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【2019修学旅行】激突!! 奈良の大仏vsストーンゴーレム

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【2019修学旅行】激突!! 奈良の大仏vsストーンゴーレム

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【第十章 ゴーレム拡大!】

 怪我人救護のために大仏殿前に駆けつけた篠月 流玖と藤原 和人は、鹿の群れが大仏殿に飛び込んでいくのを見た。
 和人は思わず、「鹿だ! 鹿がいた!」と大声で叫ぶ。
 その直後、大仏殿で何かが爆発した。すさまじい光のあとに、爆風が離れた場所にいる二人をもなぎ倒そうとする。和人は自分のゴーレムから吹き飛ばされてしまった流玖の腕をしっかりとつかんだ。和人のゴーレムは、爆風に耐えて二人を守った。
「ありがとう、僕のサンドロック」
 風が止み、おそるおそるつぶっていた目を開いて顔を上げた流玖は、すぐ側に倒れていた誰かの体の元へ駆け寄った。
「しっかりして!」
「「ひかりが、ひかりが見えま……す……。おおぅ……涅槃寂静です」
 謎の言葉を残して、吸血鬼アーサー・レイスは気を失った。和人は同じくゴーレムの影に身を潜めていたノエル・カサブランカスの手も借り、三人でアーサーの体を後方へと運んでいった。

 爆風が吹き止んだ時、生徒たちはゴーレムから下りて大仏殿にまっすぐ顔を向け、そして目をカッと見開いているエリザベートの姿を見た。青い髪は蛇のように逆立ち、開かれた目は炎のように輝いている。そして唇には楽しげな微笑みを浮かべていた。
「さあ生徒たちぃ、大ボス、大仏の登場ですよぅ。すぐに私の周りに集まって下さいぃ」
 その声に応じたのは、スタイル抜群の美少女ターラ・ラプティス(たーら・らぷてぃす)、爆風から彼女を守った吸血鬼の青年ジェイク・コールソン(じぇいく・こーるそん)、戦いの最中もお気に入りのヘッドホンを手放さないまったりした青年佐伯 梓(さえき・あずさ)、温和そうな美青年守護天使カデシュ・ラダトス(かでしゅ・らだとす)、無口で優しい巨漢オゼト・ザクイウェム(おぜと・ざくいうぇむ)、ハロウィンふうの露出の高い衣装に身を包んだ美しい金髪の少女晃月 蒼(あきつき・あお)、そして終始エリザベートに付き従ってきた【魔導人形兵団】のうちウィルネストたちをのぞく面々、羽瀬川 セト、エレミア・ファフニール、リリ・スノーウォーカー、ナナ・ノルデン、ズィーベン・ズューデン、ブレイズ・カーマイクル、成田 甲斐姫、十六夜 泡、ドン・カイザー、ヴィオレッテ・クァドラム、卯月 メイ、クロセル・ラインツァート、マナ・ウィンスレット。そして、校長の踏み台、ではなく椅子の称号を得た、エル・ウィンドであった。
「随分多いな……」
 アーデルハイトのつぶやきに、エリザベートはにやりと笑って答え、
「多いにこしたことはありませぇん。さあ、皆さん、すべての魔力を私のゴーレムに注ぎ込むのですぅ。さすれば、東洋魔法の権化など、屁でもありませぇん!」
 生徒たちはエリザベートの命令どおり手を繋いでゴーレムを囲み、目をつぶった。エリザベートが聞き取れないほどの長い長い呪文を唱える。すると、生徒たちの繋いだ手がだんだん温かく、熱く火照ってきた。魔法エネルギーが繋がれた輪を巡るうちにどんどん、強くなるのが感じられる。
「ゴーレムぅ、拡大ぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」
 エリザベートの叫びとともに、生徒たちは全員力が急に抜けるのを感じた。めまいが襲い、倒れ掛かるものもいる。
「生徒たちよ、すぐにゴーレムから離れるのじゃ!」
 アーデルハイトの激が飛ぶ。あわてて目を開き、生徒たちはみな、ゴーレムのそばから離れた。だが、エリザベートだけがゴーレムの前に立ったままでいる。
「おい、椅子! おまえじゃ、エル・ウィンド!」
「へっ」
「椅子になりたいといったのはおまえじゃろう! 早く箒で、エリザベートを安全な場所に運ぶのじゃ!」
「は、はいっ!」
 エルはあわててアーデルハイトの元に駆け寄り、エリザベートの体を抱き上げた。
「うお、重い!」
「レディに対して失礼なやつじゃな。おまえは今ゴーレムに魔力を注入して力が入らないのじゃ。さあ、早く行け!」
 エルは目をつぶったままのエリザベートを見下ろし、青ざめた。
「びょ、病院に運んだほうがいいんでしょうか?」
「大丈夫、眠っているだけじゃ。馬鹿だからの、すべての魔力を注ぎ込んでこうなった。さ、はよう!」
「分かりました!」
 エリザベートを載せた箒が空に飛び去るのを見届けると、アーデルハイトは「やれやれ」とつぶやき、赤く点滅しながら発光しているゴーレムに向かって短く呪文を唱えた。瞬間、ゴーレムがみるみる巨大化していく。

