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チャイルド☆パニック

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チャイルド☆パニック

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 屋内庭園で情報収集を集めている三つ葉たち。

「ここで遊ぶ人もけっこういますね」
「手分けして情報収集をしましょう」
「そうですね。そこまで散らばって遊んでいるようではなさそうですし、早く済ませてしまいましょう」
「では、私と三つ葉様、風雅様はサッカーをしている人たちに話しかけましょう」
「それでは、自分とルナさんは気の下にいるあの人たちに話を聞いてきます」

 リリスは三つ葉と風雅を連れてクトたちの所へ向かい、蒼牙とルナはしーのたちのいる方へ向かっていった。


「良いなぁサッカー楽しそうで」
「しーのは体が弱いんだ。無理をして体調を崩してしまったらどうするんだよ」
「でも、適度な運動は体には良いんだぜ?」
「それはそうだが、しーのはすぐに無茶をするような者だぞ。あんなに激しいさっかぁはダメだ」

 相変わらずシーファを抱きしめた状態のしーのは、やはり美虎に引き留められていた。

「なぁ、ちょっと話きかせてもらえねぇか?」
「なぁにー」
「突然子供になってしまった原因を自分たちは探っているのですが、なにか知っている情報はありませんか?」

 ルナと蒼牙に聞かれ、シーファは自分のもとに届いた手紙の事を話す。

「そんな手紙が来てたんだ。知らなかった」
「え、そうなの?」
「この子供帰りにはそんな企画があったとは……」
「やはり手紙以上の有力な手掛かりはなさそうですね」
「みてぇだな。悪い、変なこと聞いてさ」
「自分たちでもう少し原因を探ってみますので、それまで辛抱してて下さい」

 蒼牙とルナはしーのたちと別れた。


 サッカーをしていたクトたちに声かけるリリス。

「すみません。ちょっと良いですか?」
「ん、どうしたのぉ」
「ボクたち子供になった原因を探ってるんです」
「子供になった原因?」
「別に僕は困ってないんだけどねぇ」
「なんの話してるの?」

 サッカーを中断させてクトの所に集まるサッカーの仲間たち。
 風雅は簡単に情報を集めている訳を話して聞かせる。

「へー子供になって困る人もいるんだね」
「急いで探さないと御夕飯の私宅に間に合いませんから」
「なにか知ってることがあれば助かるんですが」

 クトは超感覚で危険が無い事を、子供ライフを堪能しに来ただけの瑠親と琉璃子。
 他は気が付いたら子供になっていたようなことを聞けた三つ葉たち。

「ね、あなたはどうしてここにいんの?」
「私? 私は……そうね、妹に強制的に参加させられたってとこかしら」

 三つ葉に聞かれ、ミオはそう答える。

「そっかー。分かった事は子供になっても危険はないってことか」
「あの……」
「どうしました?」
「良かったら私も一緒に行っても良いかな? ユナが暴走しないか心配だし
「ボクたちは良いけれど……」

 風雅はチラリとクトたちを見る。

「あ、僕は全然気にしないよ」
「まぁ、強制的に参加させた訳じゃないしな」

 クトとキアラはそう言い、他のメンバーもそれに頷く。

「ありがとう」
「ううん。気にしないで?」
「じゃ、うちらもう行くね。他にも調べてる人がいるんだ」

 三つ葉たちはルナと蒼牙が待ってる入口側に向かった。


 中断していたプレイを再開しようとした時、アタルが汗まみれになった身体を見て口を開く。

「な、中断したんだし、この際俺としては汗を流してすっきりしたいんだが」
「あ、良いねそれ。よし、姉ちゃん達とお風呂入ろう!」

 アタルがそう言うと、いのはそれに乗りアタルを誘った。
 内心予想通りだと下心満載でそれを受けるアタル。心のメモリーにばっちり記録するために。

「と、いうことで私たちは降りるね」
「アタル君、行きましょう」

 クトたちに手を振っていの、かじゅ、アタルは屋内庭園を出ていく。

「一気に人数が減ったねぇ」
「そうだなー」
「では、ここでひとまず休憩にしましょうか」

 保住の言葉にそれぞれ思い思いに休憩を取り始める。

「ただいまー!」

 マリーはシーファたちの所へ戻り、体を休め始めた。

「お帰り。クッキーでも食うか?」
「食べるー! シーのクッキーで美味しいから好き」

 シーファは自家製木の実入りクッキーを出し、皆で食べていく。