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リアクション
「きっと、今頃マリアは大変なことになってるよね!」
マリアに呪詛を掛けた、ブルタ・バルチャ(ぶるた・ばるちゃ)は1人、呪詛がうまくいったことにほくそ笑んでいた。
きっと今頃は、誰にも助けてもらえずに、やられていることだろう。
そんな最低な場面を想像し、ブレタはますます興奮した。
「せっかく、グランツ教を裏切ったのにこんな結末になるなんて本当面白いよね」
「へえ、君が犯人か」
突然聞こえてきた、ヘルの声にブルタは驚く。
そんなブルタに襲ってきたのは”天の炎”による巨大な火柱だった。
ブルタは避ける事が間に合わず直撃を受ける。
「呪詛を解いて貰おう」
「嫌だね」
呼雪の問いかけに、ブルタはきっぱりと拒否をしめした。
「なら……しかたない。力尽くでも行く」
呼雪は”裁きの光”をブルタに向かって放つ。
ブルタはなんとかそれを避けると、”枷かけの銃”を呼雪に向けて発砲する。
「くっ」
呼雪の肩を弾丸が命中すると、傷口から魔力が流れ込むのを感じる。
呼雪は魔法系の攻撃が全て出せなくなっていることにすぐ気がついた。
「……魔力を止められましたか」
「隙だらけだよ」
「ぐわああああっ」
ブルタに向かって、ヘルは”天の炎”を放つ。
再びブルタに向かって火柱が襲いかかってくると、ブルタはまるまる炎に包まれた。
「はあはあ……君たちもマリアの後を追わせてあげるよ」
体を大きく揺らしながらブルタは言った。
すると、ブルタの周りに紫色のモヤがかかり始める。
「させませんわ!!」
「ぐうううっ」
銃弾がブルタの体を貫く。それはローズフランが放った銃弾だった。
「さあ、解いて貰おうか」
「嫌だね……『慕うマリアの死ぬ姿を見ることになるテンプルナイツ達』……まさに絶望……そんなせっかくの絶望、心の崩壊を」
「じゃあ仕方ない……このまま眠って貰うよ」
ヘルは”神の審判”をブルタに向けて放った。
ブルタはそのまま気絶してしまい、呪詛は何とか解除されたのだった。
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