「す、すげえ」
 ジェイクのつぶやきに、ターラは生唾を飲む音で答える。モアイ像そのものだったストーンゴーレムの鼻は高く、いや長く伸び、嘴そっくりになった。そして背中からは巨大な一対の翼が生え始めた。
「まるで、天使みたい」
 その言葉に、蒼は顔を上にあげたまま、首を振って答える。
「いや、あれは天使じゃない。カラス天狗だ」
「あっちを見ろ!」
 佐伯 梓が指差したのは、大仏殿だった。さっきの爆発で崩れ落ちた屋根からにょっきり突き出しているのは。
「鹿の、角ですね」
 カデシュ・ラダトスが呆然とつぶやく。梓は頭をかきむしり「頭がおかしくなりそうだぜ!」と叫んだ。オゼトだけは黙ったまま、鹿の角を生やした金色の大仏が立ち上がるのをまぶしそうに見守っている。
(勉強になる。胸をお借りさせていただこう)
 内心、そんな感慨を抱いて。

「こら! みなの衆、ぼんやりしている場合ではないぞ! とにかくやっとご本尊とのご対面なのじゃ、手を合わせ、じゃなくて立ち上がって戦わねばならん!」
 大声で叫び、最初に立ち上がったのは、エレミアである。
「エレミアのいう通りじゃ。このゴーレムはもはや我々の手を離れ、勝手に大仏を攻撃するが、我々は援護をせねばならん。見ろ、大仏の味方をしている生徒たちはもうこっちに向かっているぞ」
 アーデルハイトの言葉通り、こっちに走ってくる数人の生徒たちがいた。エレミアはそちらをにらみつけ、
「待っておれよ超豪華料理。いくぞい、巨大妖怪イボイボアタマの元へ!」
 羽瀬川 セトはため息をつき、
「はぁ……またミアの暴走が始まった……まぁいつものことですけど。とりあえずがんばりますか」
 いかにもだるそうに立ち上がった。実際、身体がだるいのだ。魔力のほとんどをゴーレム拡大に注ぎ込んだのだから、当然である。
 そんな中、ひとりだけ元気な男がいた。
「ハッハッハ、ついに俺の出番がやってまいりました! さあマナ、俺をその翼で大仏の頭まで運ぶのです!」
「クロセル、キミはなにをしたいのかね?」
「決まっているでしょう! 大仏の額にあるボタンを押すのです! 山があるから山に登る、ボタンがあるからボタンをおす、これは真理! ああっ、非常ボタンのような魅惑的な魔力を放つ、あのボタンを押してみたい!」
「そうか。ならば私の脆弱な翼で運ぶよりも、キミを人間ロケットとして大仏に投げつけるほうが早いかもしれんな」
「え?」
「やれ」
 マナはゴーレムに短く命令を発し、ドラゴンアーツを付与されたゴーレムはクロセルの体を持ち上げ……大仏目掛けて投げた。
 クロセルはそして、星になった。

 いちいち身体が跳ね上がってしまうほどの地響きが、生徒たちの脳髄を揺らす。ブレイズとともに大仏の足元目指して走るゴーレムに騎乗した甲斐姫は、けらけら笑い出した。
「おぉ〜これは良い! はずむのも楽し、壮観な眺めも楽しじゃ。やはり合戦とはかくあるべきじゃのぅ♪ 血が滾るわい!」
「どこが楽しいんだ! 僕の空腹具合はとうに限界値をこえているのだぞ! しかもあの大仏の巨大な足……氷術をかけても効果があるかさっぱり分からない!」
「まあまあ。見ろ、氷術が効きそうな相手がこっちに近づいてくるわい」
 甲斐姫の指差した方向から近づいてくる一体のゴーレム。その腕には黄色のタオルが巻かれている。姫北 星次郎、姫北 昴が操るストーンゴーレムである。星次郎はゴーレムに禁猟区を付与し、周りの仏像軍の生徒たちのサポートに回っていたが、大仏殿が爆発し、背中を向けていた大仏軍の生徒たちは直撃を受け、立ち上がれた者はほんの数名しかいなかったのだ。そのため、二人は爆風のあおりをうけて気絶した生徒達を後方へ退避させるために動き回っていた。
「僕に命令するな! 今やるとこだったんだ……ゴーレムよ! 奴の足元の地面を凍らせるのだ!」
 ブレイズの命令でゴーレムは氷の吹雪を口から吐き出し、星次郎の足元を凍りつかせた。
「フフフ……ハハハハ!! 見るがいい、そして思い知れ! 僕の力を!!」
 高笑いを残し、ブレイズと甲斐姫を乗せたゴーレムは星次郎たちのゴーレムの横を通り過ぎていった。
 二人はそれを呆然と見守り……昴は小さく「なんだったんだ? あれは」とつぶやいた。

