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リアクション
第9章 探索
ブルー・エンジェル号では、ロドペンサ島上陸のために、船内を探索して使える物を集めている者がいた。
1人で部屋を物色していた唯乃は、懐中電灯を見つけて大きな鞄に入れる。
「ふふふんふん。これは使えるよね。備えあればうれしいな〜って言うもんね」
「言わないと思いますよ」
声をかけたのは、コトノハだ。彼女も、大きな鞄を持っている。
「わ、わかってるわよ!」
「それならいいんですけど」
コトノハはそう言いながらも、ササッと何かを鞄に入れていく。
唯乃はそれが気になって目で追ったが、わからない。
「あなた、何を集めてるの?」
「私ですか。ふふっ。内緒です」
「なんで内緒?」
コトノハは不敵な笑みを浮かべ、部屋を出て行く。
「唯乃さん。人間としての尊厳は失いたくないですよね……」
「尊厳……?」
コトノハは次の部屋に移っていた。そこは、……トイレだ。
「さあ、取ってきてください」
小人の小鞄をあけて、小人に取りに行かせる。
いつの間にか撮影していたメイベルが、なるほどと頷いた。
小人は、集める物をかわいく連呼している。
「といぺ。といぺ。といぺ。といぺ。といぺ。といぺ。といぺ。といぺ。といぺ……」
コトノハが集めているのは、トイレットペーパーだった。
「撮られてしまったからには、仕方ないですね。メイベルさんにだけはお教えしましょう。私はこれで、ロドペンサ島のカミ様になってみせますっ!」
トイレットペーパーを大量に手に持ちながら、鼻息荒く宣言していた。
ちょっと、かっこわるかった。
唯乃はトイレットペーパーも探していたが、主に刃物が目的だった。何をするにも切るものがないと困るはずだからだ。
「あ! あったー!」
この刃物が後に悲劇を呼ぼうとは、唯乃は露ほども思わなかった……。
従業員控え室には、久世沙幸と佐倉留美が来ていた。どちらもものすごいミニスカートだ。
沙幸はンカポカ一味の情報を得るために、トレジャーセンスを駆使している。
「あ! 机の奥にっ!」
部屋の隅の机をズラすと、その奥に一冊のノートが落ちていた。
「留美。あったよ! 届くかな?」
机の奥に手を伸ばす格好になって見えてしまいそうなスカートの中を、留美がのぞこうとしていた。物がいっぱいあって狭く、パンツの見える位置に入れなくて困っている。
そう。留美の目的はンカポカ一味の情報ではなく、かわいい沙幸とお近づきになることだった。
「沙幸さん。頑張ってください。あと少しです」
「留美。この机、ちょっとこっちにズラしてくれない?」
「え。今、わたくし手が離せなくて……」
と位置取りに必死だ。
「うううう。えいっ! やった!」
沙幸が埃にまみれたノートを手に振り返って、留美は慌ててよそを見る。
「留美。取れたよ。あ、手が離せないって、何? 手伝おっか」
「いえ、もう結構ですわ。それより、そのノートですけど、どこか落ち着くところで一緒に読みませんか」
「ここ、落ち着くと思うけど……ダメかな」
実際、ここはお茶も飲めるし、ゆったりしたソファもあるし、かなり落ち着くところだ。雑然としてるのは、部屋の隅の、この机の一角だけだった。
「でも、ここはいつ従業員が来るかわかりませんしね、たとえば、たとえばですけどピンクルームでゆっくり2人で読むことができたら、素敵かなと思いまして」
「うーん。別にいいけど……」
沙幸はそう言いながらノートに消臭スプレーをプシュッっとかけて、パラパラめくった。
「な、なにこれっ!!!」
「そんなに驚いて、どうなさっ……うわっ! こ、こわっ!!!」
留美もぶったまげた。
2人はそのまま机の下にしゃがみ込み、夢中になって読みふけった。
ただ、明け方の奇行パニックのときにパンツを下ろされていた沙幸は、しゃがんだときにやっと気がついた。
(なんかスースーすると思ったら、私、どうして履いてないのーーーっ! 見えちゃうよー。しかも、鞄の中消臭スプレーばっかりで替えのパンツ、ないよー!)
そして、奇行パニックのときにパンツを下ろしていた留美も、何気なくポケットからハンカチを取り出して、気がついた。
(これ、ハンカチじゃなくて、女性用の下着ですわ! どうして、こんなところに? わたくしは……ええ。きちんと履いてますわ。どういうことなのかしら……???)
