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リアクション
「素敵生物発見〜♪」
桃色のマイクロビキニを着た神月 摩耶(こうづき・まや)は波のプールでクラーケンが触手を使い紐をひっぱりまくっているのを見つけ、なんとも楽しそうだ。
「ん〜……誰かいないかなぁ〜?」
摩耶は良い感じに触手にいじられている子を探し始めた。
先ほど美羽たちの屋台から買ったたこ焼きを頬張りながらやってきたのは琳 鳳明(りん・ほうめい)だ。西シャンバラ公式水着の赤色で、下はミニスカートの様になっている。
(友達からプールのチケットもらったのは良いんだけど……みんな忙しくて来られないなんて……はぁ。もったいないから来てはみたけれど、1人でどうしよう?)
鳳明は首を傾げた。
(都会って面白いイベントやるんだなぁ。さっき見た流れるプールではうなぎが放されてたし、この波のプールでは巨大イカの化け物がいるんだもの。おじいちゃん、都会のプールはなんだか不思議です)
そう勘違いしているところへ摩耶が近づいてきた。
「1人? 良かったら一緒に遊ぼうよ♪」
「え? 良いの?」
鳳明はたこ焼きを急いで食べ終わると、摩耶の誘いにのって波のプールへと入っていく。
プールに入ると、何かが鳳明の太ももの内側を一瞬撫でた。
「ひゃっ!?」
「どうかした?」
「んー……気のせいかも? って、ええっ!?」
鳳明は水面に浮かんできたものを見るや、驚きの声を上げた。そして、ミニスカートっぽい水着の下へ恐る恐る手を入れると、その浮いてきたものがさっきまで自分が穿いていたパンツだと確定した。
鳳明は慌てて水面に浮かんでいるパンツを取って穿きなおそうとする。
「あ、あはは……ちょっと紐がゆるかったのかも……待って、今穿き直すから」
「穿き直す必要なんてないよ?」
「えっ?」
摩耶はそう言うと鳳明の背後に周り、パンツを持った右手を自分の右手で軽く押さえて、空いている左手を太ももの内側へと滑らせた。
(おじいちゃん、都会の人はプールに入るとみんなこうなんでしょうか!?)
「えへへ♪」
摩耶は太ももの内側を下から上へと撫でる。
(いや、違うよね!? 絶対何か違うよね!?)
「ご、ごめんなさいー!」
鳳明は摩耶の手を振り切るとパンツを持ったまま、波のプールから出て、走って行ってしまった。
「ん〜、残念! 結構可愛かったからシャワールームまで持ち込みしたかったんだけどな」
摩耶は実に残念そうに呟いたのだった。そして、次の獲物を見つけたのか水着を手に迫っているイリスの方へと向かって行ったのだった。
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