空京

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戦乱の絆 第3回

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戦乱の絆 第3回
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リアクション


イアン・サール

宮廷上空にて。

イアン・サールは、シュヴァルツ・フリーゲに搭乗し、
パートナー達の乗るシュメッターリングに攻撃させて、
後方から高みの見物を行っていた。
天学や龍騎士団のデータを調べるのが任務のためである。

「マ・メール・ロアセットが撤退するだと?」
イアンは、その様子を見て驚く。

和泉 直哉(いずみ・なおや)
和泉 結奈(いずみ・ゆいな)の搭乗するイーグリットは、
イアンのパートナーの乗るシュメッターリングを攻撃する。
「イアン、てめぇの汚ないやり口はわかってるんだよ!」
(イアンのパートナーは特殊な処置の影響で、どのみち数ヶ月の寿命だと聞いている。
いっそ、一思いに楽にしてやるべきだと思う)
イアンを許せないと思う直哉は、隙を作るために、
あえてイアンのパートナーの機体を攻撃することで、味方を援護しようとしたのだった。
「ごめんね、みんな、ごめんね……」
結奈は、同じ強化人間の命を奪うことにためらいを感じていたが、涙を流しながら、
イーグリットを操縦する。
「おのれ、貴様……ううっ、来るな、やめろ!」
イアンは、パートナーロストの副作用で幻覚を見て隙ができてしまう。

天海 総司(あまみ・そうじ)
ローラ・アディソン(ろーら・あでぃそん)のイーグリットは、
パートナーロストで隙の生じたイアンを攻撃しようとする。
「これ以上、強化人間への非人道的な処置を行わせるわけにはいかない!」
「私と同じくらいの年齢の子が数ヶ月で死んでいくだなんて、許せることじゃありません。
これ以上、彼の処置で不幸になる強化人間を増やしてはいけない……この決戦で必ず捕まえてみせます!」
しかし、総司とローラのイーグリットの前に、
バロウズ・セインゲールマン(ばろうず・せいんげーるまん)
アリア・オーダーブレイカー(ありあ・おーだーぶれいかー)のセンチネルと、
光る箒に乗った伊吹 藤乃(いぶき・ふじの)
魔鎧形態として装備されたオルガナート・グリューエント(おるがなーと・ぐりゅーえんと)が立ちはだかる。
「……彼はやらせません。寺院にとっては、彼は有用な存在なので」
「私としては他者の『心の秩序』を破壊する彼には割と親近感を覚えるしね☆
……ま、彼の場合は『手段』であって、私の場合は『目的』、という違いがあるのだけれど」
バロウズとアリアは言う。
(鏖殺寺院の一員として認めてもらうために、
イアン・サールの護衛、成功させてもらいます)
藤乃も、自らの目的のため戦おうとする。

「邪魔をするな!
俺達はここでイアンを倒してもうこんなことは終わらせるんだ!」
「そこをどいてくれ!」
直哉と総司の機体はイーグリットであり、
バロウズはセンチネル、藤乃は生身である。
加えて、他にもイーグリット2機とコームラントが参戦する。
「強化人間という種族が生まれてから、
人を兵器のように使い捨てにする事が起きないかずっと心配だった。
だから俺はそれを止めるために天御柱学院に入ったのに……。
イアン・サール、お前だけは俺が止める!」
榊 孝明(さかき・たかあき)は、
イアンのパートナーやバロウズや藤乃を牽制攻撃して攪乱する。
「……孝明、あんまり熱くなりすぎちゃダメだよ。
仲間もいるんだ。
……あたしだってね」
益田 椿(ますだ・つばき)は、努めて冷静に、
イアンの盾となってシュメッターリングが落ちてしまわないように援護する。
「しかし……もはや、助けることはできないのかもしれないな」
孝明はシュメッターリング達を見てつぶやく。

迷彩塗装を施した柊 真司(ひいらぎ・しんじ)
ヴェルリア・アルカトル(う゛ぇるりあ・あるかとる)のイーグリットが、
イアンのシュヴァルツ・フリーゲの背後に回り込み、ビームサーベルを一閃させる。
「うわああ!」
イアンは取り乱して離脱しようとする。
「行け、月谷! 霧島!」
「月谷さん! 霧島さん!」
真司とヴェルリアは、
月谷 要(つきたに・かなめ)
霧島 悠美香(きりしま・ゆみか)のコームラントに合図を送る。
真司とヴェルリアのイーグリットの攻撃で、
イアンのシュヴァルツ・フリーゲは孤立していた。
「みんな、避けて!」
悠美香が味方に通信を送る。
巻き込まないためだった。
「イアン・サール……。お前は、気に食わないんだッ!」
要は大型ビームキャノンとミサイルを発射し、イアン機を攻撃する。
ビームキャノンはシュヴァルツ・フリーゲのコックピットに直撃し、
機体は大破する。

大破したコックピットの中で、
イアンは血反吐を吐きながら幻覚を見る。
「やめろ、来るな! 汚らわしい! うわあああああ!」

そして、シュヴァルツ・フリーゲは落下していった。
イアンが死ぬのと同時に、
パートナー達の乗っているシュメッターリングも動きを止めて、落下していく。
シュヴァルツ・フリーゲは、地面に激突して炎上した。

それを見て、バロウズと藤乃は撤退する。

「もし生まれ変わるなんてことがあるなら、次はいい人に出会えるといいね……」
結奈は、泣きながら地上に落ちていくシュメッターリング達を見守る。