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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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御神楽 陽太(みかぐら・ようた)は、
妻の御神楽 環菜(みかぐら・かんな)とともに、
2022年の出来事を振り返ろうと、タイムマシンを訪れていた。
「何が見たいですか、環菜」
「そうね、このランダム再生っていうの面白そうじゃない?」
「じゃあ、これにしましょう」

スイッチを押すと。
テレビ番組「インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル」で、
陽太がトッド・ブラックウィローさんにインタビューされた時の様子が映し出された。


「……」
「……」
2人は、同時に赤面して、絶句した。

「あ、あの……」
2人の2021年末のクリスマスの様子について、ありのままにインタビューに答え、
その生放送に耐えかねて、何回か陽太に環菜が携帯メールを送ったこと。
そのことが、すべて、思い出され、
陽太はとんでもなく恥ずかしい気持ちになる。
しかし、この番組で、環菜のことが大切だと真摯に伝えたことについては、
陽太は、誇らしく思ってもいた。

「俺は環菜のことを、環菜のことだけを、深く強くいとおしく、心の底から愛しています!」

全世界に向けて告白している陽太の姿が映し出される。
その気持ちは、今でも変わらない。

「……あんなになにもかも公共の電波に乗せるなんて」
環菜が、陽太をにらみつける。
こころなしか、顔が紅潮しているようだった。
「ご、ごめんなさい」
謝りつつも、陽太は、自分の気持ちを伝えようとする。
「でも、あれは、すべて本当のことです。俺は、環菜のことを……」
その言葉は、環菜によってさえぎられた。
環菜が、隣の陽太の口を、自分の唇で塞いだのだ。
「そんなのわかってるわよ。
でも、その代わりに責任取ってよね。
ここまでやってくれたんだから」
そう言って、環菜は、いたずらっぽく微笑んだ。
「環菜……」
2人は見つめあい、もう一度、キスを交わす。

「あー、ごほん!」
小ラズィーヤがわざとらしく咳払いして、
2人は慌ててタイムマシンから抜け出した。

その時。
「続きは後でね」
環菜にささやくように言われ、真っ赤になる陽太だった。