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Perfect DIVA-悪神の軍団-(第1回/全3回)

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Perfect DIVA-悪神の軍団-(第1回/全3回)
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リアクション


●エンディング

「うう…っ!?」
 石が強振動を発した瞬間、エレベーター前でばたばたと仲間が倒れ始めた。
「アキラ!?」
「リース!」
 章もリースも、完全に意識を失っていた。グスタフとアンジェラは苦痛に手を頭に添えていたが、どうにか意識を保っている。
「ハンス!!」
 がくりとひざを折ったハンスの姿に、クレアが駆け寄った。
「大丈夫……です。クレアさま…」
 おぼつかない足で、それでもなんとか立ち上がった。
「そうか。無茶をさせてすまないが、緊急時だ。彼女を追うぞ」
「はい」
 もう2基あるエレベーターの方に向かいかけた彼女の前に、またも立ちふさがる者が現れる。
 それは――月夜白花だった。
「月夜? 白花?」
 さっきまで腕ひとつ持ち上げられないでいたのに。
 毅然と立つ2人の姿にとまどう刀真の前、月夜は告げた。

「わが主アストーさまを傷つけようとする者は、何人たりとも許しません」

 持ち上げられた手の先で、描天我弓が輝いた。



 同様の出来事は地上でも起きていた。
 エレベーターの開閉ドアをエネルギー弾で吹き飛ばし、ライゼが飛び出してくる。
「ルドラさま! アストーさまはこちらに!!」
 喜々としてアストーの石を突き出し、飛んでくる彼女にタケシの意識が集中したのを感じて、鉄心は動いた。銃をかまえ、トリガーを引こうとし――ぴたりと動きを止める。
 背後から首すれすれに無光剣が突きつけられていた。
「動かないでください。少しでも動けば斬ります」
「……イコナ」
 それはティーの剣だった。ティーはつらそうな息をしながら気絶している。
 剣に震えは一切なかった。迷いがない。動けば本当に彼女は鉄心の首を刎ねるだろう。銃を持つ手を下ろす鉄心の周囲で、意識不明の負傷者として運び出されたはずの者たちが、武器を手に次々と起き上がった。




 アストーの石が放った強振動はタケシのパソコンを介して遺跡内へも伝わっていた。
 そして密林内に配置された増幅機がそれを増幅し、パラミタじゅうへ放つ。
 遺跡内部で、密林のなかで、そしてシャンバラじゅうで。
 やはり教導団地下施設内と同様の事が起きていた。


 苦しげに身を折りながら意識を失い、次々と倒れていくパートナーたち。
「一体何が…!」
 突然の出来事に戦うことも忘れて全員がざわめく。

「にゃ! にゃにゃにゃにゃにゃ〜〜〜っっ」
「どうしたの!? ちびあさ!」
 スパロウに乗ったちび あさにゃん(ちび・あさにゃん)が、ようやく見つけられた朝斗に泣きながらしがみついた。


 そんななか。


「……っ、あ…っ」
 左之助もまた、割れるように痛む頭を押さえ、その場に両ひざをついた。
 槍がくさむらを転がる。
「兄さん!?」
 が駆け寄り肩を抱いたが、左之助がそれに気付いている様子はない。
 彼の目は、真でも、目の前の緑でもなく、全く別の光景を見ていた。


 さんさんと天窓から降りそそぐ陽光のなか、大木に手をそえて振り返る少女。
『え? あなたもシャミのように名前がほしいの?』
 口元に指をあてて、少し考え込むような素振り。
『んー……じゃあね「マナフ」! 今度からあなたのこと、マナフって呼ぶことにするわ! あ、でもこれ、博士たちには内緒よ? 怒られちゃうから。あなたとわたし、2人だけのヒミツね?』
 秘密を持てたことがちょっぴりうれしかったのか、ふふっと笑う。
 この世で最も穢れなき存在。だれよりも美しく純粋な。ああ、彼女は――――……

「…………アスト……レース…」

 護れなかった、俺の女神…。





 それは、はるか、はるか、遠い昔の出来事。
 もはやだれにもどうすることもできない、終わってしまった惨劇。


 しかし現代の彼らの試練は、今始まったばかり。
 その結末までも惨劇となるかどうかは、まだだれにも分からない――。





『Perfect DIVA 第1回  了』

担当マスターより

▼担当マスター

寺岡 志乃

▼マスターコメント

 こんにちは、またははじめまして、寺岡です。

 またも大遅延をしてしまいました。申し訳ありません。
 そして今回もまたものすごい文量に。もう少し簡潔に、容量よくまとめられるようになれるよう、精進します。
 おそらくそれが遅延解消の一番の近道だと思いますので。


 さて。
 今回、以下の方々がドルグワント化しました。(体調について書かれていなかった方もルールに基づき【強】判定をしています)
 シルフィア・レーン(SFL0051253)
 東條 葵(SFL0034091)
 コハク・ソーロッド(SNL9998957)
 ラブ・リトル(SFL0044206)
 ヘイリー・ウェイク(SFL0010136)
 ティエン・シア(SFL0029824)
 クコ・赤嶺(SFL0015415) 
 ザーフィア・ノイヴィント(SFL0039909)
 メシエ・ヒューヴェリアル(SFL0016004)
 エオリア・リュケイオン(SFL0016583)
 リリア・オーランソート(SFL0049624)
 アルハズラット著 『アル・アジフ』(SFL0039160)
 トゥマス・ウォルフガング(SFL0052124)
 ガルフォード・マーナガルム(SFL0052645)
 月谷 八斗(SFL0052107)
 ルシェン・グライシス(SFL0033581)
 アイビス・エメラルド(SFL0033850)
 真田 幸村(SFL0038605)
 シェスティン・ベルン(SFL0040644)
 セリカ・エストレア(SFL0045699) 
 月崎 羽純(SFL0018359)
 斎藤 時尾(SFL0045380)
 伏見 さくら(SFL0052525)
 ライゼ・エンブ(SFL0002558)
 漆髪 月夜(SFL0002826)
 封印の巫女 白花(SNL9998864)
 イコナ・ユア・クックブック(SFL0036758)
 以上の方には「ドルグワントに覚醒した」称号を出してあります。ご確認をお願いします。
 また、数が多いため書きませんが状態【中】の方はエンディングで意識不明となっています。
 目覚めたときドルグワント化しているかそうでないか、決めておいてください。

 第2回はエンディングの直後から始まります。
 第1回にご参加いただきました方で引き続きご参加いただけます方は、それぞれの場所からアクションをスタートさせてください。

 ガイドは近日中に出させていただきます。第2回も引き続きよろしくお願いいたします。


 それでは、ここまでご読了いただきまして、ありがとうございました。
 次回『Perfect DIVA−悪神の軍団−(第2回/全3回)』でもまたお会いできたらとてもうれしいです。
 もちろん、まだ一度もお会いできていない方ともお会いできたらいいなぁ、と思います。

 それでは。また。