沙幸はこの部屋に来る前、万一船が沈没したときのために各部屋の扉をしめていた。空気溜まりとなって、幾らか沈むスピードを落とせると聞いたからだ。
が、そのせっかく閉じてる扉を1つ1つ開けていく者がいた。
遠野歌菜だ。
「大和さん。とにかく、救命胴衣を探しましょう。ほらっ。大和さんも探すんですよ!」
歌菜が、カナヅチの大和の手を勢いよく掴もうとする。
「わああっ!」
大和は、思わずその手を引っ込めてしまう。ガクガク震えて、立っていられなくなっている。
「あわ。あわわ。あわわ……」
「ああ、かわいそうに。そんなに怖がっちゃって……今、絶対救命胴衣を見つけますからねっ!」
しかし、大和が怖がってるのは沈没ではなく、歌菜だった。
明け方に見たばかりの歌菜の背後霊ズメイが、大和は覚えていないが、その脳裏に焼き付いてしまったのだ。
「か、歌菜さんをこんなに好きなのに……こ、こわい……!」
歌菜は必死で部屋の中を物色している。
「どこ! どこにあるのっ!」
「ああ、それだけは……!」
大和の恐怖フィルターを通すと、かわいい歌菜が子供の給食費を探してるギャンブル狂いの暴力亭主に見えるようだ。
「それは、子供の給食費よ……!」
「出せ! 早く出しやがれ! パチンコで増やしてやるって言ってんだろがっ!」(現実の声……どこ? 早く浮き輪を見つけなきゃ! 万一沈んだときに大和さんが溺れたらやだよーっ!)
大和は必死に頭を働かせる。メイベルビデオを見てるときに、人に教わっていたことを思い出す。自分が奇行で霊が見え、歌菜の守護霊が血まみれのズメイということを。愛しいはずの歌菜さんが怖く感じるなんて、きっと、それが原因だ!
「歌菜さん……の、背後のお方ぁ〜。お元気ですかぁ〜」
か細い声で、空気に向かって話しかけてみる。
歌菜は大和の手を強引に引っ張って、隣の部屋に移動する。
「積立金があっただろっ! こっちか? ああ? 修学旅行だあ? んな贅沢さすなボケッ! パチンコで増やして北極でも南極でも連れてったるわっ!」
「やめて〜。なぎこが、なぎこが学校でいじめられ……ち、違う。そうじゃない」
大和は頭を振って、もう一度見えないズメイに話しかけてみる。
「背後のお方ぁ〜。あのお、できればですね、かわいい犬とか猫なんかに変身してもらえないでしょうか。そうですか、ムリですか。では、せめてシロクマあたりはどうでしょうか。結構強いと思いますけども……」
と、歌菜はトツゼン、
「こんなもん食えるか!」
机を思い切り、ちゃぶ台返し!
ドンガラガッシャアーーーーン!
「ひいいいいっ!」
大和は腰が抜けて立てなくなってしまった。
症状から覚めた歌菜が心配して振り向くと、そこには通路をひた走る巽の姿があった。
「ああああ! 巽師匠!」
「え?」
巽は振り向いて、「違う違う」と手をぶんぶん振る。
が、なかなか救命胴衣が見つからなくてイライラしているのか、歌菜の怒りに火がついた。
「沈没して大和さんが溺れたら、師匠のせいですよ! オシオキですーっ!!!!」
後から追いついてきたリュースと一緒に、巽を追いかけた。
「待ちなさーい!」
しかし、それは巽ではなく、リョージー1だった。
そして置いてきぼりをくらった大和は、次の瞬間、さらにリアルな恐怖を味わうのだった。
「あれ……つ、つめたい……!!!」
なんと、その足下に水がぴちゃぴちゃ流れてきたのだ。
しかも、どこからともなく声が聞こえてくる。
「生きるべきか……死ぬべきか……」
「し、浸水だッ! 船底に穴があいたんだ。俺は泳げなくて死ぬんだあああああ!」
トツゼン、お払い棒を振り回す。
「払いたまえ〜。払いたまえ〜!」
「おまえ、何やってんだ?」
パーティーに女装して参加していたウィルネストが、着替える時間もないのでそのままの格好で歩いていた。
隣には、やっぱり男装のりをがいて、手には空になった水のペットボトルを持っている。
「あれー。ウィル兄ぃ。いつのまに私の水飲んじゃったのお」
「知らねえよ、そんなの。自分で飲んだんじゃねえのかあ?」
「おっかしいなー。すごい喉渇いてるのになあ」
2人は、りをが奇行で水を「おしっこちー」したことに気がつかぬまま、大和を置いて去っていった。
彼らには、探してるものがあったのだ。
「やっぱりよお、ウイルスを作るってことは、フツウはワクチンもセットで作るもんだよな」
「うん。そうだよね!」
「だったら、きっとどこかにあるはずだぜ〜」
「よっ! 天才! ウィル兄ぃは天才だねっ!」
「へへ。まあな!」
ンカポカが地球人を呼び寄せたのはウイルスの実験のためであり、そもそも地球人を殺そうとするウイルスなので「ワクチンを用意する」という考え方は、決して天才ではなかった。
