空京

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戦乱の絆 第3回

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戦乱の絆 第3回
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宮殿上空の野戦病院と治療活動

五月葉 終夏(さつきば・おりが)
コウ オウロ(こう・おうろ)は、
それぞれ、光る箒と空飛ぶ箒に乗って、
戦闘でドラゴンやワイバーンから落下した龍騎士や従龍騎士を回収してまわっていた。
「イコンから落ちた人はいないみたいだね。
ああ、それにしても……空がイコンでいっぱいだなぁ。
……イコンで、蒼いあの空が……見えない」
終夏はつぶやく。
終夏とオウロは、野戦病院メンバーではなかったが、
龍騎士や従龍騎士を軟着陸させて、野戦病院へ案内する。

伊礼 悠(いらい・ゆう)
ディートハルト・ゾルガー(でぃーとはると・ぞるがー)は、
野戦病院メンバーとして、治療活動に当たっていた。
(私が少なくても今できる事、それは傷付いた人を救う事だから……!)
悠は思う。
負傷者の血で身体が汚れても気にすることはない。
しかし、傷ついた人を見て、目に涙を浮かべる。
(こんなに傷付いて……きっと、痛いんだろうし……辛いと思う……)
ヒールと応急手当で簡単な治療を施した後、
小型飛空艇に負傷者を乗せ、悠とディートハルトは搬送を行う。
「案ずることはない。きっと大丈夫だ」
負傷者を見て涙する悠を心配して、ディートハルトは言う。
「はい、ディートさん。必ず救いましょう!」
悠は笑顔を取り戻してパートナーにうなずいた。

エミン・イェシルメン(えみん・いぇしるめん)
金襴 かりん(きらん・かりん)は、
合同医療として、教導団から貨物輸送用飛空挺を借り、
前回の経験を生かし、また必要な種別・量の医療物資を野戦病院へ輸送していた。
さらに、
飛空挺に簡易ベッドを運び込むなどして、簡易治療所として改造していた。
そして、陣営を問わず、治療所として使用していたのだった。
終夏とオウロや、悠とディートハルトの運んできた負傷者を
エミンとかりんの簡易治療所や、野戦病院の基地に運び、治療を行った。
東も西も、シャンバラもエリュシオンも関係なく、負傷者は皆、平等に治療した。
「またあなたに会いたいな。愛してるよ!」
こんな時でも、エミンは愛情表現を忘れない。
「こんどは、平和な、場所で」
かりんも言う。



一方、
高峰 結和(たかみね・ゆうわ)
エメリヤン・ロッソー(えめりやん・ろっそー)は、
要塞内に事前に入って治療活動を行おうとしていたが、
さすがにそれは却下された。
そのかわり、負傷した龍騎士達を治療して感謝される。
「私よりも、従龍騎士達を治療してほしい」
龍騎士に言われて、エメリヤンはうなずき、
結和の袖を引く。
「うん、エメリヤン」
結和は、グレーターヒールで重傷を負った従龍騎士を治療する。

今回は、エリュシオン側が圧倒的に有利な状況であったために、
シャンバラ側の被害が相次いでいた。
また、イコンの前に龍騎士団も大きな被害を受けていたが、
今回も、野戦病院があったために、被害を少なくすることができたのだった。