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幽霊船を追え! 卜部先生出撃します!!

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幽霊船を追え! 卜部先生出撃します!!

リアクション


chapter .10 触覚 


 数日後。
 石化されていたマリエルも無事生徒たちの手で復活し、そのマリエルも含めた十数名が捜索隊としてパラミタ内海へ足を運んでいた。対象はもちろん、彼女の契約者、愛美である。
 愛美が石化されたまま連れ去られた場面を見ていた生徒も何人かいたため、この場所を探しても見つからないのでは、という懸念もあった。

 がしかし、3度目の捜索で愛美はあっさりと発見された。
 石化された状態のまま、海岸に打ち捨てられていたらしい。
 マリエル同様に愛美も生徒たちの手で石化を解かれ、事件は解決したかに思われた。彼女を連れ去ったという女の目的は依然分からないままだったが、誰も失うことなく戻ってこれたのなら問題はないだろう、と時間が経つにつれ誰もがそう思い、気にすることもなくなっていった。

 生徒たちがまとめたレポートには、「寺院の者がコントラクターを狙って幽霊船を撒き餌にしたようだ」とまとめられ、それ以来幽霊船の噂が流れることもなく日常が戻った。
 ――はずだった。

「あれ、おかしいなあ……あの時以来、お肌の調子が……」
 愛美は自分の部屋で鏡を見ながら、愚痴を漏らしていた。鏡に映るそれを不審に思い、愛美は自分の頬に触れた。
「……えっ?」
 その感触は、今まで彼女が感じたことのないものだった。愛美は動揺を隠すように慌てて窓から外を見る。窓越しでも、太陽がギラギラと紫外線を部屋に入れていた。
「夏だから……かな。そうだよね、もう少し涼しくなったら、きっといつものお肌に戻るよね」
 逃げるように、愛美は鏡の前から離れていった。

担当マスターより

▼担当マスター

六条一真

▼マスターコメント

本リアクションの公開を待っていてくださった方々、大変長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
六条一真マスターに代わり代筆を務めさせていただきました萩栄一です。
シナリオに参加していただいた皆さんにはお礼と謝罪を申し上げます。

今回の担当箇所を説明させていただきます。
プロットというか大まかな流れ、展開は私のものではありませんが、執筆は1ページ目から全て私が書かせていただきました。
なお、愛美の結末については、私の元に来た草案と違う結果になりました。
なぜなら、明確に「愛美を助ける」というアクションがひとつもなかったからです。
最後は愛美が泪先生にこってり怒られるオチだったらしいのですが、
アクション次第ではこういうことにもなるということでご了承いただければ幸いです。
それと幽霊船付近ではデータ通信が不可能というのは確定だったようです。
確認しましたところ、ガイドの「愛美やマリエルの携帯に電話をしたところ繋がらなかったそうです」がヒント、とのことでした。

アンデッドやレイスの退治方法、弱点については比較的自由にこちらで決めました。
「この展開でこれが効かなかったら破綻しそう」という理由で採用したものもあれば、単純に面白かったから採用したものもあります。
個人的には海水をかけるというのがスキル・武装に頼ってない感があって好感を持ちました。

また今回アクションで目立ったのは、あからさまなダブルアクションです。
MCLCの別行動はガイドの通り認めていますが、ダブルアクションは認めていません。
「船の調査に乗り出す。捜索は○○のスキルを使う。遭遇した敵には○○で対処」
これは調査・捜索と戦闘という要素が混じっているのでダブルアクションと判定させていただきました。
アクションはなにかひとつの行動を限定して書いた方が活躍出来ると思います。
ご理解いただければ幸いです。
 
なお今回の称号は、3人のキャラに送らせて頂きました。
また、称号は付与してなくてもアクションに対する意見などを個別コメントで何人かにちょこちょこ送らせて頂きました。

最後にもう一度、今回のシナリオにご参加くださってありがとうございました。