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リアクション
第3章 侵入者たちよ・・・倒さねば先へ進めぬぞ ステージ2
「ここも天井まで水位があるな」
最初のステージと同じような雰囲気なのか・・・?とエヴァルトは周囲を眺める。
「うん、魚が1匹もいないし」
「葦原さんか・・・。ん、皆も来たようだな」
ぽつりと呟くめいから2つ目のステージに進んだ生徒たちへ視線を移す。
「ちょっといいかな?」
「ん・・・?」
ちょいちょいとクマラに肩を突っつかれ振り返る。
「遺跡の中を調べてみたけど、近道になりそうなところはなかったよ。それとさっき倒してくれたロボだけど、戦わないで停止出来る方法もなかったね」
「そんなものを残しておくほど、甘い造りじゃないんだろう」
「道は迷子になるような感じじゃなかったね」
「細い通路もあったが、ライトを当てれば行き止まりかすぐ分かる距離だ」
「天然に出来た道の構造も利用しているのかな?もしかしたら、行き止まりに本物の岩をベースに扉を造って、ガーディアンを隠しているかも」
「それに加え、進みやすいような造りだと思わせ、ガーディアンの群れに誘う仕組みなのかもな」
「エースが水の底で骨を見つけたけど、やっぱりそうなのかな・・・」
創造主のおっかない思考にクマラはぶるぶるっと身を震わせた。
「これだけ広いのに、生き物がいないなんて・・・」
「それも遺跡を作った者の趣味かもしれませんよ」
不思議そうな顔をするめいにクリスが苦笑いをして言う。
「ていうか、クリスと綺人の酸素のタンクの量って、かなり減っているんじゃ?」
「えぇ、菫さん。さっきバーストダッシュで吸いすぎてしまいましたか・・・」
「走る時と同じ量に調節しなきゃいけなかったからね。うーん・・・途中で酸素が切れちゃうかな」
いつもの呼吸に合わせて戻したが、残りのメーターを見た綺人はいったん戻った方がいいか考える。
「もうちょっとで全部のエリアをクリア出来るところで、途中で戻るよりはいいと思うけど?」
「う〜ん・・・まだ残りがあるし。もうちょっとだけ戦うよ」
「残りのSPにも気をつけなきゃいけないし。いざ採掘するっていう時に、動けないと困るんじゃないの?」
「体力を消耗しすぎては、肝心の採掘が出来なくなってしまうか・・・」
「めいとかりんちゃんも、ちょっと休憩かな」
茅野 菫(ちの・すみれ)の言葉にエヴァルトとめい、かりんはひとまず休息をとっておく。
「てことで、回復のサポートはあたしがするから。皆、頑張って倒してよ!」
「遥遠は遙遠のお手伝いですね」
パラミタイルカの背に乗り、紫桜 遥遠(しざくら・ようえん)はパートナー専用のサポート役となる。
「そうしてくれるなら、あたしもSP使いすぎなくていいから助かるね。ヤバそうな時はちゃんと治してあげるわ」
「なんだか遥遠さんって、遙遠さん専用の癒してあげる人みたいですね」
「そ、そんな・・専用なんて!クールに見える遙遠でも、ちょっと無茶をして傷を負ってしまうこともありそうですし。それに回復する役割を分けた方が、効率よく仲間の怪我を治せるんですよ」
クリスの言葉に遥遠が顔を真っ赤にする。
「ヨウエンは無鉄砲なマネなんてしませんよ」
「ちょっと言ってみただけですって!それと今回はそういうことなので、遙遠しか治さないとか誤解のないように言っただけです」
「遥遠が専用の癒してあげる人なら、遙遠さんは遥遠さん専用の武器ということでしょうか?」