が、この後ピンクルームを物色する2人に奇跡が起きた。
「こ、これ……!」
冷蔵庫に100mlくらいの液体が入った瓶が数本、置いてある。
手に取ってラベルを読むと……
『症状……最小限になる』
「最小限って、奇行症が最小限におさまるってことだろうな……」
そのとき、ガチャリ。
ドアが開いて、そこには秋葉つかさが立っていた。
「お使いでしたか。失礼いたしました――」
「おーいおい、誤解すんなよ。俺たちはそんなんじゃねえぜ」
「そうだよ。ワクチンを探してただけ!」
「そうでしたか……本当によろしいのですか?」
「もう出てくから、部屋は好きに使ってくれ」
ウィルネストとりをは、ワクチンドリンクを全部持って部屋を出て行く。
「失礼ですが、それがワクチンでございますか?」
「飲んでみる?」
「遠慮しておきます。私、イカガワシイお薬に頼らず、シラフで楽しむのが好みですので……」
「おまえ……本物だね」
つかさは笑顔でだけ応え、ウィルネストとりをは去っていった。
「はあ〜。どなたか、来ていただけないかしら……」
つかさは1人で待つことにした。
通路を歩きながら、りをが疑問に思った。
「でも、ウィル兄ぃ。これ、誰か飲む人いるの?」
ウィルネストは、ニヤーッと悪い笑みを浮かべた。
「こういうのを飲みたがる奴を知ってるんだ。『ラ』のつく奴なんだけどよ……」
「『ラ』のつく人ですか。さっすがあ!」
2人はそのままパーティー会場に向かった。
未だに1人で震えている大和には、やさしく声をかけてくれる女子がいた。
「大和さん。よかったら、みんなと一緒にお茶でも飲みませんか?」
「お、お茶……ですか?」
やさしい声に、荒んだ大和の心が少しあったかくなった。
歩の隣には、すっかり奇行なのかなんなのか自分でもわからなくなった若奥様、エプロン姿のヴィナもにこにこっと話しかける。
「こんにちは。部屋で一緒にくつろぎましょう?」
歩とヴィナは大和を連れて通路を歩くと、今度は桐生円がきょろきょろしながら立っていた。
「円さん。道に迷ったんですか?」
歩が声をかけると、円はあわてて否定する。
「迷ってなんかないんだよ」
円は会場の話し合いにうまく参加できず、ちょっとスネて1人で歩き回っていた。が、道がわからなくなって、半べそだった。明らかに、迷っていた。そして、困っていた。
「よかったら、みんなと一緒にお茶しませんか?」
「なんでもっと早く声かけてくれないんだよっ!」
1人で迷子になって、寂しかったようだ。
こうして、4人が従業員控え室に入ろうとしたそのとき、
ガタガタゴトバギドゴン!
天井のダクトが壊れて、ひゅーーーーーーーーーー。どたっ。
翡翠が降ってきた。
「これはこれは。皆様お揃いで。恥ずかしいところを見られてしまいましたね」
「ひ、翡翠さん。よかったら一緒にお茶でもいかがですか?」
「お茶ですか……珈琲もありますか?」
「あ、はい。珈琲もあったと思います」
「では、ありがたくいただきます」
ここにはソファの他に、木製の素朴なテーブルや上品な食器が揃っていた。
歩がお茶やお菓子を用意して、ヴィナはテーブルの上を片付けたり、拭いたりしている。なんだか妙にいいコンビだ。
船の中はずっと騒がしかったが、ここだけは落ち着いている。円も満足げにソファに体を預けている。
「この部屋、居心地よくていいな。……ところでキミ、あんなところから降ってきたけど、何してたんだ?」
「船底が歪んで穴があきそうだっていう話ですからね、修理してみようと……」
「迷ったというわけだな」
「円様こそ通路できょろきょろしてたそうですね。ダクトの中ならまだしも、まさか通路で迷ったり……しませんよね?」
ひねくれ者同士の小さな争いが勃発していたが、そこに割って入るように、
「粗茶ですが……粗茶ですが……」
歩がみんなにお茶を淹れていく。
実は奇行が発症しているのだが、まったく違和感がないので静かな雰囲気が壊れることはなかった。
「ありがとう。いただきます」
大和も、お茶を飲んで少しは落ち着いたようだ。
結局、翡翠のマグカップには珈琲ではなくお茶が淹れられていたが、グイッと飲み干していた。
そして大和に向かって奇行を発症する。
「夜明けの珈琲、どんな味?」
「え? そ、それは……ちょっと……」
大和が歌菜とどこまで進んだのか、何気に気になる質問だ。これには、みんなの耳がダンボになったが、そのとき――
コンコン。
ドアをノックして、桐生ひなが入ってきた。
「こんにちはー。顔拓のお時間ですよー! あ! まどかーっ!」
ダダダッと駆けて、円の顔拓を……バシッ!
