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リアクション
潜入作戦3
そのころ、別の通路では。
シャンバラ教導団の【鋼鉄の獅子】メンバーである
月島 悠(つきしま・ゆう)と
麻上 翼(まがみ・つばさ)が、
機関銃と、光条兵器のガトリング砲で、弾幕を張っていた。
「ここは通さん!」
軍人としてふるまうときの常の姿として、男口調で悠は話す。
(狭い空間においては、
悠くんやボクみたいに弾数をばら撒ける人が有利ですよね。
先に相手の頭を抑えちゃえば、こっちの勝ちです)
翼も、そう考えて、ガトリング砲を撃つ。
「できれば、エレベーターの破壊もしておきたいところだけど、
一箇所を押さえてるだけで精一杯かな?」
城 紅月(じょう・こうげつ)が、悠達の背中を守りながらつぶやく。
「もし、余裕があったらお土産でエリュシオンの
素直でかわいい地祇がほしかったんだけどね」
紅月は、のんきなことを言っている。
「可愛い紅月のために頑張ります。
この戦いが終わったら、私達結婚するんですよね」
レオン・ラーセレナ(れおん・らーせれな)は、そんなことを言う。
「レオンくん、それって、死亡フラグじゃないんですか?」
翼が苦笑する。
「死亡フラグはバキバキ折るものです。それが軍人というものです」
レオンはそんなことを言う。
「紅月、レオン、気を抜くなよ。ここは戦場だ」
「うん、わかってるよ、月島さん」
悠に、紅月はうなずく。
「まあ、軽口を叩ける間は、安心して背中を預けていられるがな」
悠は、苦笑しつつ言った。
■
そのころ、武器庫では。
同じく【鋼鉄の獅子】メンバーである、
レーゼマン・グリーンフィール(れーぜまん・ぐりーんふぃーる)と、
イライザ・エリスン(いらいざ・えりすん)、
ルース・メルヴィン(るーす・めるう゛ぃん)が
龍騎士団の予備武器の破壊活動を行っていた。
「どいてもらう」
レーゼマンはクロスファイアで、
武器庫の警備をしていた従龍騎士を吹き飛ばす。
ルースも、スプレーショットやクロスファイアで、一斉に攻撃を行う。
「しかしこうしてレーゼとコンビを組んで戦うのもひさしぶりですねぇ。
今回はどうなることやら」
レーゼマンとルースの背後は、イライザが守る。
「私の役目は、二人に近づけさせないことです」
イライザは、グレートソードを持って、牽制する。
一方、ルースのパートナーのソフィア・クロケット(そふぃあ・くろけっと)は、
もしもの時のために、入り口付近で待機している。
こうして、武器庫の敵の掃討に成功すると、
レーゼマンとルースは爆薬を設置する。
「こうして、武器を奪えば、それなりの損害が与えられるであろう。
ルース、一緒に組むのはひさしぶりだったが、腕は衰えていないな」
「そりゃ、こっちの台詞ですよ。
じゃあ、派手にやってトンズラしますか!」
レーゼマンとルースは爆薬に着火すると、イライザとともに武器庫を離脱した。
■
そのころ、イコン格納庫では。
【鋼鉄の獅子】の
橘 カオル(たちばな・かおる)と
マリーア・プフィルズィヒ(まりーあ・ぷふぃるずぃひ)、
ルカルカ・ルー(るかるか・るー)と
ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)が、
イコン破壊を行っていた。
「貴様ら何を……うわあああああ」
ルカルカとダリルの前に、従龍騎士はなすすべもなく倒れる。
生身でイコンと渡り合える二人との圧倒的な実力の差であった。
「オレも負けないぜ!
メイリンだってロイヤルガードの仕事をがんばってるんだ!」
カオルも、マリーアとともに、従龍騎士と応戦する。
「邪魔者はいなくなったわ。
全部まとめて吹き飛ばすわよ!」
ルカルカは、焔のフラワシやカタクリズムを使い、
ヴァラヌスを破壊する。
「遠慮は不要だ。出し尽くせ」
ダリルは、その間に、爆薬を各所に設置する。
「ヴァラヌスに乗れば他のヴァラヌス壊せるよね?」
「おお、オレ達がヴァラヌスに乗れるなんてな!」
マリーアの提案でカオルは一緒にヴァラヌスに搭乗する。
「いっけぇぇー」
マリーアの掛け声とともに、他のヴァラヌスは破壊される。
「お土産がほしいと思ってたけど、
陸戦型だし乗って帰るのは無理みたいね。
じゃあ、ひとつ残らず壊しちゃいましょうか!」
ルカルカは、ためらいなく破壊活動を続ける。
動かないイコンなど、ルカルカの敵ではない。
ルカルカもダリルも、生身でも戦術兵器と言ってよい力を持っているのである。
かくして、【鋼鉄の獅子】の作戦は成功し、
イコンを大量に破壊したルカルカ達は大きな戦功をあげることになる。
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