「え・・・そうだったんですか?遥遠・・・」
「武器だなんてそんな・・・ちっ、違います!」
首を傾げる緋桜 遙遠(ひざくら・ようえん)に、パートナーは首を左右にぶんぶんと振る。
「もうやめてあげなよ、クリス・・・」
「少し気になったんで、聞いてみただけですから♪」
そう言いつつ・・・クリスは思いがけない恋話の収穫に、心中ではニヤニヤしている。
「まぁ、そんな話はさておき。相手に光波を送ったり受信するだけで、会話が出来るようにしてくれる気づかいはありがたいですね。他の人に届かなければ、聞こえないわけですから邪魔にならないみたいですし」
遙遠はドルフィンに乗り、ディテクトエビルの探知で侵入者を撲殺しようとするガーディアンたちを探す。
「水の中から・・・じゃなく、壁際の方から気配を感じるんですが・・・」
普通の岩壁にしか見えないが、いったいどうやって仕掛けてくるのか・・・。
「あなたたち、うまく囮になってくださいね」
スケルトンにドルフィンの背に乗るように言い、2人を撒餌のように気配がするところへ泳がせる。
特に囮の犠牲になるのはスケルトンだが、バラバラになるかもしれない恐怖を知らずに、まったりと水中散歩を楽しんでいる。
「(水中じゃこれくらいしか使い道がなさそうですからね)」
その背から降りた遙遠の方は会話用のライトを消して黙り、どこから現れるか辺りを見回す。
カタカタと歯車が回るような音が聞こえたかと思うと、ただの岩壁のようにカモフラージュされていた扉が突然開き、その中にいる少年型のガーディアンがドボンと水中に飛び込む。
「(1つの扉につき、1体のガーディアンが収納されていたようですね)」
遺跡の侵入者を探す者たちを返り討ちにしようと、氷術を重ねがけしてショートソード型の氷製武器を作る。
「(はぁ・・・。即、バラされてしまいましたか)」
武器を作っている間に、スケルトンがロボドールの群れに囲まれ、鋼鉄の武器でリンチされボロボロにされてしまった。
囮にすらならなかったかと嘆息する。
「(他の生徒に任せて・・・って数じゃないな)」
ズタボロになり沈んでいく遙遠の使役するアンデッドを見下ろし、アキュート・クリッパー(あきゅーと・くりっぱー)はやっぱり自分も戦うしかないのかとため息をつく。
「(仕方ない、真面目に戦うとするか)」
他の生徒にカーディアンの機能を停止してもらおうと、ティグリスの鱗とユーフラテスの鱗で片腕だけでも断裂させようと狙う。
鱗と鋼鉄の機体が擦れ合い、その切れ目に真っ黒な焦げ跡がつく。
「(武器を持っている手を水に沈めてしまえば倒しやすくなるか?)」
間髪入れず切れ目を狙いズパァアッと斬り裂く。
「(このままショートしてくれればいいんだけどな・・・)」
半損した回路から火花が飛んだかと思うと、すぐにジュッと水に消される。
「(ふぅ・・・、そう簡単に大人しく沈んではくれないか)」
少年型のドールは離れた腕を掴み断面にくっつけると、メジャーヒールで修復してしまった。
ガーディアンは“侵入者ノオ兄サンヲ発見、タダチニ排除シチャオウ”と言い仲間を呼び寄せる。
「(あんなものをまともにくらったら病院直行だぞ。ていうか誰も加勢しないのか!?)」
遙遠の方を見ると彼はダークビジョンで様子を見ている。
「(―・・・おいっ!いくら確実に仕留めようとしてるからって酷くないかっ。うわ、キャンディースティックがこっちに飛んでくる!!)」
