リアクション
◇ ◇ ◇ クローフィ街にぼろ服をまとった傷だらけなアンデッドや、片手が欠けたアンデッドがたくさん溢れている。 精気のない顔で住む若い人間を、アンデッドたちは灰色のフードを目深にかぶっている少女、アソオスの元へ連れて行いく。 抵抗する街の人。 家から持ち出したフライパンや椅子、斧に銃。それらで襲ってくるアンデッドに殴り、撃っていくがやはり数には勝てなかった。 「く、来るなー!」 「殴っても殴ってもキリがないじゃない! 来ないでよー!!」 「銃を持ってる奴は他にいないか!」 「弾の予備を持ってないか!? こっちの銃の弾が残り少ない!」 騒ぎはどんどん大きくなっていく。 元々、銃を持っていた人が少なかったこともあり、すぐに弾は尽きてしまう。 「おい!? 誰か……誰か、弾は残ってないのか」 「さっき撃ったやつで最後だ……」 固まって銃を撃っていた人たちの方へゆっくり近寄ってくるアンデッド。 次第に数を増やしながら四方から間を詰めてくるアンデッドに、街の人たちの顔には絶望しか浮かんでこない。 「もう、だめだ……」 「あたしたち、死ぬの……?」 「死ぬしかないないなら、うぉぉぉぉ!」 固まって動けないでいる街の人たちの中から、一人の男性が弾の入ってないライフルを片手にアンデッドに突っ込んで行く。 集団の中から男性を呼び止める女性の声が聴こえる。 女性の制止の声を聞かず、男性は闇雲にライフルを振り回しアンデッドを滅多打ちにしていく。 しかし、何度も殴る事でようやく動かなくなるというという効率の悪い倒し方。 スガガガガガガガガッ ライフル弾の掃射で男性の周囲にいるアンデッドを倒していく者が現れた。 |
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