
戦闘力６４００しかない弱者をいたぶったりはできない！
「……ここでこのターンは終了だ」
