リアクション
キマクだよ さて、タシガンをばびーゅーんと見て回った小ババ様は、ついにキマクへとやってきました。 シャンバラ大荒野を飛んでいると、不意に地面に金色の絨毯が現れました。なんだろうと近づいてみますと、それは一面のパラミタトウモロコシの畑でした。 へえっと、見ていると、何かが飛んできました。なんかくちゃいです。 「はっはっはっはっー。さあ、栄養たっぷりの恐竜の糞だ、これを吸ってでっかいモロコシを実らせやがれ!!」 畑のあちこちに投石機で恐竜の糞をばらまきながら、ジャジラッド・ボゴル(じゃじらっど・ぼごる)さんという人が、畑の手入れをしていました。 パラ実らしい大胆さですが、もの凄い迷惑です。直撃をくらったらたまりません。小ババ様はバリアを展開しつつ、高度を上げました。なんだか、出発のときよりも装備が増えているようですが、あまり気にしてはいけません。あちこちの学校を訪れて、その技術を勝手に吸収したたまものです。今なら、覚醒もできそうです。(さすがにそんな機能は隠されていません) それにしても、ジャジラッド・ボゴルさんは、なんでこんなにたくさんのトウモロコシを栽培しているのでしょうか。 どうも近くに恐竜牧場があるみたいです。きっとそこで飼っている恐竜さんたちの餌にしているのでしょう。 少し進むと、なんだか、運動場のようなトラックが見えてきました。その中を、恐竜さんたちが凄い地響きを立てながら走っています。 「いっけー! あー、あーーー、うええええええ、ああっ!!」 なんだか、エリシア・ボック(えりしあ・ぼっく)さんという人が、変な叫び声を出して恐竜さんを応援しています。あっ、落ち込みました。いったいどうしたのでしょうか。 「舞花、次のレースですわ! 勝負はこれからですわ」 「あまり無駄遣いはしないでくださいね。はい」 お金を請われて、御神楽 舞花(みかぐら・まいか)さんが次のレースの資金としてのお金を渡しています。 「大丈夫、次は倍返しですわ」 エリシア・ボックさんは自信満々ですが、今まで勝ったことがあるのでしょうか……。御神楽舞花さんの方は、何やら手堅く計算して竜券を買っているようですが。 小ババ様は競竜には興味はありませんが、恐竜さんは格好いいので好きです。なので、竜券は買わないで、恐竜さんたちのレースを楽しみました。 帰還だよ 小ババ様のパラミタ一週の旅もやっと終わりに近づいてきました。 懐かしい世界樹イルミンスールが見えてきます。 「小ババ様ー、お帰りなさーい」 風森望さんを始めとするお出迎え部隊が、飛空艇発着場から手を振ってくれました。 「こばー」 小ババ様、無事帰還です。 担当マスターより▼担当マスター 篠崎砂美 ▼マスターコメント
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