続いて、大和、歩、ヴィナ、そして翡翠に……バシバシッ!!
「ふう。いっぱいいただきましたですー! では、忙しいので失礼っ!」
「ちょっと待ったあ!」
真っ黒な顔のみんなが部屋の隅を見ると、そこには沙幸と留美が立っていた。
2人はノートに夢中でみんなが入ってきたのに気がつかなかったのだが、今、ようやく全部読み終わったのだ。
「ひな! 私も顔拓オーケーだよっ!」
実は、沙幸はスマイル軍団の顔拓に憧れていたのだった。
「にかっ!」
バシッ!
「わたくし……どうしようかしら……」
留美はためらっていたが、気がついたらもう顔は真っ黒だった。
バシッ!
「みんな、ありがとう! 顔拓はおかわりも受け付けてますからね〜」
ひなは風のように現われ、風のように去っていった。
残されたみんなは、顔が真っ黒のままお茶を飲むちょっと怖い集団になってしまった。
次にやってきた客人は唯乃だったが、ドアを開けると一斉に真っ黒の顔が自分を向いて……
「うわっ。こわっ……!」
入室をためらうほどだった。
「あそっか。顔拓か……お茶、ください」
唯乃は恐る恐る入ってきた。
「部屋を見て回って島で使えそうな物を集めてるんだけど、この部屋はどうかな?」
「今まではどんなものがあったんですか?」
「えっとねー」
唯乃は鞄から出してテーブルに並べていく。
「マッチでしょ。ビニール袋でしょ。懐中電灯でしょ。あと、なんかごっついナイフも」
「おおお」
みんなはテーブルの上を見ているが、好奇心旺盛な円は別のことが気になっていた。
――沙幸と留美は、部屋の隅で何をしてたのだろうか、と。
「キミたち。部屋の隅で何をしてたんだい? ……やらしいことだな」
「これ。これ読んでたの。見て! ンカポカの悪口がいーーーっぱい書いてあるの!」
「ンカポカに対する罵詈雑言。いえ、呪いですわ。ンカポカにされたことも克明に記録されてましたわ」
沙幸が悪口ノートを広げ、みんなに見せる。
ものすごく小さな字でびっしり書いてあり、非常に気持ち悪い。
「うわあ。これ書いた人、あぶないですね」
「あ、誰なんですか? わかりました?」
沙幸と留美が頷いて、答えた。
「ヴァイオリン奏者のユウです!」
「おおおおおお〜〜」
驚きとやっぱりという気持ちとが入り交じったみんなの反応がやむ前に、沙幸はトツゼン、
「おねーさま!」
唯乃にすりすりし始めた。
鞄にナイフをしまっていた唯乃はトツゼン、
「おねーちゃん!」
ナイフを握ったまま、歩にジャンピング抱っこ!
「きゃああああああ!」
ブッサーッ!
ナイフはもろに歩にブッ刺さる。
ドッバーーーーッ!
「粗茶ですが! 粗茶ですが!」
歩は苦しみながらも発症して、テーブル一面にお茶をぶっかける。
悪口ノートに血やお茶がかかる直前、円がトツゼン、
「これボクのー!」
悪口ノートを引っ張る。
が、留美がトツゼン、悪口ノートを掴んで、
くんかくんかくんかくんか……
ニオイを嗅ぐ。
「これボクのー!」
くんかくんかくんかくんか……
「粗茶ですがーッ!」
じょぼじょぼじょぼ……
結局、血とお茶は留美の頭ごと悪口ノートにかかって、ほとんど読めなくなってしまった。
ヴィナがトツゼン、
「ほっほっほっほっ」
歩の傷口を縫って手術していた。
翡翠は発症せず、怖くて部屋を出て行ってしまった。
「こ、こわい……」
翡翠と入れ替わりに、片足が大根のナガンが入ってきた。
「お怪我はございませんか?」
歩の傷は治っていて、みんなもおさまってなんとか落ち着いた。
ナガンは奇行から覚めると壁に飾ってある岩巨人の腕を2本見つけた。
「あった。これだッ!!」
ナガンは岩巨人の腕を手に取り、ヴィナに頼んだ。
「今のナガンの腕じゃンカパカは倒せねえ。頼む! こっちに改造してくれ!」
「またですか……では、がんばりますっ!」
しかし、片腕を改造し終わったところで、通路の向こうから不吉な声が聞こえてきた。
「マネーーーーーロンダリングーーーーーーー!!」
部屋のドアが開いていたようで、もう1本の岩巨人の腕が恭司に隠されてしまった。
ナガンはゴッつい岩巨人の左腕と大根の右足というアンバランスな姿で、必死にもう1本を探したが……ついぞ見つからなかった。
「マイガッ!!!」
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