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ぼくらの実験記録。

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ぼくらの実験記録。

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シンプル味を食べていた優梨子の様子がおかしい。
「うぅううう…ぐぅうう……」
「へ?」

がぶっ


「ぎゃぁあああ! 食われましたどすぇ〜〜〜〜〜!」
 エリスが悲鳴をあげた。
 首元に吸い付いている優梨子を引き剥がそうと、壹與比売が抑える。
「狂犬……狂犬でございます! こちらのシンプル佃煮は狂犬に変貌します!」
 再度、がぶっと、エリスの首筋に優梨子が食いついてくる。
「ひょえゃあぁあああぁ!!」

ぢゅ〜〜〜〜〜


「え? ひぇええぇええ! 吸い付いてきますぇ〜〜〜!!!」

ぢゅ〜〜〜ぢゅ〜〜〜〜〜


「もしかして狂犬じゃなくて、蚊なんじゃないの?」
 ティアが冷めた目をしながら言った。
「優梨子には嗜血趣味があるみたいだけど、佃煮の影響で蚊になってるみたいだから、逆に色気が無いですわ」
 つまらなそうにため息をつく。
「助けておくんなまっし〜」
「押さえてますから逃げて下さいでございます!」
「わわわ分かったどす!」
 壹與比売との連携プレーでなんとか逃げ出したエリス。

「がーがー!」

 しかし、優梨子はまるでゾンビのように首をねじまげて、今度は壹與比売の首筋に吸い付こうとする。
「正気に戻っておくんなまし〜〜〜〜」

 ばさっ! と。
 危険を察知したエルシーが、巨大網を優梨子に被せた。
「うがー! がーがー!!」
「しっかりして下さいです!」
 エルシーの必死の訴えむなしく、今にも網から出ようとする。
「危険です! エルシー様!」
「でもこれを放したら、皆に襲い掛かってしまいます!」
「何かに閉じ込めなければ! ……檻……そう! 檻でございます! あの中へ入れてあげれば…!」
 ルミの発案に大きく賛同するエルシー。
「怖いよぉ〜、あの人目が血走ってるよ〜」
「こ、怖くなんか、ないぞ! じゃが、虫を食べたからあのようになってのであろう? や…やっぱり虫は恐ろしい!」
 ラビとニビは、少し離れた場所でガタガタ震えている。
「傍に行ったら、ちゅーちゅー吸われちゃうよ」
「虫に食われる……それだけは勘弁じゃ!」
 エルシーとルミは、網を被せた状態で檻へと引っ張る。
「早く……早く入れませんと、網が切れてしまいますー…」
「もう少しでございます、あともう少し……エルシー様!」
 なんとか押し込め、二人は大きく息をついた。

がしゃん!


「ひっ!?」
 鉄柵に飛び掛ってくる優梨子。普段の可愛らしい顔が悪鬼と化している。
「怖いよ〜怖いよ〜」
「近付かないのがベストじゃな」
 ラビ達の言葉に、エルシーとルミは苦笑した。