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リアクション
6. 一日目 撮影セット 午前十一時二十二分
メイキングのカメラ回しまあす。
「霧雨透乃です。私は映画にでるのは、はじめてなんだけど、見てておかしくないかな」
「元気よくって、いいと思うよ」
「ありがとう。維新ちゃんは、いい人みたいだね。次郎ちゃんの仲間なんだよね」
「んふ。維新は、わしの妹じゃ」
「ファタちゃんは、黙ってて。まあ、撮影スタッフだから、監督の次郎兄とは仲間といえば、仲間かな」
「私も次郎ちゃんの仲間だから、安心していいよ。なんでも手伝うから、どんどん言っていいからね」
「おいおい。維新の姉にして恋人のポジションは、先にわしが
ブラックアウト。
メイキング撮影やり直すね。
「僕らの仲間って、透乃ちゃんも映画作りの手伝いがしたいのかな」
「それもそうだけど、本当に仲間だよ。信頼していいからね。それから、さっき、走るシーンをやってた時に、足音が余分に聞こえた気がするんだ。私とファタちゃんと真都里ちゃんとブルーズちゃんと、他にも誰かいた気がするよ。上の方で物音もしたんだ」
「そこで、こっちをじと目で見てるファタちゃん。そんなわけで、天井裏を調べてきてくれる」
「わしをパシリ扱いか?」
「お姉さん。僕の手伝いしてくれるって、言ったよね」
「しかたがない。高くつくぞ」
とは言っても行ってくれるファタちゃんは、優しい。
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