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水着デートは刺激的?

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水着デートは刺激的?

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 波のプールにクラーケンがいるのを見つけた崩城 亜璃珠(くずしろ・ありす)はプールの中にスクィードパピー7匹を放つと楽しそうに笑った。ワインレッドの紐ビキニが白い肌によく似合っている。
「うふふ……さあ、素敵なイベントの開始ですわ」
 そして、獲物がかかるのを待つのだった。


「飲み物を買ってきたのは良いけど、俺のエクスたちに手を出してるバカ野郎どもがいますよーっと」
 ナンパをしているギャル男たちに向かって、紫月 唯斗(しづき・ゆいと)は飛び蹴りを男たちの死角から繰り出した。ちょうど一直線に並んでいるところを狙ったので、1人を横から蹴るともれなく他の野郎どもも一緒に片付けられるというお得な技。もちろん、買ってきた飲み物をダメにしないように、床に置いてから行っているので大丈夫(?)だ。
 そして、野郎どもが伸びているのを確認すると、唯斗はエクス・シュペルティア(えくす・しゅぺるてぃあ)たちの方へと振り返った。もう奴らの方なんて見向きもしない。
「お前ら大丈夫か? 何か汚らしい病原菌でもつけられてないか?」
「大丈夫だ」
 気合を入れた水着を買った黒のビキニが眩しいエクスが答える。ちなみに、水着は背中と腰を紐で結ぶタイプだ。
「兄さんが助けてくれるって信じてましたから」
 スタンダードなスク水を見事に着こなしている紫月 睡蓮(しづき・すいれん)も笑顔で言う。スク水はちゃんと背中から羽も出せるように工夫してあるものを着ている。
「“俺のエクスたち”ではなく、“俺のプラチナたち”に変更でお願いします」
「そこー!?」
 ツッコミを入れてきたのはプラチナム・アイゼンシルト(ぷらちなむ・あいぜんしると)だ。真っ赤に萌える……もとい、燃える太陽のような色をしたビキニが似合っている。
 飲み物を適当な場所に置き、さっそく4人で並みのプールの中へと入っていった。
 プールの中に入ると、寄せては返す波を感じて睡蓮が目を輝かせた。
「すごいですー! まるで海みたいですよ!」
「もう少し奥まで行ってみようか」
 楽しんでる様子を見て、唯斗はもっと楽しんでもらおうと睡蓮の乗っている浮き輪を持って、プールの奥へと泳いでやる。その後ろをエクスとプラチナムが追いかける。
「なあ、唯斗……」
 ある程度の深さまで来たところで、エクスが唯斗の腕を取り、甘えてきた。唯斗はそれを受け入れる。
「もっとくっつ――にゃ!? なんだ?」
 エクスは顔を赤くしながら唯斗を見た。
「今、太ももを撫でたのは……唯斗か? なんだ、触りたいなら2人きりの時に……」
「いや、俺じゃないんだけど――」
 唯斗がそう言いかけた時、今度はプラチナムが寄りかかってきた。
「マスター。水着の中に手を入れるのはいいのですが、いつもより大人しいですね。いつもは私の中であんなに激しく動くのにどうしたのです?」
「いや、それ魔鎧化して戦闘してる時だろ……」
「 私がボロボロになったから止めて下さいと言っても聞いて下さらないのに……」
「そこ、本当は顔赤らめて言うことじゃないよね!? それも戦闘中の話……じゃなくて! 俺触ってないけど!?」
 唯斗とエクスとプラチナムは顔を見合わせる。睡蓮だけはよくわかっていないので、きょとんとしてしまっていた。
「何が触ったと――触手!?」
 エクスが確認しようとプールの中を見ると、小さなイカたちが4人の周りをふよふよ浮かんで、その触手を伸ばしてきていたのだ。
「楽しんでくれてますかしら? うふふ」
 イカを放った元凶、亜璃珠がいつの間にか睡蓮の浮き輪に捕まりながら、楽しそうに唯斗たちを眺めていた。
「一体何事なんだ!?」
「ふふ……ちょっとした恋人たちの営みのお手伝いですわ」
 唯斗の質問に亜璃珠は嬉々として答える。
「さあ、もっと楽しんで?」
 亜璃珠が言うと、小さなイカたちはもっと激しく触手を動かし始めた。なぜか唯斗も的にされている。
 だが、亜璃珠が支えて遠くへ行かないようにしている睡蓮だけは何が起きているのか全くわかっていない。亜璃珠が近くにいるので、イカが触手を出さないのだ。浮き輪を支えてくれているのはそれだけの理由ではなく、持っていた唯斗がそれどころではなくなってしまうのを見越してだ。その予想は的中し、浮き輪を持つ手を離さざるを得なくなっている。
「うわ、待てソコはいかん!」
 細い触手がエクスのトップスの中に入り込み、敏感なところに吸盤が吸い付いた。
「マスター……こういうプレイもお好きですか?」
 プラチナムはここぞとばかりに抱き着く。当の唯斗は触手に大事なところをつんつんされていてそれどころではなくなっている。
「兄さんたち……気持ちいいの? 何かあるのですか?」
 その様子を見ていた睡蓮がまっすぐな瞳で亜璃珠を見つめた。
「そうですわね……今、ここでそれを教えて差し上げてもいいのですけれど……ふふ、もっと大きくなったらきっとあなたもあの快楽に溺れたくなりますわ」
「かいらく……?」
「うふふ」
 亜璃珠と睡蓮が見守る中、触手の動きはさらに激しくなり、とうとう……まあ、これはあえて何も言わないでおこう。
 色々とあったが、ぐったりするまで楽しめたようだ。