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リアクション
「待たせたな」
「ここまでです」
「スカイイエロー登場!!」
雑魚戦闘員を蹴散らしてヴァル、キリカとさゆみが登場。
「今度こそ、倒すぞ!」
「再び蘇らないようにきっちりと」
康之と某が威風堂々と登場。
「覚悟をするのよ」
「悪行もここでおしまいだ」
リーシャとマグナが力強く登場。
「さぁ、どうするニャ!」
続いて娘子が登場した。
最後は
「店内に侵入した者達はもう退治したぞ」
「もう、キミ一人だよ!」
店内で奮闘した巽とティアが参上した。
多勢に無勢の状況でもレオング将軍の表情は不敵のまま。
『我に敵うわけがない。我こそが絶対の存在。貴様らなど、塵にしか過ぎんわ!』
自分の絶対の勝利を信じての発言。何かがあると誰もが思ったその時、
突然、レオング将軍の目が妖しく光ったかと思うと体からどす黒い紫の闘気が溢れ、舞台を満たす。
『ふははは、覚悟するのは貴様らだ!!』
勘に障る甲高い笑い声が舞台上に響く。
ヒーロー達は次々に膝を折っていく。
「突然、紫色のオーラ。ヒーロー達がやらていくよ!!」
「負けないで下さい!!」
春美は、周りを満たすオーラを手で払う素振りをし、アデリーヌは必死の呼びかけ。
流れる音楽も怪しげな恐怖を想起させるもの。
「紫の気迫だ。あれを食らうと危ないぜ! 負けるな!!」
「立ち上がれ!! そんなの吹き飛ばせ!」
ウルトとノーンは必死に応援。
「……すごいなぁ。頑張れ!!」
「……勝利まであと少しだよ!! 怪我に気を付けて」
事情を知る沙織は、みんなの名演技に感心しつつ応援をし、ローズも応援するが、舞台上のカンナの心配もしていた。
徐々に力が抜け、意識を奪われようとするヒーロー達。ここはやられる様子を見せなければならない。みんなの力であれば、あっという間に倒してしまい、ショーが成り立たないので。
励ましの声に包まれ、最初にゆっくりと立ち上がったのは、
「……レオング将軍の気迫にやられるな。行くぜ、皆ぁ!」
康之だった。他の仲間達を鼓舞した。
「必殺技だ!!」
続いてエヴァルトも立ち上がり、みんなに必殺技を促す。
流れる音楽が絶望から希望へと変わり、激しい戦闘曲に変化。
立ち上がるなりヴァルは、
「ここから逆転さ」
と言って覇者の冠とマントを着用した。
「スカイレッド・エンペラーバージョン!!」
次々とヒーロー達は立ち上がり、ショーの佳境に入っていく。
ここからヒーロー達の必殺技が連続で繰り広げられる。
「氷結しちゃえ!!」
「スカイビッグバーン!!」
さゆみはスカイソードを思いっきり振り、 康之と某は『ファイナルレジェンド』を必殺技風にして派手に繰り出し、
「絶対的に粉砕!!」
「これでも食らいな!!」
リーシャは『光条兵器』で自分の攻撃を防ごうとするのを剣ごと粉砕し、その隙にエヴァルトが『七曜拳』を繰り出す。サンドバッグのように全て受けるレオング将軍。
エヴァルトの攻撃が終わり、流れるように巽の攻撃が入る。
「疾風!!!!!!」
巽の鋭い一撃。
「チェスト〜☆」
巽に続いてテンションが上がり、ファイヤーパターンが浮かび上がった娘子の強力な攻撃。
「大地に散れ!!」
「最大最強だよ、サンダーアロー! 迅雷閃光!!」
マグナは剣が砕かれたところでヴァーチャースピアでレオング将軍の体を貫き、ティアの矢が最高の雷と一緒に命中。
そして、
「スカイレッド、行きます」
キリカが『バーストダッシュ』で敵を抱え、空中にカチ上げ、
ヴァルはレオング将軍に照準を合わせつつ、『熱狂』や『ファンの集い』、『指揮』でさらなる盛り上げを演出する。
「決めろーーー!!」
「やっつけちゃえ!!!」
「スカイレッド!!!」
ウルト、ノーン、沙織の今まで以上に熱い応援。
「頑張って勝って!!!」
ローズはヒーロー達とカンナの頑張りを応援した。
「天空に響け、帝王の咆哮! スカイエンペラー……ボイス!!!」
ヴァルの『咆哮』が響き、レオング将軍の意識を刈り取ってしまった。
『これで、これでぇぇぇぇぇ』
言葉を最後まで言えずに意識を失い、蓄積されたダメージによって紫の炎が体から溢れ燃やし尽くした。