 巨大カラス天狗と大仏は、重量のせいか想像以上に動きが鈍く、生徒たちの小さなゴーレムのスピードのほうがずっと速かった。
 踏まれぬように注意しながら、生徒たちはカラス天狗を追い越し、鹿角つきの大仏を攻撃するために全速力で大仏殿跡を目指す。
 金色の頭に黒い鹿角を生やした大仏は、まず、立ち上がるまでに時間がかかるようだった。まるで大きな幼稚園児のように瓦礫のなかにぼんやりと座り込んだまま、教科書の写真と全く同じ顔をして近づいてくる生徒達に顔を向けている。
 十六夜 泡は銀色のポニーテールを旗のようにうしろにひらめかせながら、卯月 メイの乗ったゴーレムと平行して大仏殿を目指した。立ち塞がる瓦礫はゴーレムに付与したドラゴンアーツでどんどん破壊し、道を切り開いていく。
「今度こそ金属だから、氷術で凍らせた後に火術が一番ベスト、と思っていたんだけど、あの大きさじゃ効果が望めるかしら」
 泡のつぶやきに、メイは金色の大きな瞳で見つめ返し、
「メイはゴーレムにヒールを付与して支援に回るぅ。だからどうぞ心おきなく戦ってね!」
 その子供っぽく、だが健気な言葉に泡は微笑み返し、既に月の沈んだ西の空を見つめた。
(きっと、校長が目覚めたら、魔力で全部元通りにしてくれるはず。夜が明ければ綺麗さっぱり元通りになるだろう。だから、破壊したとしても大丈夫な筈! だよね?)
 そう考えていたものの胸の不安は消えず、泡は自分の弱気を自分で叱咤した。

 箒に乗っていち早く大仏のそばにたどり着いた、佐伯 梓、カデシュ・ラダトスは、頭上から大仏が起き上がるのを見ていた。想像したよりもずっと大きく、長い手のリーチを考えればうかつに近づくのは危険だと思い、回りをぐるぐると巡る。梓は心底びっくりしたという声で、
「ひぇー! 写真のまんまだぁー! しかしどう見てもあのいかついパンチパーマは、その筋の人だろと思ってたんだ……っ! あの丸をひとつひとつ人間が作ったと思うと、ほんと飛んでもねえなー!」
「のんきなことを言ってる場合じゃないですよ、梓。こうやって蝿みたいに飛びまわっててるだけじゃ攻略方法なんか見つかりませんよ。ゴーレムに乗ったオゼトが合流できるまでに何か手段を考えなくては」
「クロセル気の毒だったなぁ。箒だったらボタンだっけ? 押せたかも」
「ボタンってあの額のですか?」
「そうそう」
「まさかあれが弱点ということはないでしょうが、目が弱点って可能性はありますね。あるいはあの動きの遅さを考えて、足もとをすくうとか」
「目か……。そういえば俺さ、ゴーレムの目からビーム! ってやりたかったんだよね」
 そう言って梓が笑った途端、カデシュが赤い目をいっぱいに開いて驚いた表情を浮かべ、「上昇!」と鋭い声で言った。梓は反射的に箒を縦にしてきりもみ状に急上昇する。なんだ? と見下ろすと、眼下で首を回した大仏が、彼方にいるカラス天狗に目を向けていた。
 あららメンチ切ってやがる、と思った瞬間、二筋の青い線が、音もなく夜闇を切り裂いてカラス天狗に向け放たれた。それは、稲妻を真上から見るのに似ていた。
(目からビームだ!)
 ビシッ!!!!! とボールが壁にぶつかるような音がした。振り返ると、カラス天狗の前の何もない空間に、窓ガラスが割られたような放射線のひびが入っている。今度はカデシュが「カラス天狗がバリアをはりました……」とかすれかけた声でつぶやいた。
「なぁ、もう俺、帰ってもいい?」

