リアクション
◇ ◇ ◇ M203グレネ−ドランチャーで敵車輌や砦に40mm擲弾を派手にぶっ放し、いぶり出したモヒカンたちの惹き付けに掛かる大洞 剛太郎(おおほら・ごうたろう)。 「かっ攫った女の子を侍らしてハーレムとか、若干羨ましいぞ……まぁ、ちょっと痛いお仕置きをしなくてはならんな」 グレネードランチャーでいぶりだされたダオザに剛太郎は小銃弾で脚を撃ち抜いていく。 しかし、中から溢れてくるダオザたちの数は増える一方。 倒れていくダオザもそれに比例するように増えていった。 「さぁ、ここから先は楽しい楽しいヒーロータイムだ」 後方から派手に撃ちかましていく剛太郎とは反対に柊 恭也(ひいらぎ・きょうや)は砦を目指してどんどん前へ進んで行く。 「ズッパシいこうズッパシ!」 剛太郎に倒されなかったダオザを片っ端からぶっ飛ばしつつ確実に砦へ近づく恭也。 どうにか恭也を砦内に入れないよう、ダオザも応戦するが恭也もしくは剛太郎によって倒されていく。 そんな彼らの影で黒崎 竜斗(くろさき・りゅうと)とミリーネ・セレスティア(みりーね・せれすてぃあ)がダオザに気付かれずに砦内へ侵入することに成功した。 ◇ ◇ ◇ 「相手は二人だけだろ……なに手こずってんだか」 なかなか騒動が終わらないのに呆れている門番の男。 「そ、そうですね。私、怖いです……」 外での攻撃が陽動であることを知っている夢悠は、あくまでも怯えていますといった風を装いそっと門番の男へすり寄った。 「大丈夫、こちとらここらでは有名な盗賊団ダオザだぜ。……ん? なんでキミ手錠が外れて、る!?」 皆まで言う前にフェリクスとジェイコブによって制裁が加えられ門番は撃沈した。 「二人とも、すごいね」 「いや、制裁を加えられたのもおまえのおかげだ」 「ピッキングがバレなくて良かったな」 「うん、そうだね。いつバレちゃうかビクビクしてたよ。じゃ、オレは瑠兎子の所に案内してもらうからここで! 二人とも頑張ってね」 にっこり笑い夢悠は、フェリクスとジェイコブと別れた。 |
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