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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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■過去を振り返るタイムマシン

小ラズィーヤ・ヴァイシャリー(しょうらずぃーや・う゛ぁいしゃりー)の用意した、
過去の出来事を振り返るタイムマシンにも、多くの人が集まっていた。

「ひさしぶり、小ラズィーヤ」
リネン・エルフト(りねん・えるふと)が、声をかける。
「何だか面白そうな物を出してるって聞いたけど……これ?」
「ああ。『忘年会』というのだから、その年の出来事を振り返る必要があるだろう?」
「たしかにね。今年は、いろいろなことがあったわね」
リネンが、1年のことを振り返って言う。
「過去を見れるタイムマシンかー。
じゃあここでオレの新必殺技のお披露目を……」
フェイミィ・オルトリンデ(ふぇいみぃ・おるとりんで)が、熾天使の力の件にふれようとするが。
「今年といえば、『コントラクターズ&イコンズ』への出演がきっかけで、
有名になったことで、いろいろ事件に巻き込まれるようになった気がするわね……」
「って、そっち? オレの活躍は?」
フェイミィが肩透かしを食う。
「フェイミィもこの番組でも活躍してるし、いいじゃないの。
あと、『大人の事情』って奴よ」
「そ、そうか……」
「なんだか難しい話をしているな。
ともかく、当時のことを振り返ってみようか」
小ラズィーヤがタイムマシンを操作して、過去の情景を映し出す。

「コントラクターズ&イコンズ」に出演して、像賊と戦う、リネンやフェイミィ達の姿が現れた。

「今思うと、ちょっと焦ってたのかもね。
自分がフリューネとつり合いとれてないんじゃないかって」
「まぁ確かにあそこが色んな始まりだった気はするなー。
オレも負けないようにって力つけていって……」
ペガサスでイコンと戦うリネン達の姿は、地球の視聴者にも大きく注目された。

「あの時はグランツと組んで旧式機がやっとだったけど、
今なら熾天使の力でインテグラルと殴りあえるんだからな。遠くに来たもんだぜ」
「アレのお陰で名前も通るようになって成功はしたんだけど……
その分狙われることも増えちゃって……何度も死にかけて」
「そうなのか?
大変だな……」
自嘲するような笑いを浮かべるリネンに、小ラズィーヤが驚いて言う。
「けど……うん、後悔はしてないわ。
おかげで助ける事の出来た人もいたし、
力もついてきたし……それにフリューネに近づけた一年だったから」
「……まぁ、ヒヤッとすることも多かったけどな。
リネンも無茶はほどほどにしてほしいんだけど……」
フェイミィが心配そうな視線をパートナーに送る。

番組のおかげで有名になったタシガン空峡の義賊【『シャーウッドの森』空賊団】だったが、
そのための試練もあり、また、それを乗り越えることもできたのだという。

「貧しい人を助けるために戦うのは立派なことだ。
私も貴族として、形は違えど、がんばりたいものだな」
小ラズィーヤが、義賊としての活動についてコメントする。
「ええ。これからも前に進むために、頑張らないとね」
「おう。小ラズィーヤもそう気張らずに、周りも頼るんだぞ」
リネンとフェイミィは、それぞれ、小ラズィーヤに笑顔を交わした。