 ターラ・ラプティスとジェイク・コールソンは、ゴーレムに騎乗し、地上から大仏目指して前進していた。ターラは少しほおをふくらませ、
「もー、校長ったら最終決戦直前に寝ちゃうなんて、本当信じられない。超豪華料理はどうなっちゃうのよ?」
「そうだよなぁ。でもとにかく、大仏を倒せば結果は残るだろ? そしたら校長だって約束なんか知らないとはいえないさ。作戦はやっぱ、ターラの氷術と火術をゴーレムに付与して、冷やしたり燃やしたりを交互に命令してダメージを与えてみるって感じでいいのかな」
「そう思ってたんだけど……あの大きさに効果あるのかしら? なんか、小指やけどしたとか氷さわっちゃったとかぐらいの威力しかなかったりして」
 うーん、とジェイクが考え込んだとき、青い二本の光の線が夜空を横切り、そして何もない空間ではじけ飛ぶのを目にした。
「なんかもう、怪獣大戦争って感じね……」
「ターラ、歌ったら?」
「え?」
「怪獣とかってさ、美人の歌に弱いとかそういう設定ありそうじゃん」
「……バカ(しかも古いし)」

「かっかっか〜、誰もわらわ等の進攻を止められるモノはおるまいて」
 エレミア・ファフニールの高らかな笑い声が夜空に響く。
「止めるっているか起き上がっている人がほとんどいないし」
 羽瀬川 セトはその横から冷静につっこみを入れる。
「それにしてもウィル……あわれなやつよ。最終決戦の前に砕け散るとは。あれも思い出せば偉大な男であった」
 ピンク色のモアイのバッチを指で撫でつつ、エレミアは切なげな声を出す。
「砕け散るって、たぶんどこかで気絶しているだけじゃないですか? それより、あの大仏、どうやって攻略しましょうか」
「攻略ならもう、したではないか」
「え?」
「みよ、後方を! あの堂々としたたたずまい、闇よりも暗い漆黒の翼。我らが魔力の結晶、カラス天狗さまじゃ! あれこそがわらわの必殺技、召還獣よ!」
「言ってることはおかしいですが、見方をかえるとまともな意見の気も……じゃあオレたち、大仏のところに何しに行くんですか?」
「きまっておろうが、見物じゃ!」
「……」
 その時、夜空を青い光線が二条、横切った。

 残った生徒が大仏とカラス天狗の攻防を目にして、一瞬やる気をなくした中、ラーフィン・エリッドは仲間たちの大仏の足元へ到着し、緑色の瞳を精いっぱい鋭くして、ゴーレムに命令した。
「ゴーちゃん!あの汚れた仏像をピッカピカにしてあげるんだよ!」
 ゴーレムは丁度歩き始めるために持ち上げられた大仏の巨大な足の裏の下へ走っていき、そこをつるつるに磨き上げた。ところが、次の瞬間、巨大な足が振り下ろされ、ゴーレムはぺしゃんこに潰されてしまった。
「ご、ゴーちゃあん!!!!」
 ラーフィンの悲痛な叫び声が響き渡る。だが、結果的に捨て身となったゴーレムのランドリーによる攻撃は功を奏し、巨大な大仏はそのまま後ろに地響きを立てて転がったのである。
 駆け寄ろうとするラーフィンの肩をドン・カイザーが柔らかな翼で引き止めた。
「……くぇー……」
 斜にかぶったシルクハットの下で目を細め、首を振ってみせる。
「だって……!」
「お前を守れて本望だったって聞こえたぜ。俺の空耳でなけりゃあ……。さあ、涙を拭きな。でなけりゃあいつが浮かばれねえぜ」
「ゴーちゃーん!」
 ラーフィンの胸にしがみつき、ラーフィンは泣いた。その間もまだ、大仏は起き上がることが出来ないまま仰向けに寝そべっていた。だが、もう一つの巨大な足音の主が、すぐそこまで迫っている。
 それを感じ取ったのか、大仏から生えた鹿角が揺れ動き、掌を身体の横に置いてようやく再び、立ち上がった。
「ラーフィン、ドン、見て! カラス天狗がそこまで来たよ!」
 ヴィオレッテの声に涙に濡れた瞳を上げたラーフィンは、巨大なカラス天狗と、鹿の角をはやした大仏が取っ組み合いをはじめるのを見た。
「みなの者、退避、退避じゃー!!!!」
 アーデルハイトの声であわてて距離を取り、生徒たちは呆然と子供のような巨像の喧嘩を見つめる。それはあまりに破格で、そして情けない戦いであった。
 大仏のすぐそばまで行き、あわてて引き返した泡は、二つの巨像の戦いを眺めながら「これってあまりに……」とつぶやいて絶句した。
 カラス天狗は嘴で大仏の腕に噛み付き、大仏は角でカラス天狗の目を狙う。まさに反則のオンパレードである。股間を蹴り上げられたカラス天狗が飛び上がった拍子に、足元の大仏殿の成れの果てにつまずき、もんどりうって転んだ。それに巻き込まれた大仏も一緒になって倒れていき――巨大地震のような地響きのあとに、世界は粉塵に包まれた。

 そして粉塵が晴れ渡り、変わり果てた東大寺とくたびれきったイルミンスールの生徒たちは、黎明の時を迎えた。