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激闘、パラ実式殺禍(サッカー)!

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激闘、パラ実式殺禍(サッカー)!

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■□■5■□■ 傾国の逆襲! そして、新たな者たちが!?

しかし、傾国のDFが立ちふさがる。

エッツェル・アザトース(えっつぇる・あざとーす)がルカルカやあゆみたちに迫る。
「必殺タックル【デス・ペナルティ】!」
「ううっ!?」
ルカルカたちをエッツェルの「絡めとる魔瘴気」と、
ネームレス・ミスト(ねーむれす・みすと)が身体で阻み、
さらに、緋王 輝夜(ひおう・かぐや)が、
近づく者を真空派で切り刻むフラワシ「ツェアライセン」で攻撃する。
「ズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタズタ・・ズタズタに引き裂いてやる!」
「「うにゃにゃにゃにゃにゃああああああああああああああっ!?」」
ルカルカとあゆみがぶっ飛ばされる。


傾国20(&ネージュ) − 泥悶10

そうして、またしても傾国に点が入るが。


エミリー・グラフトン(えみりー・ぐらふとん)が、
ボールに駆け寄った。
エミリーは友情のフラワシで「暴瑠(ぼうる)は友達!」になってたのだが。

「やめて! 暴瑠は私の友達なんだから邪魔しないで!
そこをどいてよ、この泥棒ネコが!!」

「いえ、猫なのはルカルカさんをはじめとする、泥悶の方々だと思いますが。
私はアンデッドですので」
エッツェルが、悪役っぽいのに生真面目に言う。
エミリーは、
輝夜やネームレス・ミスト、ルカルカやあゆみたちの方を睨みつけた。

「ねえ、暴瑠君、ひょっとして私よりあんな女のほうがいいの?
死んじゃえ! 私以外の女を選ぶ暴瑠なんか死んじゃえ!!」
「人の話を聞かずに会話にならず、
ボールを蹴り始めるとか、すごくヤンデレっぽいですね」
エッツェルが感心して言う。
「エッツェル、これってヤバいパターンなんじゃ!?」
輝夜が焦って言う。

「オレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレオレ!!(殺禍風雄叫び)」
エミリーがヤンデレ化してボールを蹴り、
エッツェルと輝夜もぶっ飛ばした。
「うわーっ!?」
「って、エッツェル!?
いろんなところが折れたりもげたりして大変なことにいいい!?」
「痛みは感じませんので大丈夫です!」
「そう言う問題か!?」


傾国25(&ネージュ) − 泥悶10

こうして、傾国ディフェンダーがぶっ飛ばされるも、
エミリーがゴールしまくったのは泥悶ゴールであった。

「暴瑠君は、それがしとともにさくらんぼになる運命であります!
邪魔する奴は全員殺すでありますううううううううううッ!!」
「イヤでしょう、ナゾベームの獣人とボールのさくらんぼは」
「さくらんぼは皆イヤだよ!」
エッツェルに輝夜が突っ込む。

「あれ?」
一方、ネームレス・ミストは、思いっきりスルーされて、
傾国ゴール前に突っ立っていた。


★☆★

「くっ、やはり、無茶した方が有利だっていうの!?」
「あきらめちゃダメよ、ルカさん!」
ルカルカとあゆみが言っていると。

「ヒャッハー!」
マイト・オーバーウェルム(まいと・おーばーうぇるむ)と、
芦原 郁乃(あはら・いくの)
荀 灌(じゅん・かん)が登場した。

「魂のせたこのシュート、とめられるものならとめてみろ!
いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜っ!!」
「お姉ちゃんがいれば勇気100倍
お姉ちゃんがいると何とかなる気がするんです
だって絶対お姉ちゃんは諦めないもん
だからついていけば絶対負けないんです」
郁乃と荀灌の背後には、騎士が現れて槍を振るう幻影が見える。
「「竜王殲滅(ドラゴンスレイヤー)!!」」

こうして、マイトにパスが回され。

「ヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャハヒャッハァーホームラン!(野球のバットでホームラン)」

自身がフラワシとなったマイトが、野球のバットでゴールを決める。
ついでに、葵とイングリットがぶっ飛ばされる。
「女の子がバットで殴られるとか、お約束だから気にしないよ!」
「にゃー☆」
お星様になる2人であった。

