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リアクション
超ゴーレムと超ガーディアン
トレジャーセンスで歴代超魔王の武器を探している杜守 柚(ともり・ゆず)。
「まだ気配はほとんどないけれど、恐らくこっちの方ですね」
「……なんでオレ自らが探しにいかねーといけねぇんだ」
「それはイスにふんぞり返るキロスは似合わないからだよ」
「ふんっまぁオレは世の中のリア充を爆破出来れば良いんだから別に良いんだけどよ」
少々機嫌が悪い超大神官キロス・コンモドゥス(きろす・こんもどぅす)になんの気兼ねもなく話すのは、ケンカ友達の杜守 三月(ともり・みつき)。
「大丈夫ですよ、超大神官キロス様。護衛は、この超暗黒神官アルテミスにお任せ下さい」
キロスの側近として超召喚されたアルテミス・カリスト(あるてみす・かりすと)がそう自信満々に言ってると、キロスの歩く先に超トラップの超落とし穴にアルテミスが気づく。
「危ないっ、キロス様! こんなところにトラップがっ!」
「いうお!?」
とっさにキロスを突き飛ばし、落とし穴を回避させたアルテミス。
「ふう、危ないところでした……。こんな即死級の恐ろしいトラップがあるとは……」
キロスの危機を救い、ほっとするアルテミスは 634mの深さのある落とし穴を覗きこむ。
一方、アルテミスに突き飛ばされたキロスの前方には、超金ダライのトラップが。
―――ガショーーン!
………………とても良い音がした。
「……っ!!!!」
「だ、大丈夫ですか?」
しらけた雰囲気の中、柚はキロスを心配して声をかけると空気を読まない超ゴーレムが登場。
「落とし穴に金ダライ、そして超ゴーレムの襲撃とか笑えないね」
「〜〜〜! おいっさっさとこいつらをぶっ潰すぞ!!」
超金ダライの痛みにキレたキロスが構え、三月はそのキロスと背を合わせいつでも動けるようにした。
「(治療は柚に任せておけば戦いに集中できるし。)いくよ、キロス!」
まずは先制とサンダーブラストを超ゴーレムの関節部分にかける三月。
―――ボガンッ
命中した箇所から腕が取れる超ゴーレム。
だが、傍に転がっている石や岩を壊れた所に集め修復してしまう。
「やっぱりそう簡単には倒せないみたいだね」
「ふん、だったら壊れるまで徹底的にぶっ壊すだけのことだ。三月!」
キロスが三月に視線を向けると、分かっているといった風に奈落の鉄鎖を超ゴーレムにかけた。
自らの重みも合わさって地面に窪みが出来る超ゴーレムの足元。
動きが鈍くなったところに突っ込んで行くキロスと三月。
「二人とも加勢します!」
回復担当ではあるが柚もれっきとした闇勢力の一員。雷術で雷を呼び起こし超ゴーレムの目に当たる部分に命中させる。
熱感知器を破砕された超ゴーレムはあちこち変な方向へ動き出す。
「一気に決めるよ!」
「わぁってる!」
奈落の鉄鎖を解除して三月は剣戟とサイドワンダーで、キロスは大剣で叩き割るようにして超ゴーレムを破壊した。
「……復活とかはしなさそうだね」
超感覚と殺気看破で動かない事を確認する三月。
「あら、キロスくん。腕に傷が……」
「あ? こんなもん、怪我の内に入らねぇよ」
「ダメです。じっとしててください」
柚は歴戦の回復術とナージングで怪我をしたキロスの腕に手を当てて傷を癒した。
「これで大丈夫です」
「……悪ぃな」
「キロス様!!」
そこへ増援が来ないように動いていたアルテミスの声が響き渡る。
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