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リアクション
捜索隊 企画者を目指す
あちこちで思い思いに遊んでいるモニター達とは別に、りーとと白百合は二人で原因を探りに廊下を歩いていた。
「たく……なんで子供になっちまったんだよ」
「りーとさん!」
原因を突き止めなきゃいろいろ面倒だと思っているりーとに抱きつく白百合。
「りーとさん……可愛すぎます!」
「こら白百合! 抱きつくな!」
「嫌です! このままじゃ調査ができません! だから抱き付きながら調査します!」
ぎゅーっと抱きしめてくる白百合にりーとは顔を赤らめる。
「これじゃ調査がしにくい……(む、胸が当たってる! 控えめだけど柔らかい胸が当たってるって!)」
慌てるりーとだが、白百合を振りほどけなくそのまま捜査続行する。
そうこうしていると、ガーゴイルに乗ったやきょんを見つけるりーと。
「どうしたものか……」
「おい」
「うぎ!?」
バッと振り返ったやきょんはりーとと白百合を見て、知り合いではなかったことにほっとする。
「どうしたんだ?」
「い、いや……なんでも」
「何でもないようには見えませんが……それより一体なぜこんなところで立ち止まっていたのです?」
「俺は早く元の姿に戻りたくて動き回ってんだ。でもよ、この変な人形のせいで先に行けねぇんだよ」
やきょんが示す場所には兎の人形がパネルを持って立っていた。
『ボールを蹴って全部のマトを打ち抜こう!』
マトは所々開いているが、まだ全て開いていない。
「これを無視して進もうともしたんだがよー」
ガーゴイルを操作して兎の人形の横を通り過ぎようとしたが、パネルを振り回して通さないようにしている。
「な? これで分かっただろ。このマトを破り終えないと通してくれねーんだ」
「なら全部破れば良いだろう」
「出来ればここで立ち止まってねぇっつーの」
ボールを蹴って見せるやきょん。しかし、そのボールはマトには当たらず壁に当たるとやきょんの顔面に返って来た。
それを見てなんとなくなぜここで立ち往生してたのか分かってしまったりーとと白百合。
「なら、ここは俺がやろう。だから、離してくれ」
「分かりました……終わったらまだ抱かせてください」
「はぁ……手をつなぐので勘弁してくれ」
ボールを蹴って次々に的を撃ち浮いて行くりーと。
「これで終いだ!」
最後のマトを打ち抜くと、兎の人形は手を振って去って行った。
「これでようやく前へ行けるか……」
「一緒に行くだろ?」
「まぁ、協力者はいて損はないしな」
やきょんとりーとたちは一緒に行動を共にすることにした。
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