「そういえばマイト、
私たちって、どっちのチームのメンバーだっけ?」
「そういえば、特に気にせずに参加した気がします!」
郁乃と荀灌の言葉に、マイトが言う。
「え? チーム? 知らねえよ、強い奴をぶっ倒してやるのがパラ実流だ!」
「そっか! そうだよね。
フラワシなんかに頼ってる人には、
逆境で真の力を発揮するのが正義だって、
教えてあげるんだから!」
「おねえちゃんの言うとおりです!
百合園サッカー部として、
本当のサッカーを見せてあげるんです!」

こうして、マイトたちにより、試合の流れが変わる。

★☆★

「くっ、バットを使うなんて卑怯だろ!?」
傾国メンバーの、
斎賀 昌毅(さいが・まさき)がまともなツッコミをしつつ、
自分も弾幕援護で攪乱する。
さらに、昌毅は、パートナーのマイア・コロチナ(まいあ・ころちな)と連携する。
「ミラ−ジュパス!」
マイアが、パスを繰り出す。
精神感応でスペースを教えてもらって、
サイコキネシスで補正したパスをミラージュで複数個に見せるという技であった。

「ヒャッハー! ボールが行方不明だぜ!」

しかし、マイトたちだけでなく、傾国側もボールの位置がわからなくなってしまう。
「どれが本物なんだ?」
「ほら、あれですよ、あ、あれ!?」
「あれってどれだよ!?」
「だからあれですよ!」
昌毅とマイアもそんなやりとりをしている。

★☆★

「いつまでも寝てられるか!
本物のボールはあれだ!」

鮫岡が立ち上がる。

「ああっ」
しかし、内気な下級生キャラを作っていた、
フィーサリア・グリーンヴェルデ(ふぃーさりあ・ぐりーんう゛ぇるで)が、
「ザ・ブリッコ」と「乙女の涙」を同時に発動する。
「鮫岡、先輩っ!
傾国の人がっ」
乙女の涙とは、敵とぶつかった際に思わず泣いてしまう演技で、
味方をたきつける技である。
「フィーサリア!?」
「だ、大丈夫です。
ちょっとびっくりしただけ……。
それより、先輩にちょっと手伝ってもらいたいコトが……」
「よし、なんでもやってやる!」
(完璧ですね)
フィーサリアが内心でほくそ笑む。
猫かぶりをして味方を堕とし自分の指示した通りにパスを繋いでもらうのが狙いだったのだ。

(鮫岡さんっていかにも噛ませっぽいです。
シュート撃っても止められそうな気がします。
鮫岡さんがシュートを撃ってネノノが合わせれば強力なシュートになるんじゃないでしょうか!)
レロシャン・カプティアティ(れろしゃん・かぷてぃあてぃ)のそんな作戦であった。

「アホゲ・ザ・カタパルト!」
アホ毛をレールガンに見立てて、
レロシャンがネノノ・ケルキック(ねのの・けるきっく)を空中に射出する。

背番号10のユニフォームを身にまとい、
ネノノが空中から技を繰り出す。
「これが百合園サッカー部キャプテンの力だ!
レロシャン、フィー、郁乃さん、灌さん、イングリットさん見てて!」
ネノノが仲間に言うと同時に。

「サムライソード!」
「あれは、侍の一太刀の如き鋭い振り抜きのボレーシュート。
弾道も鋭角に変化する、疾風突きとソニックブレードの合体技です!」
レロシャンが解説する。

「サムライソードX!」
「出たっ!
右足と左足をX字に交差するように空中で一瞬に二連蹴りする
サムライソードの上位技!
二刀の構えで心もち威力が上がってる気がします!」

かくして、ネノノの活躍で、泥悶は追い上げる。

「百合園のキャプテン!
まさか、こんなところでともに戦えるとはな!」
鮫岡が、ネノノを見て言う。
「この試合に勝って、パラ実と百合園で交流試合をするんだ!
絶対勝つぞ!」
ネノノが熱く宣言する。


傾国25(&ネージュ) − 泥悶20


「なっ、追い上げてきたですって!?」
珠代が、ハンディカムを握りしめる。