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リアクション
第2章 泥悶、反撃! 怒涛の後半戦!
■□■1■□■ ハーフタイム! 衝撃の映像の行方は!?
「くっ、10点も取られちまった……。しかもネージュまで!」
王が、地面を殴りつける。
「ふふふ、面白いものをたくさん撮影させてもらったわ」
珠代は、試合の様子を撮影して、ネット配信していたのだった。
「一部、放送コードに引っかかりそうなことがあったけど、
ネットならそういう心配もないし」
「ギャー! あいつブチのめす!」
伏見 明子(ふしみ・めいこ)がわめいていたが、
攻撃を受ける珠代ではなかった。
「たとえパラ実で名の知られた女番長さんでも、
ライラが見えないようでは、攻撃が当たりようがないわね」
「くっ……」
珠代のフラワシ『アルフ・ワ・ライラ・ライラ』に攻撃を逸らされ、
小馬鹿にされて、明子がくやしがる。
「雪のめったに降らない、温暖な気候の静岡では、
ギャルがノーパンで走り回るくらい日常茶飯事よ!
そのくらいでガタガタ言わないの」
「本当なのか!? さすが珠代さん……いや、監督の出身地だ!」
珠代のボケに、北海道出身の
「仮面ツァンダーソークー1」こと、風森 巽(かぜもり・たつみ)が驚く。
「さすが、みかんが取れるくらい温暖な気候の地域は違うな!」
「パンツくらい、俺も別に気にしねえし、気にすんなよ」
「あなたは少しは恥らいなさいよ!
しょっちゅうパンツとかそれ以上見せて【パンチラ番長】って呼ばれてるじゃないの!」
けろりと言う姫宮 和希(ひめみや・かずき)に、
明子が突っ込む。
「でも、パンチラとバンカラって似てるよな?」
「似てないわよ!」
「そんなことより、タマ監督、敵戦力の分析をしよう!」
巽のパートナーの
ティア・ユースティ(てぃあ・ゆーすてぃ)も、
マネージャーとして敵チームの様子……主に恥ずかしい場面……を撮影していた。
「王ちゃん、私たちを敵に回したこと、
駿河湾トラフより深く後悔させてあげるわ!」
「わざとらしく静岡県出身っぽい言動しやがって!
くっそー、絶対負けねえからな!」
珠代は王を挑発しつつ、傾国ベンチに戻って行った。
「おつかれさまー!」
マネージャーのティアにより、
傾国メンバーにドリンクが配られる中、
藤原 優梨子(ふじわら・ゆりこ)は、
パートナーの宙波 蕪之進(ちゅぱ・かぶらのしん)を手招きする。
「ええと、お嬢……?」
嫌な予感がするものの、
行かないと、どんな目にあわされるかわからないため、
蕪之進は恐る恐る近づく。
「きちんと滋養を取って、後半戦に備えねばー」
「ああ、やっぱりなッ!」
優梨子はスポーツドリンク代わりに、蕪之進の生き血をすすったのであった。
「こ、これで少しでも血を増やして……」
トマトジュースとカニ味噌を摂って、少しでも養生する蕪之進であった。
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