可愛らしい鈍器にやられてしまうのかと、心の中で叫んだ瞬間・・・。
「あんなの投げられたら、ただじゃすまないよね」
「えぇ、最悪の場合ぽっきりと骨が折れてしまいそうです」
鉄砲のようにバーストダッシュの加速して泳ぎ、綺人とクリスが刀で弾き鈍器を飛ばす。
弾かれたキャンディースティックが壁にドガンッとめり込む。
「ありがとうな!武器を持つ手を沈ませておけば、リーチの差で楽に壊せるからな」
アキュートはライトをつけ光波の会話で2人に礼を言うと、ロボドールが得物を手にしようとする腕を斬り落とす。
スッパリと離れた機体の一部が水の底へ沈んでいく。
「(グレーテルはともかく、身長差でヘンゼルは武器さえ持たせなければ倒しやすいみたいですね)」
戦況を冷静に見ていた遙遠は先に少年型のロボドールを倒してしまおうと、氷のショートソードで得物を持つ手を、アイスピックで壊すように突く。
「(人間のような細かい動作が出来るようですけど、痛覚の感情まではあまり再現されていないんですか)」
殴ろうとするもう片方の手を掴むが、腹を蹴られそうになり、ぱっと離れる。
ガーディアンたちは人らしい感情はほとんどなく、“腕、怪我シチャッタ”と無表情のまま棒読みに言うだけの造りだ。
“ヘンゼルヲ泣カスヤツハ、私ガ潰ス。”
遙遠の頭を殴り潰そうとトイフェルグレーテルがフライパンを振り回す。
「(天井の近くから隙を狙っていたみたいですが、気配でバレバレなんですよ)」
少女型のロボドールの鈍器を軽々と避け、重ねがけの氷術で作った小さなナイプを放ち返り討ちにしてやろうとする。
「(あのフライパンが思った以上に厄介ですね・・・)」
しかしターゲットはクルクルと得物を振りガードしてしまい、距離を取ろうとする彼を追い回す。
「遙遠さんが危ないよ、クリス!」
「くっ・・・バーストダッシュで助けに行こうとしても、ヘンゼルの群れに阻まれて行けませんっ」
「確実に仕留めようと邪魔してきているのかもね・・・」
「まずはこいつらを倒さないと、どうにもならないってことか。はぁ〜・・・、なるべくSPを温存しておきたいが仕方ないな。やつらに傷を負わせてくれれば、俺が片付けてやる」
「うん、頼んだよ。タンクの酸素がかなり減ってきちゃってるけど、全力でいこうクリス」
「はい、アヤ!」
平突きの構えでガーディアンの群れに突っ込み鋼鉄の身体を貫く。
「なんていうか、掃除狩りってやつだな」
メジャーヒールで回復する間を与えず、アキュートは歴戦の魔術で岩壁に少年型のロボの群れを叩きつけ一掃する。
「大変ですアヤ、残りの酸素が!」
「もうこれだけしかないの!?」
バーストダッシュの加速に合わせて酸素を吸いすぎてしまい、ギリギリ地上へ戻る分しか残っていない。
「ごめんね、皆。すぐ戻るから!」
補充してもらおうと、綺人はクリスを連れて戻っていく。
「―・・・この剣で千切れないなんて、無駄に頑丈すぎませんか!?」
遥遠は遙遠を助けようと非物質化していた虚刀還襲斬星刀を物質化させ、パートナーを追い回すグレーテルの胴体をギリギリと絞める。
「確かにかなり頑丈ですけど傷を狙えば、壊しやすくなりますよ」
ピキキ・・・と徐々にグレーテルの身体に入った亀裂に、五寸釘よりも少し小さめな氷の釘を放つ。
数本の釘が貫通し、胴体を断裂させる。
「とはいえ・・・SPを使いすぎてしまいましたね」
「術1回分だけではたいしたものは作れないですから、仕方ないですよ遙遠」
「それなら少し休んでな。このステージのやつは半分くらい片付いていそうだし」
