リアクション
其の終
「お客人がた、危ない目に合わせてしまって本当に申し訳ないでありんす。ハラキリレベルの大失態でありんす」
 校庭。
 キャンプファイヤーにかけられた巨大な鉄鍋の前で、ハイナがお客さんに土下座した。
「お詫びといってはなんでありんすが、日本の伝統料理、スキヤキを用意したでありんす。これで体をあっためて帰ってくださいでありんす。ささあ、バイト諸君も、ご苦労でありんした」
 ワアっと、歓声があがった。
 ……のも、一瞬のこと。
 振舞われたスキヤキ(?)にみんなの目が点になる。
 ドス黒い汁のなかになんかいろいろ浮かんでいる。
 ポツポツと、そこにあってはならないモノたちが……。
「ハイナさん、これって……」
 瑛菜が恐る恐る聞いてみる。
「ん? なんでありんすか。瑛菜はかの有名なスキヤキを知らないんでありんすか? スキヤキというのは、みなの好物を一緒くたに煮込む鍋料理でウンヌン――」
「…………」
 ――総奉行、それって、闇鍋じゃあないですか……。
 その場、全員の顔が暗くなる。
「これにて一件落着でありんす!」
 ただひとり、ハイナの陽気な高笑いだけがいつまでも葦原明倫館にこだましていた。
終
 
 あらためて、はじめまして。遠山内侍と申します。
 この度は、当NINJA屋敷にご入場いただきましてありがとうございました!
 このシナリオはマスターの個人的シュミにより作成されました。
 シナリオ発表前は、コレ楽しいの自分だけなんじゃ……、と不安に思うこともありましたが、みなさまのアクションを読んでみるとこういうウサンクサイのが好きな方が多いようでちょっぴり安心しました(笑)
 はじめてのリアクションでいたらない点も多いかと思いますが、みなさまにも楽しんでいただけたら幸いです。
 それでは、またお会いできることを願って。――ニンニン!(ドロン)