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リアクション
■□■2■□■ 反撃! 泥悶の秘密兵器!
「くそ、相手のフラワシが見えないんじゃ勝負にならないぜ!」
王が打開策を考えていると。
そこに、
緋桜 ケイ(ひおう・けい)と
ソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)が現れた。
「王、話は聞かせてもらった」
「私が監督を務めます。王さんは選手としてグラウンドに立ってください!」
「てめえら!?」
ケイとソアの話を聞いて、王はうなずく。
こうして、ケイと王が選手として試合に出場する。
「ふっ、相手はただの王さん。恐れるに足りません!」
「ユリちゃん、王ちゃんをモヒカンの干し首にしちゃいなさい!」
「はい! 目の前で制作の過程もご覧にいれたく存じます♪」
珠代に愛称で呼ばれて、テンション高く襲い掛かる優梨子は王に襲い掛かる。
「首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首首ッ♪」
嵐のフラワシに振り回され、
革長靴に仕込まれた刃物で王の首を切り落とそうとする優梨子だが。
「相手は知らなかったようだな……
つい最近、シー・イー(しー・いー)がオンミョウジにクラスチェンジしたってことを!」
ケイが王のフラワシとしてシー・イーを登場させる。
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
ソアが相手を威圧させる擬音を口ずさむ。
「ダージュ!」
「なっ!?」
王の背後から飛び出したシー・イーにより、優梨子は弾き飛ばされる。
「相手選手を一瞬で吹っ飛ばしました……あれが王さんのフラワシ!
『王・クリムゾン』の能力ですッ!」
「ドドドドドドドドドドド」
ソアが、解説しつつ、さらに擬音を続ける。
「な、なんですって!?
……って、王さんを殺せばいい話ですよね。
パートナーロストでシー・イーさんも動けなくなりますしー」
「ぎゃあああああああああああああ!?」
「ああっ、王!? くっ、この犠牲は忘れないぞ!
シー・イー! 受け取ってくれー!」
ケイが、王たちとは逆サイドからフィールドを一直線に駆け抜けてきて、
シー・イーにパスする。
「承知シタ。
鉄下駄で日々、鍛えたワタシの脚力を見るがいい!」
ケイのロングパスで、シー・イーがゴールを決める。
「なっ!? 得点を許したですって!?」
珠代が驚く。
「むむ……やっぱり、ちゃんとフラワシのイメージを固めておくべきでした……」
「ぜえぜえ、後は頼んだぞ……」
優梨子は、王と相打ちになって倒れる。
「王……あんたのことは忘れないぜ!
俺たちは、全力で、傾国に勝利する。
だから、あの空から、見守っててくれ!」
ケイが、空に浮かんだ王の笑顔を見ながら決意する。
大変、熱血ヒーローっぽい言動であった。
「俺は死んでねえよ!」
倒れたままの王が言う。
傾国10(&ネージュ) − 泥悶1
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