リアクション
エピローグ
エリュシオン帝国首都、世界樹ユグドラシル。
たくさんの手土産を抱えて、良雄はユグドラシルへ、そして横たわるアスコルド大帝のもとへ、来たときと同じように自転車で戻ってきた。
「大帝さん、戻ってきたっスよ!
ほら、これがニルヴァーナで撮ってきたシールっス!
……るるさんたちのシールももらってきたっス!」
良雄は大帝にプリントシールを見せたが、その異形の体はピクリとも動かない。
しかし。
「いや、ほんのわずかだが目が細まった。まだ意識が残っているようだな」
良雄の元に現れたのはルドミラであった。
「ルドミラさん……」
心配そうな表情のままの良雄に、彼女は嘆息してこう言った。
「帝国の粋を尽くしても、大帝から生体反応を引きだすことはできなかった。
……それをお前は。感謝するぞ」
かくして、大帝は危篤のまま、帝位は存続することになった。
次代の皇帝候補が見いだせず、パラミタ滅亡が市井に流布している今、エリュシオン帝国の体制にも揺らぎが見え始めている。
そうした情勢の中、今回の良雄の行為は帝国の統治に大きく利する事になった。
だが、それも時間稼ぎに過ぎない。
エリュシオン帝国は大きな岐路に立たされていた。
三刀屋一馬と申します。
この度は私の担当シナリオにご参加くださいまして、誠にありがとうございました。
今回は「軟体生物&ギフトとの戦闘」を軸に、アクションでも言及の多かった「ゲルバッキーとその娘たち&婿殿たちのやりとり」、「プリントシール機をめぐるあれこれ」辺りを多めに拾わせていただきました。
戦闘に関しましては、地下一階&地下二階はザコがうじゃうじゃ、外と地下三階は単体だが(戦えば)かなりの強敵、という四部構成でしたが、ご満足いただけるものになっておりますでしょうか。
「ギフト」の正体につきましては……さすがにピタリ的中、という方はいらっしゃいませんでしたが、ここまでニアピンの方が(しかも、かなり意外な方向から)出ただけでも驚きです……どうしてこうなった?
また、シナリオガイドにもありました称号「ゲルバッキーの娘(息子)たち」につきましては、ある程度はっきりアクションに明記してくださった方を対象に配布させていただきました。
最後に、今回もまたリアクションがかなり長くなってしまいましたが、例によって例のごとく、プレイヤーの皆様の素敵なアクションが多すぎて「全部入り」状態になってしまった結果、ということでお許しいただければと思います。