リアクション
【エピローグ】
すっかりと夜になってしまい、砂浜にはさっきまでのお祭り騒ぎが嘘のような静寂が訪れていた。
運び込まれた簡易テントや様々な調理器具は、すっかりと彼らのおかげで撤収作業が済んでおり、夜の海辺に残っているのはミリアとシズルの二人だけであった。
「ミリアさんは、結局自分が食べる暇はあったんですか?」
「色んな方達が手伝ってくださったので、休憩している時にエビもカニもイカも、全てちゃんと食べさせていただきましたよ」
そう言いながら、食べた料理の味を思い出したのか幸せそうに微笑むミリア。
「まさか他にもあんなにたくさん、私よりも料理の上手い方々が来てくださるなんて思いも寄らなかったので、本当に今日は楽しい一日でした」
「私も水上での実戦訓練が出来た上に、こんなにたくさんのおいしい料理が食べられて大満足です」
満足そうに二人は笑い合うと、先程まで行われていたお祭り騒ぎの熱が冷めやらないのか、しばらくそうして二人で並んだまま夜の海を眺めていた。
そしてしばらくすると、名残惜しそうながらも浜辺を後にし、今日という日をしっかりと記憶に収めながらミリアとシズルは帰路に着いたのだった。
みなさんはじめまして、新人マスターの輝壱といいます。
今回はこのシナリオに参加していただき、本当にありがとうございました。
右も左も明日も見えない者ですので持てる力で精一杯書かせていただきましたが、果たしてみなさんに少しでも楽しんでいただけるのか冷汗三斗の思いです。
こんな不遜な輩ではありますが、また次回みなさまに会えることを楽しみにしておりますので、またご縁がありましたらよろしくお願いします。