リアクション
◇ ◇ ◇ 簡易的なステージがある部屋にタン・ユとダオザの中でも位が上位の者が集まって食べ物を食い散らかしていた。 「ねぇねぇ。このまま売られたり、雑魚の女にされるなんて真っ平ごめんなの。お願い。ワタシがハーレムに相応しいか、見てもらいたいの」 「へぇ、一体どうやって?」 「この姿じゃ分からないでしょうから、よければこの鎧と服を脱がしてくれない?」 「良いだろう。おい、鎖を外して脱がせろ」 今まで長い鎖がついた状態で酒注ぎをしていた想詠 瑠兎子(おもなが・るうね)がそう言うと、部下は瑠兎子が来ていた鎧と衣服を脱がしていく。 どんどん脱がされスポーティな下着姿が露わになる。 「色気のない格好で申し訳ないけど、ワタシのダンスを見てもらえるかしら、タン・ユ様?」 簡易ステージに上がると、特技・舞踊を活用しながら、全身を使ったダンスを披露していく。 時に激しく動いて体のしなやかさを見せ、時にゆったりと自分の体を見せつけるようなセクシーなポーズを見せていった。 「失礼します。タン・ユ様、こちらで姉と共に奉仕したい者がいたので連れてきました」 ドアが開き、下っ端が夢悠と結を連れて入って来る。 「瑠兎姉!」 「お、あいつの妹か。おい! おまえもあいつと共に踊ってみろよ。それによってはお前の姉を売らなくても良いぜ?」 「わ、分かりました……」 恥じらいつつも瑠兎子がいるステージへ上がる夢悠。 「……時間稼ぎたいから、ちょっと脱がすからね」 夢悠だけに聴こえるようにそっと囁き、夢悠の服を脱がしていく。 ふわふわのワンピースが降ろされ、中から上下共にピンク色でフリフリ付の可愛らしい下着が現れる。 「この際だから、もっとエロチックにしようか」 そう言って、瑠兎子は恥ずかしがる夢悠の体へエステ用ローションを際どいところまで愛撫するように塗り付け、更にローション塗れになった二人のヌルヌルと密着する様子を見せつけていく。 それに魅入るダオザの面々。 それをチャンスととらえた結がそろそろと美桜の所へ寄っていくが、近くに落ちていた酒瓶を蹴ってしまう。 転がる音に不穏な空気を悟った部下が結を捕まえようと囲っていく。 「結?! 逃げて!」 戦闘力が皆無に近い結を心配して叫ぶ美桜。 捕まりそうになった結は目を強く閉じた。 「(いつも私は美桜ちゃんに助けてもらってばっかり。だけど今回は、美桜ちゃんを助けたい……!)」 そう強く願った瞬間、周りの盗賊団に念力の嵐が襲いかかる。 サイオニックのスキル『デバステーション』が発動したのだ。 荒れ狂う念場に飛ばされていく部下たち。飛ばされた先では『グラビティコントロール』によって壁にめり込んで行く。 「え……?」 「今の……。結がやったの……?」 サクシードとしての能力が開花したことに驚く結と美桜。 それにビビっているのはダオザのリーダー、タン・ユ。 「タン・ユ様、ここは危険です。よろしければ別室で踊りなおしますよ?」 「そ、そうだな! よし、なら今度はベッドで踊ってもらおうか?」 結の暴走に驚きながらも、瑠兎子は別室で踊りなおすと言いそれを飲むタン・ユ。 タン・ユが瑠兎子と夢悠を連れて別室へ行こうとした時、同じ空間に居た桜月 舞香(さくらづき・まいか)と奏 美凜(そう・めいりん)、フィリシアも名乗り出た。 「ねぇ、こんな田舎娘達より、あたし達と遊びましょ? とびっきり気持ちいいわよ? 朝まで寝かせてあげないんだから……」 「ワタシ頑張るアルよ?」 蕩けるような極上の笑顔で、過激な露出度のビキニアーマーに包まれた大きな胸や美脚をさりげなく見せつけながら言う舞香と、際どい露出度のセーラー服着て、魅惑のマニキュアやダークルージュ使い艶やかに魅惑してくる美凜につばを飲むタン・ユはそれを許可した。 |
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