校長室
【蒼フロ3周年記念】蒼空・零 ~1946年~
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●Interlude part2 -1 「……さて、この始末、どうつけるとするかの」 【分御魂】 天之御中主大神(わけみたま・あめのみなかのぬしのかみ)が言った。その唇から紡がれる声は、宝石のように輝く。 「いっそ、すべて人の子らに委ねるも、一計ではあるが……」 【分御魂】 高御産巣日大神(わけみたま・たかみむすびのかみ)の、重々しい言葉が谺した。 「けれど、行われんとしてすることはあまりに巨(おお)きいのではなくて? 愛し子の過ちを正すことも、神としてのつとめか思うわ」 【分御魂】 神産巣日大神(わけみたま・かみむすびのかみ)は慈愛に満ちた眼差しを零した。 高い所、帝都の夜にその声はあった。 じき、日付が変わる。 運命の日がやってくる。