アサルトユニット ベオルグをロボット形態で固定して装着している十田島 つぐむ(とだじま・つぐむ)は、ステージ2の残りのガーディアン退治をしようと遙遠たちと交代した。
「ふぅ、まだかなり残っているんだよな。これ着をていても何度もくらうわけにもいかないから、なんとかやつらに傷を負わせてやってくれないか?」
「んー・・・あまり群れには突っ込めないし、採掘の場所にたどりつくまで、少し時間かかることになるかもしれないけど。それでもいいならな」
「何度もスキルで回復されるより、それもありなんじゃないか?」
大群を倒そうにもその数の分だけ、メジャーヒールで修復されては面倒だと、つぐむがアキュートに言う。
「かといって1匹ずつ倒していると、採掘の時間が減るから気をつけないとな」
「まぁ、あまり集めすぎない程度に倒すか」
「囲まれるとキツイし、細い通路は2・3匹くらいな」
ダラダラと倒していられないと言い、アキュートは鱗で鋼鉄の鈍器をガードしつつ引き寄せる。
「(反撃されないように腕から壊すのもいいけど。範囲攻撃を回避されたら面倒だし、先に足の機能を停止させてやるか!)」
普通の子供が泳ぐ程度の早さのロボドールは、彼に容易く真下へこられてしまう。
膝上の辺りを鋸で切断されるようにガリガリと斬られ、じたばたともがくように泳ぐ。
「皆、ガーディアンから離れてくれ!」
つぐむは仲間たちが感電しないように、その傍から離れたのを確認する。
切断された部分を取りに行こうとするガーディアンに留めを刺そうと放電実験でショートさせる。
「まだ停止していないぞ、つぐむ。それどころか、損傷した部分を修復しようとしている・・・」
ガランは沈んでいく敵にライトを当てて、もう1度くらわすように言う。
「それならワタシが接近戦で倒しましょうっ」
確実にスクラップにしようとミゼ・モセダロァ(みぜ・もせだろぁ)がガーディアンたちに迫る。
「機械のくせにしぶといやつらだ!」
バチィイッ、ビババババッ。
メジャーヒールの回復が追いつかず、つぐむの放電実験に感電した機体が木っ端微塵にぶっ飛び、爆音を轟かせる。
切断された箇所に電気が2度も流れ込み、内部の回路が壊れてしまい、鋼鉄の身体でも耐えきれなくなったしまったのだ。
「きゃわわわあぁあ!?―・・・は、はふぅう・・・っ」
つぐむ自身はフォースフィールドで耐えられるが、、その近くにしたミゼが感電に巻き込まれ、悲鳴を上げて口からぼふっと煙を出し意識が飛びそうになる。
「げ・・・っ、モセダロァが!ごめん、気づかなかったからさ・・・大丈夫か?」
「もっと・・・」
ミゼは謝り慌てて駆け寄る彼の方へゆっくりと振り返り、恍惚とした表情で艶っぽい声音でねだり悶える。
「―・・・いや、治してくれる人に迷惑だからやめてくれ・・・」
「ありゃー・・・。傷、治した方がいいわけ?」
治療してあげようとミゼに寄って来た菫は、“わざとなの?”みたいに聞き、回復してあげようか悩む。
「一応、俺の注意が聞こえなかったんだと思うから、治してやってくれないか?」
「瀕死ってわけじゃないみたいだし、命のうねりで大丈夫ね」
水の底へ沈みそうになっているミゼを治療してやる。
「後、何十体倒せばいいんだか・・・」
細い路地を通り抜けたつぐむたちが、広いエリアに入ったとたん天井の蓋がドボンッと落下し、その中から数対のガーディアンが現れた。
“侵入者ノオ兄チャン、オ姉チャンタチヲ排除セヨ!”
