リアクション
「残念ですわね。マイクさんが夢の住人でなければ、ウェンディお姉ちゃまも、めでたく結婚できたかもしれませんのに」
ドロシーがジュースをすすりながら言います。
「まあまあ」
アゾートがパイを切りながらなだめなした。
「もしかしたら、マイクさんも夢の住人じゃなくなる日がくるかもしれない……それより、最近ネバーランドの夢は見るの?」
「ええ。時々。そこでは、ドロシーお菓子の城のお姫様なんですわよ。ピーターおにいちゃまもよくしてくれますわ」
「素敵だね。でも、朝にはちゃんと帰るんだよ」
「もちろんですわ。お母様のあんなに疲れきった顔、もう見たくないですもの」
「そうだね。……で、ウェンディさんはどうしてるの……?」
「マイクさんのお見舞いにいったり……あとは、就活に励んでますわ。でも、なにより、童話を書くってはりきってますの。何もしないで書けないとあきらめずに、トライしているって」
「そう。うまくいくといいね」
ドロシーの言葉通り、ウェンディは自室で童話の執筆に余念がありません。そして、執筆の傍ら時々思い出すのでした。不思議な虹の橋に、金色の妖精、木の葉をまとった少年の事を。
こんにちは。天宮です。締切より一日遅れてしまってごめんなさい。
今回は、はじめて自分でガイドを担当いたしました。参加者様が集まるか、ドキドキでしたが、参加して下さった方々、本当にありがとうございました。多謝でございます(^^
今回は書いてて楽しかった、楽しかった。ひとえに、みなさまの最高なアクションのおかげでございます。特に、遊びのアイディアがおもしろいものばかりで、書きながらおかしくておかしくて笑ってしまいました。他にも鋭い推理をで、ピーターの正体を看破された方もおられ、やられたって感じでした。コメント下さった方もありがとうございます。コメント返しは個々にさせてもらいますね!
元ネタが童話のピーター・パンという事で、童話風に「ですます調」の文章にしてみました。なるべく、気をつけたつもりですが、もし原作ファンの方のイメージを損ねるような事があったらごめんなさい。
それでは、また機会がありましたら、おつき合いいただけると嬉しいです。
6月28日 こちらの不手際により、一部修正をいたしました。こちらの不手際により、ご迷惑をかけてしまった方へ、申し訳ありませんでした。