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チャイルド☆パニック

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チャイルド☆パニック

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 部屋にいた人形を全て倒したメンバー。

「さて、ヒントの小瓶は全部あるか?」

 りーとの言葉に小瓶を手に入れた者が輪になっている中央に置いた。
 小瓶の中には三つ葉が見つけた『J』を入れて『E』『Y』『O』『N』の5つの単語が入っている。

「これを並び変えるのかな」
「おそらくそうでしょう」
「nojyeですかね。最近できた喫茶店の名前ですが」
「j-yone とかもありますね。彼の歌う曲って良い歌詞が多いですし」

 思い思いに思い付く単語をあげていく。

「enjoy……じゃないかしら」

 ぽつりとミオが呟く。

「だってほら、みんながあげる単語って知ってる人は知ってるけど、知らない人には知らないものばかりでしょ」
「あー言われてみれば」
「enjoy、つまりこの企画を楽しめってメッセージですか」

 ミオに言われメンバー全員が納得する。
 向かいの部屋に続くドアの脇にあるパネルに『enjoy』と打ちこむとロックが外れる音がした。

「おし、次はどんなのが待ってんだろな」

 鍵が開いたドアを開け、次の課題がある場所まで急いでいく。

 人数が増えたこともあり、りーとたち三人で課題をこなすよりもスムーズに事が進んで行くが、次第に課題は危険で物騒なモノになって行った。


『底無し穴の霊と呼ばれる生物の唾液から生まれたとされる、日本三大有毒植物の一つはなぁーんだ?』

 扉にはドクウツギ、ドクゼリ、トリカブトの絵が刻まれていた。

「扉の絵はそれぞれドクウツギ、ドクゼリ、トリカブトですよね」
「間違った部屋を開けたらどうなるんだ?」
「おそらくこの企画者の考えからしてただでは済まないでしょうね。徐々に普通の遊びから逸脱していってますし」

 今までこなしてきた課題を思い出し、暗い顔を浮かべる面々。

「ここでのヒントはこの絵と底無し穴の霊? だけだな。どっちも俺にはさっぱりわからんけどよ」
「底無し穴の霊ってなんなんでしょうね」

 難しい事は苦手なやきょんはさじを投げてしまう。
 それをスル―してリリスは『底無し穴の霊』について考える。

「あ、それならうち知ってるよ。底無し穴の霊ってケルベロスの名前の意味だって本に書いてあったもん」
「ケルベロスってあのギリシア神話の?」
「うん。ハデスの忠犬で、ヘラクレスによって地上に引きずり出された際、太陽の光に驚いて吠えた際に飛んだ唾液から、トリカブトが生まれたと言われているんだって」
「そんな神話があったのですね」
「神話なんてどうでもいいだろ。そんなことより、どのドアを開けんだよ」

 神話関係の話なんて興味が無いやきょんはそう言う。

「あ、そうだよね。今はそんなこと話しててもしょうがないもん……ごめん、どうでもいいことまで話しちゃって」

 しゅんとしてネガティブ思考に陥る三つ葉。
 それを見て白百合は三つ葉の頭を撫でて慰める。

「そんなことないですよ。三つ葉ちゃんのお陰で謎を解く事ができるのですから」
「……そうだね! しょんぼりしてる三つ葉ちゃんなんてらしくないもんっありがと、ユリねぇちゃん!」
「ユ、ユリねぇちゃんですか」
「あ、嫌だった? なんだかおねぇちゃんがいたらこんな感じかなって思ってつい」
「いいえ。姉のようだと言われて嫌な気はしませんよ」

 先ほどまで暗かった三つ葉はどこへやら。三つ葉は白百合に抱きついたりとじゃれついてくる。
 白百合の恋人でもあるりーとはちょっと面白くなく思う。ふたりのじゃれつきを遮るように入っていく。

「で、トリカブトってどの絵なんだ?」
「この絵でしょう。漢方薬として育てられてるトリカブトを見たことがありますから」

 リリスがそう言い、トリカブトの絵が刻まれているドアを開ける。
 ドアの向こうには通路があった。