グレーテルはつぐむを囲み、ドガンッとフライパンでタコ殴りにし、水の底へ叩き落とす。
「強化装甲の機能で致命傷にはならないけど、身体の方に振動が響いてくるな・・・」
“打タレ強イ、オ兄チャンヲ皆デオ仕置キ。”
“手強ソウ・・・手強ソウ・・・、早ク潰シテオ料理シヨウ。”
「いくらベオルグを装着しているからといって、殴られ続けるわけにはいかないだろう?」
「そういうドゥロストも壊されないようにな・・・」
「ロボットのオレに気遣いは無用だ。貴殿たちよりは耐えられるからな」
彼を庇い両サイドからサンドするようにフライパンで殴られたガランに目立った外傷はない。
「まぁ、そうだけど。でも電気はさすがにヤバイだろ?早く離れていてくれ」
岩の床から立ち上がったつぐむは、彼が感電しないように注意する。
「うぅ・・・重いっ。1人じゃキツイわ」
真珠はサイコキネシスで浮力を作り、ガランを持ち上げようとするが、重すぎて持ち上げらなかった。
「無理に持ち上げなくてもいいぞ。水の底を走って距離をとればいいだけだ」
「ちょっと無理みたい、ごめんね」
「ところでミゼの姿が見当たらないのだが?」
「ぁあっ、あんなところに!?」
もの凄い勢いで移動する明りを見ると、無謀にもライトを点けたままミゼが感電地帯へ飛び込んでいる。
「注意したのに、どうしてまた飛び込むんだ?」
「ウフフ・・・もっと、もっと全身を痺れさせて・・・つぐむ様」
超ドMのミゼは電気の痺れる刺激の虜になってしまい、わざと感電しにいったのだ。
「俺まで周りに誤解されるだろ!寝言は寝て言ってくれ・・・」
「心配しなくても光波が届いた相手にしか聞こえませんよ。だから遠慮はいりません!」
「また妙なこと言ったら、会話用の光波を送れなくするからな」
聞かれてないか人目が気になり、危ない雰囲気を感じたのか、遠くで傍観しているアキュートと菫の方をちらりと見る。
「背中がお留守になっているよ、つぐむちゃん。我は射す・・・光の閃刃ーーっ!!」
互いにメジャーヒールをかけ合い修復したロボドールの背後から、真珠が無数の光の刃を放ち、裂け目からコードのような線が露出する。
「旦那様の仕事を後ろから支える。内助の功ってやつだね!」
「皆、離れていろよ。特にミゼ・・・って飛び込むなーーーっ」
味をしめたミゼがまたもや放電の餌食となる。
「ひゃぁあぁん〜♪」
彼の注意を聞かず彼女は水の底をコロコロと通路へ転がり、自らガーディアンに寄っていく。
「―・・・何体か集まったら、電力をあげてみようか?」
「私を過激に痺れさせてください〜っ」
ぽつりと言うつぐむに囮扱いを受けているのを知って、怒るどころか大喜びで転がる。
「何をしているのだミゼは・・・。皆がドン引きしているではないか」
「助けないの?」
「さすがに電気の中に飛び込むのは・・・」
危険者な表情で受ける彼女のためには、というよりガランが助けにいってしまうと、自分自身の身が危ないからだ。
「ワタシはつぐむちゃんだけは、ちゃーんと助けるよ♪切れ目のところの回路や線に、直接電流を流せば片付きやすいみたいだから」
「(パートナーだけでなく、周りからも見放されているとは)」
誰も助けてあげようとしない空気に、ガランはミゼを哀れみの眼差しを向ける。
ステージ2のフロアのガーディアンを倒し終わった頃には、もうミゼはボロ雑巾のようになってしまっていた。
これがギャグシーンなら原型が何だか分からないくらい、ただの炭となり果てて次ぎへ進む頃には、元気に活動しているのだろう。
「むっ、やっと次ぎの道が開いたようだな。この水圧だから上の方に浮かんでいるやつを通らないと、行けなかったらオレはファーストステージで地上へ戻らねばならないところだった」
「陣の間を通るといっても、ちょうど真ん中っていうわけでもないからね。つむぐちゃんが先に行っちゃったから、早く追いかけなきゃ♪」
彼に内助の功で援護しようと、うきうき気分で進む。
その様子にガランはこんな調子で本当に大丈夫だろうか、と心の中が不安でいっぱいになっていまう。
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